吉原駅発行 東京電環内ゆき 片道乗車券

1957(昭和32)年12月に、東海道本線の吉原駅で発行された、東京電環(現・東京山手線内)ゆきの片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のA型一般式大人・小児用券で、名古屋印刷場で調製されたものです。
営業キロ141.3kmの長距離乗車券ですが、当時は等級で地紋色が分けられておりましたため、御紹介の3等用乗車券は桃色地紋で調製されていました。

当時の名古屋印刷場では経由表記が着駅の上に記載されていたようで、発駅と着駅の間に「熱海経由」と表記されています。


   

裏面です。券番の他、「東京電環内 下車前途無効」いう注意書きが記載されています。
裏面の注意書きにおいては「東京電環 下車前途無効」という記載の仕方は一般的ですが、表面の着駅の東京電環の表記に「内」の文字は入れることは珍しく、なぜこのような表記になったのかは不明です。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« JR北海道 網走... JR北海道 木古... »
 
コメント
 
 
 
名古屋印刷場の名物? (大森山谷)
2024-09-25 17:00:41
 こんにちは。
 これを読んで思い出すのは戦争末期から終戦後しばらくの間名古屋印刷場に在籍していたらしい特異な活字工です。独自の「〇〇から××迄ゆき」券や、やはりほかにはほとんど例が無い券表面の括弧書き注記(四月一日ヨリ運賃変更)記載券。これを初めて見た時には、何だこれは?と笑いだしてしまいました。
 さすがにこの2種類以外は特におかしな券面を作成することは無かったようです。しかし時期から考えて、今回の券もその延長にあるのかもしれません。
 とにかく昭和15年から30年頃の名古屋印刷場の切符はきちんと確認する方が良いようです。

 尚(四月一日ヨリ運賃変更)表記がある券が北海道でも出されていたことを最近のオークションで知りました。ただし記載は裏面です。
 
 
 
> 大森山谷 様 (isaburou_shinpei)
2024-10-11 15:44:57
コメントありがとうございます。
仰せの、「四月一日ヨリ運賃」という券を見たことがあります。だったら、変更後に刷ればいいのに・・・と思っていました。
こういう面白い券を見つけると、ワクワクしますね。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。