箱根ロープウェイ 桃源台から新宿ゆき 片道3社連絡乗車券

本日(2022年4月1日)、箱根ロープウェイは箱根登山鉄道と合併し、合併後の商号は「箱根登山鉄道株式
会社」を継続使用することとなりました。そのため、箱根ロープウェイの社名の入る乗車券は、昨日を以て発売終了しています。

1989(平成元)年1月に箱根ロープウェイ桃源台駅で発行された、小田急電鉄新宿駅までの片道3社連絡乗車券です。


   

青色PJRてつどう地紋のB型一般式大人・小児用券で、やはりシンコー印刷で調製されたものと思われます。
乗車経路は、桃源台~(箱根ロープウェイ)~早雲山~(箱根登山鉄道鋼索線/ケールカー)~強羅~(箱根登山鉄道線/電車)~小田原~(小田急小田原線)~新宿という経路の3社連絡の乗車券になります。

同社は小田急電鉄のグループ会社であり、また、「箱根ゴールデンコース」の一部区間という性格からこのような3社連絡の乗車券が設備されていたようですが、東京方面からの観光客はたいてい、箱根エリア内の箱根登山電車・箱根登山ケーブルカー・箱根ロープウェイ・箱根海賊船・箱根登山バス(指定区間)・小田急ハイウェイバス(指定区間)・東海バス(指定区間)・観光施設めぐりバス(箱根登山バス)が乗り降り自由になっている「箱根フリーパス」を所持しているため、新宿までの乗車券の発売需要はあまり多くはなかったようです。

様式は箱根登山鉄道への連絡乗車券と似ていますが、同社では経由の表記方法が箱根登山鉄道までの連絡乗車券の場合が「早雲山・強羅経由」と駅名で表記するのに対し、小田急線までの3社連絡の場合には「箱根登山・小田急経由」と社名で表記されています。
同社および小田急線の自社完結乗車券の有効期間は当日限りですが、箱根登山鉄道の当時の自社完結乗車券の有効期間は発売日共2日間となっておりましたため、こちらも箱根登山鉄道の有効期間に合わせた2日間有効になっています。


   

裏面です。自社完結券同様に券番と社名の他に「途中下車可」の文言があり、新宿駅までの全区間において途中下車することが可能でした。

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