松波駅発行 硬券入場券・乗車券

昭和59年3月に松波駅で発行された硬券入場券です。


   


名古屋印刷場調製のB型無地紋券です。


松波駅は昭和38年に国鉄能登線の末端駅として開業していますが、翌年には蛸島まで延伸されたため、途中駅となっています。しかし、国鉄民営化となる昭和62年3月まで国鉄の直営駅として営業が続けられていました。

民営化後はJR西日本の駅として継承され、翌年にはのと鉄道に転換され、のと鉄道の駅となっています。のと鉄道の駅となっても無人化されることなく営業を続けておりましたが、平成17年4月にのと鉄道能登線の廃止に伴って廃駅となってしまいました。


同駅のひとつ先に恋路駅があり、「恋」という漢字の使用された駅名が全国的に珍しいことから「松波から恋路ゆき」の縁起きっぷが発売されると、いままで取り立てて話題のなかった駅が一躍有名になったこともありました。


   


恋路駅ゆきの縁起きっぷです。

名古屋印刷場調製の桃色こくてつ地紋のA型一般式券です。当時金沢鉄道管理局管内の近距離乗車券には一般式券が多用されていましたが、そのどれもがB型券であり、この券については縁起きっぷとして特別にA型券として調製されたものと思われます。


因みに、恋路駅は臨時乗降場であったため、恋路駅発のものは作成されなかったのか、国鉄時代の「恋路から松波ゆき」の券は未見です。

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