JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
小湊鐵道 過去のJR連絡乗車券
数回に亘って小湊鐵道の乗車券ワールドに浸って参りましたが、今回のテーマは、過去のJR連絡乗車券です。
平成2年、上総牛久駅発行のJR連絡乗車券です。
現行様式は軟券式で大人用と小児用とに分かれていますが、当時は大人・小児用のB型硬券でした。
このころはまだ自動改札機が普及しておらず、自動改札機に硬券を誤投入されて詰まらせてしまうというトラブルも無かったころでしたので、JR連絡券は硬券で設備されていました。
次は、平成4年に里見駅で発行されたJR連絡乗車券です。
里見駅は上総牛久駅と養老渓谷駅のほぼ中間に位置する駅です。かつては里見駅折り返しの列車が同駅で夜間停泊をしていましたが、女性車掌が大半を占めるようになってからそれが難しくなり、まず夜間停泊列車が廃止され、平成14年には無人化されてしまっています。
話は戻りますが、当時、JR線の営業キロ51㎞以上の券は地図式となっていました。大人用しか手元にはありませんが、恐らく小児用券も存在したものと思われます。
小湊鐵道 国鉄時代の乗車券
数回にわたり、小湊鐵道の乗車券の魅力についてエントリーさせていただきましたが、今回と次回はひと時代前の小湊鐵道乗車券を御紹介いたしましょう。
まずは国鉄時代の券です。
これは国鉄時代の五井駅が、まだ軟券化されていなかったころに発行された五井駅発の小湊鐵道線片道乗車券です。
様式は線内各駅で発売されているものと同様ですが、発行駅名の頭と小児断線の頭に、国鉄千葉鉄道管理局発行であることを示す「○千」のマークがあります。
これは、養老渓谷駅発行の千葉駅ゆき連絡乗車券です。
もしかすると近距離区間については金額式券も存在したかもしれませんが、この当時の国鉄連絡乗車券は社線内の片道乗車券同様の相互式であったようです。
「五井経由」の表記が社線完結券との違いです。
次は、千葉ゆきの券の10日後に同じ養老渓谷駅で発行された、東京山手線内ゆき乗車券です。
ちなみに、養老渓谷駅から東京山手線内(ここでは東京駅とします)までの営業キロは87.2㎞ですので、現在は有効期間は当日限りですし、途中下車もできません。
小湊鐵道 JR連絡乗車券
小湊鐵道のJR連絡乗車券です。
拙ブログにて前回エントリーの「小湊鐵道 軟券乗車券」と同様、JRの自動改札への誤投入によるトラブル防止の理由で、五井駅ゆき片道券同様にA型軟券となっています。やはりA型に予めカットされており、硬券ホルダーに挿して管理されています。
現在、小湊鐵道はJRとの連絡運輸範囲を大幅に縮小し、発売エリアはあまり広範囲になっていません。そのため、すべての区間を金額式の連絡券で対応しているため、現在の様式はこれ一つになっています。
こちらは小児用券です。
あまり需要がないのでしょうか、地紋が薄っすらと日焼けしてしまっています。
駅によっては欠札等ですべての区間を設備できていない場合もあり、常備券の設備の無い区間についてのみ補片による対応となります。
補片によるJR連絡乗車券です。
同鉄道には往復割引の制度がありますので、割高な連絡乗車券を購入するよりも五井駅までは往復割引乗車券を利用する需要が多く、連絡乗車券の需要はさほど多くはないようです。
小湊鐵道線内ではSuicaやPASMOの使用はできませんが、JR線内はICカードで乗車できますし、わざわざ割高な連絡乗車券を購入する必要性はなさそうです。
次ページ » |