飯山駅発行 160円区間ゆき金額式乗車券 (小児専用券)

前回エントリーに続き、飯山駅発行の金額式券の話題です。


   


大人・小児用券と同時に購入した小児専用券です。桃色こくてつ地紋のB型小児専用金額式券で、民間印刷場にて調製されたものです。


同駅には140円区間以外の近距離券も設備されていましたが、前回エントリーでも申しましたように券売機による発行が殆どであり、硬券の需要はさほど多くはありませんでした。ましてや、140円区間といいますと該当する着駅は無人駅である北飯山駅だけであり、さほどの需要は見込めないために大人・小児用1種類のみの設備となっていましたが、160円区間となりますと長野方は蓮、新潟方は信濃平の2駅となりますため、大人・小児用券のほかに小児専用券も設備されていました。


国鉄時代に発行されていた小児用金額式券には2つの表記方法が存在し、東京印刷場のように大人の運賃区間を大きく表示し、その下に小さい字で小児運賃を記載する方法と、大人運賃区間を記載しないで小児運賃のみを記載する方法があり、新潟印刷場では後者が採用されていました。
そのため、160円区間ゆきではありますが「80円区間」と記載されています。

JRに限らず、券売機券は大抵前者に統一されているようで、これは印版式の券売機において同じ印版を使用して「」の影文字を印字することによって小児用券を発券することに由来するものと思われますが、旅客がわかりやすいようにすることと現場での混乱を防止することもその理由の一つであると考えられます。


   


裏面です。

大人・小児用券同様に裏面にも発駅および金額の表記がありますが、こちらも小児運賃での表記となっています。

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