西武鉄道 遊園地西駅発行 普通入場券

西武鉄道では、本年3月のダイヤ改正において、西武園ゆうえんち周辺にある駅の駅名を改称することを発表しました。これは、西武園ゆうえんちのリニューアル開園によるもので、新たな遊園地のメインゲートを現在の遊園地西駅に設けることから、現在の遊園地西駅が西武園ゆうえんち駅に、西武遊園地駅が多摩湖駅にそれぞれ改称されます。

今回から数回に亘り、西武園ゆうえんち周辺の駅の駅名改称に関連する券を御紹介していきたいと思います。

まずは、今回西武園ゆうえんち駅に改称されることになっている遊園地西駅で発行された普通入場券を御紹介致しましょう。


   

1985(昭和60)年7月に西武鉄道山口線の遊園地西駅で発行された普通入場券です。B型白色無地紋の大人・小児用券になっています。

遊園地西駅は西武鉄道の新交通システムである山口線唯一の途中駅で、埼玉県と東京都の県境に近く、埼玉県最南端の駅となっています。
同駅はこの券の発売された年の4月に、それまでSLやおとぎ電車の走る「軽便鉄道」スタイルであった山口線を新交通システムに転換した時に開業した駅で、軽便鉄道時代の山口線の起点であった遊園地前駅の代替駅として開業された経緯があるようです。

現在、西武園ゆうえんちの最寄駅は同駅と隣の西武遊園地駅の2駅で、西武遊園地駅の方がメインゲートになっていますが、西武遊園地駅改札と西武園ゆうえんち中央口は階段のある連絡通路になっているため、ベビーカーや車いすでの来園者には決してやさしい施設ではありませんが、遊園地西駅からだと段差を経ることなく入園が可能であるため、西武鉄道では同駅の利用を推奨していました。
今回のメインゲートを遊園地西駅に変更することは、これが理由のひとつと考えられます。

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