〇讃 高松駅発行 宇・高ホーバークラフト就航記念 記念入場券

昭和47年11月に予讃線高松駅で発行された、宇・高ホーバークラフト就航記念入場券です。


 


国鉄四国総局が発行したもので、高松印刷場で調製されたしおり型の、入場券部分が白色無地紋の大人・小児用となっています。
図柄部分にはホーバークラフトの「かもめ」が、水しぶきを上げて運航している写真が印刷されております。


 


裏面です。

裏面にはホーバークラフトの概要と、就航船「かもめ」の説明が印刷されています。


ホーバークラフトは上から吸い込んだ大量の空気を艇体の下に吹き込み続けることで浮上するクッション艇や空気浮揚艇とも呼ばれる快速艇で、国鉄宇高航路では昭和47年11月に就航し、民営化後の昭和63年4月に廃止されるまでの16年間、「急行船」として運航されました。

ホーバークラフトは運賃の他に急行料金が必要でしたが、通常の連絡船が所要1時間かかるところを僅か23分で結んでいたことから、「海の新幹線」と呼ばれ、ビジネス客の需要が多かったようです。


就航時にはMV-PP5型7号艇の「かもめ」1隻をが三井造船からリースされ、検査等の非常時に同型である「はくちょう」を適宜レンタルするという2隻体制で運航されましたが、2隻の定員が52名と船体が小さかったため、昭和55年にはMV-PP5型18号艇という船体を延長させて定員66名とした「とびうお」が就航し、「かもめ」は三井造船に返却されました。

「とびうお」は国鉄が正式に購入した船舶で、以後のホーバークラフトは1隻体制となり、昭和63年のホーバークラフト廃止時まで運航されています。

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