京王帝都電鉄 東八王子から10円区間ゆき 片道乗車券

1962(昭和37)年3月に京王帝都電鉄(現・京王電鉄)京王線東八王子(現・京王八王子)駅で発行された、10円区間ゆき片道乗車券です。


   

緑色けいおうていと旧自社地紋のB型金額式大人専用券で、井口印刷で調製されたものです。発行された時代からするとまだ鉄道乗車券には「等級」が記載されていた頃ではありますが、この券には等級表示はありません。


   

裏面です。井口印刷独特のフォントの券番の他、社名・発行駅名、「東八王子から10円区間」の印刷があります。

東八王子駅は京王帝都電鉄の前身である玉南電気鉄道によって大正時代末期に開業した駅で、京王電気軌道との合併や陸上交通事業調整法による戦時合併による大東急の時代を経て、戦後京王帝都電鉄の駅になっています。
1963(昭和38)年、同駅は八王子市の都市計画の影響で約200メートルほど北野駅側に移転をし、そのタイミングで京王八王子駅に改称されています。そして現在、同駅は地下化された時期に八王子高速バスターミナルやホテル、京王八王子ショッピングセンターなどが整備され、地元では「ケーハチ」と呼ばれるエリアになっています。

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