JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
JR東日本 品川駅発行 快速「ムーンライトながら」号指定席券
2009(平成21)年12月にJR東日本東海道本線品川駅の指定席券売機で発行された、快速「ムーンライトながら」号の指定席券です。
青色JRE地紋の特殊指定共通券紙で発券されたもので、熱転写式時代のものになります。
この券は恐らく管理人が一番最後に乗ったムーンライトながら号の指定席券で、英文モードで発券してみました。指定席券売機ではかんたんに英文モードで発券することが可能ですが、操作する画面も英文に切り替わるため、英語の苦手なコレクターのなかには敬遠されるされる方もいらっしゃるようで、「どうしても」という方はボタンの位置を覚えて操作するらしいです。
ただ、指定席券売機は券を発券するときに「大きな声」で喋りますが、英文モードですと英語で喋ってくるものですから、周りの目を気にしてしまうと、気取っているみたいで何となく恥ずかしくなります。
JR東日本は、昨日の1月22日に春の増発列車の概要を発表し、そのなかで、快速「ムーンライトながら」号について触れ、「お客さまの行動様式の変化により列車の使命が薄れてきたことに加え、使用している車両の老朽化に伴い、運転を終了いたします」としました。
同列車は、東京駅〜大垣駅間で運行されていた「大垣夜行」を前身とした、長い伝統を誇る東海道線の座席夜行列車です。
東海道新幹線開業以前から東海道本線で運転されていた夜行普通列車の名残りで、新幹線開業以降も通称「大垣夜行」として1往復が定期普通列車として残存していましたが、JR化後の1996年にJR東海の特急用車両である373系へ置き換える際、快速「ムーンライトながら」号の名称が付けられています。
そして、2009年以降は臨時快速列車として年末年始や春・夏休みシーズンといった繁忙期に、183系・189系、185系といった「国鉄型」の特急用車両が使用されていました。
しかしながら、新型コロナウイルスの影響もあってか、2020年3月以降は運転されておらず、2020年3月29日の上り列車の運行が最後となっていました。