京都市内には昔からの住宅や商店などが並んでいる細い通り道がありますがこの辻子は図子とも、また路地(ろーじ)との違いもいろいろあります。
京の中でよく知られている辻子は、了頓図子(りょうとんずし)、革堂図子(こうどうずし)だいうすの辻子(ずし)、膏薬図子(こうやくずし)、団栗辻子(どんぐりずし)などあります。
道から道へ通り抜ける事の出来るものや突き当たりになる道があります。
図子(ずし、辻子とも表記)というのはいわば横丁のような生活道路、大路小路の間をつなぐ短い裏道であって、一説では、図子は袋小路の突当りを貫通させ、通路として開放したものとなっています。
路地と異なり、一般人々の通りぬけが認められているのが特徴です。
京都市内に現存している場所が100以上あり、現在もそれぞれの生活空間を形成しているのです。
小さい時には鬼ごっこだったり、近道で幾度となく通り過ぎたりして街の中の生活の一部となっていたのですが、近年段々と少なくなってきています。
市内の町内単位で環境と観光に目を向けて、クーラーの室外機などを木製の箱の中に取り付けたり、石畳みの舗装にしている場所も見受け、京都市内の散策の機会があれば、突然現れる辻子を通ってみたりして実感して下さい。
街の風情を京町家だけでなく、住民が力を合わせて守り続けているこんな風景も楽しんで下さいね。
松井でした。(^_-)-☆