JR東日本 大金から宝積寺ゆき 片道乗車券

1988(昭和63)年9月、JR東日本烏山線の大金(おおがね)駅で発行された、宝積寺駅ゆきの片道乗車券です。


   

桃色JRE地紋のB型相互式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

同社では近距離乗車券については券売機券が主流となっており、別に硬券が設備された場合でも金額式とするのが一般的ですが、この券は発着駅名が「大金(たいきん)」と「宝積寺(宝が積もる)」ということから「縁起きっぷ」としての要素があるため、双方の駅名が表記できる相互式として設備されています。こういう縁起きっぷの場合、全国的に見ると一般式が多く採用されていると思われますので、相互式の例は少数派ではないかと思われます。


同駅では御紹介の乗車券の他に硬券の普通入場券も「縁起きっぷ」として人気があり、駅構内に「大金神社」という神社まで建立してしまっていましたが、2008(平成20)年には出札業務の取扱いが終了し、運転要員のみ配置という事実上の無人化が行われ、券売機のみが設備された駅になっています。
その後、2013(平成25)年には同線の信号閉塞自動化によって運転要員の配置も廃止され、完全に無人化されてしまっています。そして、完全無人化にあわせ、自動券売機も撤去されてしまっており、現在は乗車券類の一切の発売が行われておりません。

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