西武鉄道 ちちぶ4号特別急行券

今まで3回に亘って西武特急の「ちちぶ」号「むさし」号「おくちちぶ」号の特急券を御紹介いたしました。今回は、昭和40年代から50年代初め頃の西武特急の硬券特急券を御紹介致したいと思います。


   

秩父線の西武秩父駅で発行された、所沢駅までの「ちちぶ」4号特別急行券です。黄色せいぶてつどう自社地紋のA型大人・小児用完全常備券になります。


   

昭和50年代になってからの「ちちぶ」34号特急券を再掲致します。様式的には大きな変化はありませんが、新様式券が「特急券」となっているのに対し、旧様式券は「特別急行券」と表記されている点が異なります。また、発車時刻の表記方法も、旧様式券が「発駅発〇〇時○○分」となっているのに対し、新様式券は発駅の記載が無くなって「〇〇時○○分発車」と表記されている点が異なります。


   

こちらは1975(昭和50)年2月に池袋線池袋駅で発行された、下り「むさし」19号特別特急券になります。
この頃は下り用の特急券には斜め赤2条の斜線が2本印刷されており、上り列車用と下り列車用が一目でわかるようになっていました。

2本の斜め赤2条の斜線は「こぶし」号の特急券も同様でした。


   

1973(昭和48)年3月に池袋線の池袋駅で発行された「こぶし」1号特別特急券です。
紫色せいぶてつどう自社地紋のA型大人・小児用完全常備券になります。

「こぶし」号は休日の前日に限って下り1本のみ運転されていた「休前日特急」で、池袋を20:10に発車して、所沢駅20:37、飯能駅21:00、終点西武秩父駅21:38到着というダイヤで運転されていました。西武秩父駅に到着した列車は西武秩父駅で夜間停泊して翌朝西武秩父駅5:13発の特急「ちちぶ2号」として池袋に戻りますが、西武秩父駅では朝まで車内で仮眠することが可能というハイキング客向けの「準夜行」特急となっていました。
この列車の場合、「おくちちぶ」号の特急券とは異なり、1本しか運転されていなくとも、号数である「1号」の表記がなされていました。

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