京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

大徳寺塔頭秋の特別公開

2020-10-05 | 京だより

大徳寺は北区にある臨済宗大徳寺派の大本山。室町時代の応仁の乱で荒廃したがとんちで有名な一休和尚が再興。
大徳寺には二つの別院と22の塔頭があり、戦国大名や茶人などに所縁の塔頭が多くあります。



常時拝観可能な塔頭は、龍源院、大仙院、瑞峯院、高桐院ですが、新型コロナウィルス感染予防のため当分拝観停止。
通常は非公開の塔頭が秋の特別公開で拝観できる塔頭があります。
黄梅院
10月3日~12月6日 拝観料800円
織田信長、豊臣秀吉、千利休に所縁が深い



興臨院
10月3日~12月15日 拝観料600円
加賀前田家の菩提寺。
中根金作により修復された枯山水庭園
黄梅院と興臨院の共通拝観券は1200円で同日でなくても使用可能です。




総見院
10月10日~12月5日 拝観料600円
織田信長の菩提寺



真珠庵
前期10月14日まで
後期10月24日~11月23日 拝観料2000円
原則予約制ですが、先着で当日券もあります。
一休宗純禅師開祖の名刹。
現在最古の百鬼夜行絵巻(伝土佐光信筆)公開中。


これらの中から今日は黄梅院へ。
当時28歳の信長が初めて上洛した際に父、信秀の追善供養のために建てた小庵「黄梅庵」が始まり。
後秀吉が増築し「黄梅院」とする。
見所は苔とモミジが美しい千利休作庭の「真中庭」、禅宗寺院最古の庫裏、武野紹鷗好みの茶室「作夢軒」など。
拝観料が少し高い気もしますがとても禅宗特有の趣があります。
黄梅院の御朱印はご住職在院の時は直筆でその人に合わせて書いていただけます。(1000円)



朱印ファンの方には凄い人気とか。

当館から大徳寺へは、市バス205号系統「大徳寺前」下車すぐです。
紅葉シーズンには大徳寺の塔頭巡りをおすすめします。

京都好き男 細木