goo blog サービス終了のお知らせ 

宝達駅発行 金沢ゆき 鉄道経由乗車券

昭和59年4月に七尾線宝達(ほうだつ)駅で発行された、金沢ゆきの片道乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋の一般式B型券で、名古屋印刷場にて調製されたものです。


乗車経路は、宝達~(七尾線)~津幡~(北陸本線)~金沢となっておりますが、経由表記には「鉄道経由」と表記されています。

鉄道の乗車券なので鉄道経由であることは間違いではないのですが、「津幡経由」としないで「鉄道経由」としていることには理由がありました。


当時の国鉄には、名金線と七尾を結ぶ宝達本線と森本から津幡・高松・宝達を経由して羽咋まで達する羽咋線という自動車線が存在し、こちらも同じ国鉄の路線であったことから、
単に「津幡経由」と表記しただけでは自動車路線にも乗車できることとなってしまうため、同区間の乗車券には鉄道線と自動車線の区別をはっきりさせる必要がありました。


現在のマルス端末では「七尾・北陸経由」となるものと思われますが、もう少し詳細にして「七尾線・津幡・北陸経由」とするよりも敢えて「鉄道経由」とした方が旅客が認識しやすいものと考えての措置であったものと思われます。


国鉄バス宝達線はJRに継承されることなく、昭和62年3月29日を以って廃止されてしまっており、このような対策を採る必要はなくなっています。

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )