JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
JR北海道 安牛から上幌延ゆき 片道乗車券
新年あけましておめでとうごさいます。
本年も昨年同様、御贔屓のほど、よろしくお願い申し上げます。
昨年はも隔日ながら、なんとか1年間更新を続けることができました。これはひとえに皆様の暖かい御支援の賜物であります。
ありがとうございました。
本年も変わらぬ御支援のほど、よろしくお願いいたします。
元旦1発目は毎年干支に因んだきっぷを御紹介いたしております。
本年は丑(うし)年になりますので、牛に因んだ駅名を考えてみました。
すると日本全国、牛に因んだ駅名の駅は大変多く、JR旅客鉄道各社には、
① 緋牛内駅 (JR北海道 石北本線)
② 初田牛駅 (JR北海道 根室本線/花咲線)
③ 妹背牛駅 (JR北海道 函館本線)
④ 伊香牛駅 (JR北海道 石北本線)
⑤ 美馬牛駅 (JR北海道 富良野線)
⑥ 安牛駅 (JR北海道 宗谷本線)
⑦ 撫牛子駅 (JR東日本 奥羽本線)
⑧ 小牛田駅 (JR東日本 東北本線/石巻線/陸羽東線)
⑨ 羽後牛島駅(JR東日本 羽越本線)
⑩ 牛久駅 (JR東日本 常磐線)
⑪ 牛浜駅 (JR東日本 青梅線)
⑫ 牛久保駅 (JR東海 飯田線)
⑬ 牛ヶ原駅 (JR西日本 越美北線)
⑭ 牛ノ谷駅 (JR西日本 北陸本線)
⑮ 特牛駅 (JR西日本 山陰本線)
⑯ 牛島駅 (JR四国 徳島線)
⑰ 牛津駅 (JR九州 長崎本線)
思いつくだけでも17駅あり、ちょっと反則ですが、JR東日本常磐線の「ひたち野うしく」駅を入れれば18駅になります。
また、私鉄や公営交通について挙げて行きますと
① 藤の牛島駅(東武鉄道 野田線)
② 上総牛久駅(小湊鉄道 小湊線)
③ 牛込神楽坂駅(東京都交通局 大江戸線)
④ 牛込柳町駅(東京都交通局 大江戸線)
⑤ 牛田駅 (東武鉄道 伊勢崎線)
⑥ 牛山駅 (名古屋鉄道 小牧線)
⑦ 牛田駅 (名古屋鉄道 名古屋本線)
⑧ 牛田駅 (広島高速交通 アストラムライン)
⑨ 牛渕駅 (伊予鉄道 横河原線)
⑩ 牛渕団地前駅(伊予鉄道 横河原線)
⑪ 牛ノ浜駅 (肥薩おれんじ鉄道線)
11駅があり、日本国内すべての鉄道駅は28(ひたち野うしく駅を入れると29)駅あることになり、昨年の鼠に因んだ駅名の駅がJR東日本羽越本線にあります鼠ヶ関(ねずがせき)駅のみという結果とはかなり差があります。
ならばと、今回はこのような乗車券を御紹介です。
JR北海道宗谷本線の安牛駅から、同じくJR北海道宗谷本線の上幌延駅ゆきの片道乗車券です。実際に発行された実券を一部画像処理しています。
発駅である安牛駅は開業が1925(大正14)年と歴史の古い駅ですが、国鉄時代の昭和50年代後半にCTC化による合理化が行われたことによって無人化され、かつて存在した交換設備も撤去された棒線駅になっています。現在では1日3往復の普通列車が停車するだけの駅となっており、1日あたりの平均乗降者数は1名以下とされています。
着駅である上幌延駅は安牛駅から南幌延駅を挟んで2駅目の駅で、やはり開業が1925(大正14)年と歴史の古い駅です。同駅も国鉄時代の昭和50年代後半のCTC化による合理化が行われたことによって出改札業務が廃止されていますが、運転要員は引き続き配置されていました。しかし、昭和60年代になると無人化され、交換設備が撤去された棒線駅になっています。こちらの現在では1日3往復の普通列車が停車するだけの駅となっており、1日あたりの平均乗降者数は1名以下とされています。
JR北海道にはいろいろな台所事情があるとは思いますが、新型コロナウイルス感染拡大による収入減少に対応するための経費削減策の一環として、利用の少ない駅を本年3月のダイヤ改正時に廃止することを表明しています。この中には安牛駅と上幌延駅が含まれており、御紹介の券の区間は3月のダイヤ改正前日までしか購入することが出来なくなります。
今回廃止される予定の駅は18駅あり、宗谷本線は南比布駅・北比布駅・東六線駅・北剣淵駅・下士別駅・北星駅・南美深駅・紋穂内駅・豊清水駅・安牛駅・上幌延駅・徳満駅の12駅が、石北本線は北日ノ出駅・将軍山駅・東雲駅・生野駅の4駅が、釧網本線が南斜里駅、函館本線が伊納駅となっています。