京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

カンデンデン

2011-01-26 | インポート

 お寺に幼稚園や保育園が併設されているケースは多い。

 数多くある京都のお寺にも、幼児教育施設のあるところは少なくない。

 モミジで有名な永観堂にも、本願寺などにも、保育園や幼稚園がある。

 江戸時代の寺子屋の名残なのだろうか。

 壬生寺も、そういったお寺の一つだ。

 壬生寺は新選組の調練場として、広く名が知れている。

 壬生寺に隣接する、新選組屯所跡の八木家邸宅とともに、多くの観光客が訪れる。

 その壬生寺、保育園があるといったが、境内には老人ホームまであるのだ。

 なんとなくすごい。

 人の一生まるまるお世話します、という感じだ。

 こういうところはあまり見たことがない。

 さて、2月3日は節分だが、壬生寺では毎年節分厄除大法会が開催される。

 2月2日~4日の3日間の開催だが、目玉は、初日と二日目に披露される壬生狂言だ。

 壬生狂言は、重要無形民俗文化財に指定されている、無言劇だ。

 無言劇というからには、せりふがない。

 狂言というのは、ただでさえ、初心者にはなかなか敷居が高い。

 敷居が高いというか、要するに難しい。

 ただでさえ狂言は難しい上、セリフがないというのだから、なお難しい。

 もちろん親しみやすいように、動きを滑稽にしたり、工夫はしている。

 しかし、始めてみた人は、多分何をしているのかさっぱりわからない。

 だから、とりあえず売っている解説本を買いましょう。

 節分に披露される演目は、その名も「節分」。

 縁起物ですから、一度ご覧になるのもよいでしょう。

 節分には、京都でもいろいろなところで節分会が開かれます。

 吉田神社や廬山寺などは有名なところ。

 また、八坂神社や六波羅蜜寺では、舞妓さんが豆をまいてくれます。

 ぜひお出かけになってみてください。

”あいらんど”