JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
西武鉄道 本川越駅発行 西武本川越ステーションビル30周年記念乗車券 ~その1
西武鉄道では、新宿線本川越駅構内にあります西武本川越ステーションビルの30周年の記念乗車券として、川越市内の時の鐘の絵をあしらった記念乗車券と、1991(平成3)年に西武新宿駅から本川越駅間で初代レッドアロー号5000系によって運転されていた「むさし53号」の特急券(レプリカ)記念カードのセットを期間限定で発売しました。
2022(令和4)年3月に新宿線本川越駅で発売された「西武本川越ステーションビル30周年記念乗車券」です。
桃色PJRてつどう地紋の85mm券で、券売機にて発券されています。一枚目が乗車券で、二枚目が「むさし53号」の特急券(レプリカ)記念カードです。
発券される券売機の画面を記録するのを失念しましたが、発券画面の「おトクなきっぷ」という企画乗車券類を購入するボタンを選択し、さらに「期間限定発売きっぷ」というボタンを選択すると発券ボタンが出てきます。
このような乗車券を券売機で発券するというのは珍しいことですが、券売機のどのボタンを押せば良いのかが少々分かりづらく、券売機の近くその通りに押し進んで行けば辿り着けるよう、ポスターが掲示されていました。
発売期間は2022年3月4日(金)から2022年3月21日(祝・月)までで、発売時間は始発列車の乗車に必要な時刻から16:00までとなっていました。
乗車券は大人150円・小児80円の区間のみで発売当日に限り有効となっており、実際に使用して乗車券が効力を失った場合には、旅客が駅係員に申し出た場合、当該乗車券を持ちかえることができるとのことでした。
券の様式は85mm券として発行されており、同社営業規則に、
第 183 条 乗車券類の表面には、次の各号に掲げる事項を表示する。
(1)旅客運賃・料金額
(2)有効区間
(3)有効期間
(4)発売日付
(5)発売箇所名
2 次の各号に掲げる乗車券類にあっては、前項に規定する表示事項の一部を省略することができる。
(1)臨時に発売する乗車券類
(2)その他特殊の乗車券類
と定められている内容が網羅されています。
ただし、自動改札機には対応していないようで、「自動改札機・自動精算機はご利用になれません。」と記載されています。
また、払い戻しは記念乗車券と記念カードの2枚すべてがあり、未使用な場合に限り本川越駅のみ可能とのことで、区間変更に限って取扱いをするものの、乗車券類変更は行わないという制約がありました。
購入時に発券された領収書です。取引内容は「乗車券類」ではなく「企画券」となっています。