西武鉄道 西武遊園地駅から150円区間ゆき 片道乗車券

前回エントリーで西武鉄道西武遊園地駅から80円区間ゆきの片道乗車券を御紹介いたしましたので、今回は150円区間ゆきの片道乗車券を御紹介致しましょう。


   

1985(昭和60)年2月に発行された150円区間ゆきの片道乗車券です。緑色せいぶてつどう自社地紋のB型金額式大人専用券で、池袋線系統でよく見かけた山口印刷で調製された券になります。

同社には普通入場券同様に乗車券についても山口証券印刷で調製された券と同社独自の印刷場で調製された券が存在しておりました。山口証券印刷の券は何となく券紙が薄く、地紋や印刷も薄かったので、見ただけですぐに判別できます。また「発売当日限り有効 下車前途無効」の文言が山口証券印刷のものは細い活字が使用されているのに対し、同社独自の印刷場の券は全角の文字が使用されていましたので、これも判別材料になりました。ただし、昭和40年代前半の券については、同社独自の印刷場の券でも細い活字が使用されているものの存在が確認されていますので、確実な判断材料ではありません。
また、平成の時代になって行きますと、池袋線系統であれ、殆どが同社独自の印刷場の券に切り替わっていったようですが、硬券が廃止されてから後、記念乗車券として都度作成された硬券については山口証券印刷の券が殆どのような気がします。


    

再掲になりますが、2枚並べてみると印刷場の違いがお分かりになるかと思います。左が池袋線系統の様式で、右が新宿線系統の様式になります。

なお、今回御紹介の池袋線系統の乗車券を購入いたしました昭和60年2月27日に普通入場券も同時に購入いたしておりました。


   

こちらも再掲になります。
普通入場券については同社独自の様式券となっておりましたので、乗車券同様、「Ⓐ(〇A)」の符号が付けられていることから、こちらについても「A番窓口」で発売されたことが判り、同じ「A番窓口」に2種類の印刷場で調製された券が混在して設備されていたということになります。


西武遊園地駅は遊園地西駅と共に本日の営業を以って駅名が改称され、明日からは、それぞれ多摩湖駅と西武園ゆうえんち駅となります。

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