お寺に幼稚園や保育園が併設されているケースは多い。
数多くある京都のお寺にも、幼児教育施設のあるところは少なくない。
モミジで有名な永観堂にも、本願寺などにも、保育園や幼稚園がある。
江戸時代の寺子屋の名残なのだろうか。
壬生寺も、そういったお寺の一つだ。
壬生寺は新選組の調練場として、広く名が知れている。
壬生寺に隣接する、新選組屯所跡の八木家邸宅とともに、多くの観光客が訪れる。
その壬生寺、保育園があるといったが、境内には老人ホームまであるのだ。
なんとなくすごい。
人の一生まるまるお世話します、という感じだ。
こういうところはあまり見たことがない。
さて、2月3日は節分だが、壬生寺では毎年節分厄除大法会が開催される。
2月2日~4日の3日間の開催だが、目玉は、初日と二日目に披露される壬生狂言だ。
壬生狂言は、重要無形民俗文化財に指定されている、無言劇だ。
無言劇というからには、せりふがない。
狂言というのは、ただでさえ、初心者にはなかなか敷居が高い。
敷居が高いというか、要するに難しい。
ただでさえ狂言は難しい上、セリフがないというのだから、なお難しい。
もちろん親しみやすいように、動きを滑稽にしたり、工夫はしている。
しかし、始めてみた人は、多分何をしているのかさっぱりわからない。
だから、とりあえず売っている解説本を買いましょう。
節分に披露される演目は、その名も「節分」。
縁起物ですから、一度ご覧になるのもよいでしょう。
節分には、京都でもいろいろなところで節分会が開かれます。
吉田神社や廬山寺などは有名なところ。
また、八坂神社や六波羅蜜寺では、舞妓さんが豆をまいてくれます。
ぜひお出かけになってみてください。
”あいらんど”