多賀城駅発行 (千)千歳から100kmまで 急行券

1979(昭和54)年11月に仙石線多賀城駅で発行された、千歳線千歳駅から100kmまでの急行券です。


   

桃色こくてつ地紋のA型大人・小児用急行券(急①)で、仙台印刷場で調製されたものです。

発行に際して、他駅(仙台)発用の券に二重線および訂正印を捺印のうえ、千歳線千歳駅からの券に訂正のうえで発券されています。本来であれば発駅が空欄の記入式(記急)を使用すべきところではあると思いますが、欠札になっていたのでしょうか、手間を掛けた方法で発行されています。

「千歳」という印が独特で、普通であれば「(千)千歳」となるべきところ、「(千)千才」となっています。
「歳」と「才」はどちらも年齢を表す時に用いられる漢字で、これには諸説があるようですが、「歳」の漢字が中学校で習う漢字で教育漢字には含まれおらず、小学生が自分の年齢を書く際には「歳」の漢字を使うことができないため、その代替文字として「才」の漢字が使われることから年齢を記載する時にも使用されるという説があります。
「才」という漢字にはそもそも年齢の意味はなく、「才能」や「天才」などの熟語で使われるように、生まれ持っての能力を表す漢字で、本来年齢を書く時に使用する漢字ではないそうです。

話が脱線しましたが、「才」という漢字は「歳」の略字として使用されるようですが、千歳という駅名のゴム印を作成する際に、敢えて略字を使用する理由が不明です。

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