JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
東京臨海高速鉄道 新木場駅発行 硬券入場券
昨年末に東京臨海高速りんかい線の新木場駅で発行された、硬券入場券です。
大人用と小児用の2種類があります。
同社では平成23年の秋ごろからJR管理駅である大崎駅を除く各駅で硬券入場券を発売していますが、なぜか売り切れる度に様式が変更となっています。
第1弾は自社地紋入りのB型大人・小児用が発売されていましたが、第2弾になってからは無地紋のA型券で、大人用および小児用がそれぞれ設備されました。
今回ご紹介のものは恐らく第3弾のもので、レイアウトは第2弾と同じA型の大人用および小児用ですが、自社地紋が追加されています。
しかし、券面を良く見ますと、あることに気づきます。
先ずは表面です。
今までは各駅用に駅名の印刷された券となっていましたが、第3弾では駅名記入式となっており、ゴム印で駅名が捺印されているために、大人用の表記が若干右上がりになっているのが分かります。面白いことに、他社の駅名記入式の入場券とは異なり、最後の「駅」の文字までがゴム印となっているのが特徴です。
そして、相変わらずですが、第2弾同様に小児用の「小」の影文字はゴム印で捺印されたものとなっており、大人専用券に小児料金が、小児専用券に大人料金が表記されているのも特徴です。
要するに、第1弾では大人・小児用券が各駅用1種類であったものが、第2弾では大人用と小児用の2種類となっていますが、小児用は予め「小」の文字を捺印するだけですので、結果的には各駅分が1種類づつであったことになります。第3弾に至っては、大人用・小児用はおろか、駅名までが記入式になっていますので、全社的に1種類しか存在しないことになります。
上から大人用・小児用の裏面です。
裏面には自動改札が使用できない旨と発行駅が表記されていますが、駅名記入式であるのですから、当然ながら発行駅名も記入式でなければなりません。
それぞれの発行駅名の部分を拡大してみました。どうやら、発行駅名の部分もゴム印で捺印されているようで位置が違っていますし、下の小児用のものは若干左側の印圧が強かったようで太くなっています。
やはり裏面も表面同様、「駅発行」の部分までもがゴム印となっており、そのために駅名部分と「駅発行」の部分の間隔があいてしまったりする事象を防ぐことができます。