上りムーンライトながら 車内発行座席指定券

名古屋運輸区乗務員発行の、車発機による座席指定券です。
9390Mという列車名から、上りムーンライトながら号車内で発行されたことがわかります。


   


上りムーンライトながら号は全席指定席の快速列車ですが、同区間の最終列車となるダイヤ設定からか、乗車券のみで乗車する旅客がおり、そのような場合には座席指定料金を車内で精算することとなります。これは、そのような時に発行された、座席指定券です。

乗車区間が印字されていますが、座席の指定はされていません。また、指定席券を持つ旅客が来たときには席を譲る旨の注意書きもありません。


通常、前もって駅で購入する券は「指定席券」と表記され、文字通り座るべき座席が指定されています。しかし、この券の場合は座席の指定がなされておらず、表記も「座席指定券」となっています。

双方とも座席指定料金を徴収する券であるに変わりないのですが、前者は予め座席を指定する性格があり、後者は車内で空席を割り当てて座席を指定する性格があるように思われます。


はっきりとした定義はわかりませんが、敢えてそのように区別されているのでしょうか?

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旭川駅から神居古潭駅ゆき乗車券

廃札券ですが、旭川駅から神居古潭(かむいこたん)駅ゆき乗車券です。


   


神居古潭駅は函館本線伊納駅~納内駅間にあった駅で、函館本線の電化および複線化に際してルート変更となり、昭和44年10月に廃駅となっています。


札幌印刷場調製の一般式B型硬券で、モノクラス化以前(2等級制)の青色地紋券です。もっとも、同駅は昭和44年10月に廃止されてしまっていますので、モノクラス化後の同駅名の記載された乗車券類が発行された期間はわずか4ヶ月と20日しかなく、あまり見かけません。


神居古潭(カムイコタン)とはアイヌ語で「神の村」という意味だそうで、いかにも北海道らしい、神秘的な地名です。

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