先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

北海道命名150年

2018-06-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 06/27 09:16
 幕末の探検家、松浦武四郎(1818~88年)が名付け親となり、明治政府が北海道と命名して150年。道などによる記念式典や講演会などの記念行事がめじろ押しで、企業による関連商品も発売され、盛り上がりつつある。せっかくの節目だ。アイヌ民族に対する抑圧や開拓の苦労など歴史に思いをはせつつ、豊かな自然の保全など、今後の北海道のあるべき姿について道民はどう考えるべきか、専門家に聞いた。
■「開基意識」払拭の機会に 札幌大前学長・桑原真人さん
 今年は北海道命名150年の節目ということで、道などが中心となってさまざまな事業を繰り広げていますが、何でもかんでも「150年」をうたっていて、いささか能天気な気もします。めでたさを強調する事業だけでなく、せっかくなら、この地の歴史と真正面から向き合う機会があっても良いのではないでしょうか。
 「蝦夷地(えぞち)」から「北海道」への改称は、この地全体が日本の領土に編入されたことを意味します。江戸時代までは、和人が住む場所は渡島半島南部の「和人地」に限られ、それ以外の蝦夷地、すなわち「アイヌ地」に和人が定住することは原則的に禁じられていました。しかし、北海道への改称を機に、その枠組みが消し去られ、蝦夷地の和人化が推し進められる根拠となりました。
 和人化の精神的イデオロギーこそが「開基意識」です。昭和初期に釧路で「釧路の始まりとなる『開基』はいつか」という議論があり、その結論は、先住のアイヌ民族を「無意識的」な存在として位置付け、「和人の意識的な開拓にこそ原点がある」というものでした。こうした開基意識は釧路に限らず、近年まで道民の中で支配的でした。
 道庁は1869年(明治2年)の開拓使設置から50年を記念し、1918年(大正7年)に「開道50年」記念式典を行い、68年には「北海道100年」と呼ばれるイベントを展開しました。これこそ開基意識の典型的な現れです。北海道命名150年事業もこの開基意識が根底にあることを忘れてはいけません。
 そもそも開基意識は「和人ファースト史観」とでも言うべきで、この地の歴史を近代以降の開拓の歴史に矮小(わいしょう)化し、アイヌ民族の歴史性を認めないという、二重の意味で問題をはらんでいます。「北海道の歴史は短い」などと言う人もいますが、この地は何万年も前から人々が住み、周辺地域の人々と活発な交易を繰り返してきました。とりわけ先住民族であるアイヌ民族の近世以降の歴史は重要です。
 オーストラリアでは英国の入植が始まった1788年1月26日を記念し、毎年休日にして祝っていましたが、近年では記念行事を中止する自治体が出てきて、記念日を別の日に変える動きもあるようです。先住民族にとっては侵略が始まった日とも言え、「祝うにふさわしくない」との考え方が広まっています。
 道は150年事業の一環で戦後の現代史を中心とした道史の編さんを始めましたが、近くその編さん作業を主導する専門家らによる道史編さん委員会が立ち上がります。私も委員になりますが、今こそ開基意識を払拭(ふっしょく)し、和人とアイヌ民族の歴史を対等に見ていきたいと考えています。(報道センター 村田亮)
■独自の経済・文化 創造を 作家・小檜山博さん          
 北海道150年の節目を、「今後、北海道はどうあるべきか」ということを考える、一つのきっかけにする必要があります。今これからの北海道は、第2期開拓期にあると思います。
 1期目は、北海道にやってきた明治政府や和人がアイヌ民族を迫害し、歴史と文化を破壊しました。このことを決して忘れてはいけません。一方で、本州の人たちによる短期間の開拓で豊かになったのも事実です。
 当時の開拓民1世は、お金をためてひと旗揚げたら、故郷の本州に帰ろうとしていました。だからこそ、開拓を急ぎ、お上に頼らざるを得なかった。北海道で暮らす私たち4世、5世にとって、もはや本州は故郷ではなくなった。にもかかわらず、道民がいまだに「自立できていない」とか「官依存体質」であるとやゆされています。
 自立を目指すに当たって、北海道の良さを考えてみましょう。開拓民の多くは、家や土地に縛られない次男、三男だったため、本州のしきたりや風習があまり持ち込まれなかった。開拓では、女性も馬追いや土木作業に従事した。労働力として男女は平等で、男と女は夫婦でありながら、同志でもあった。離婚率の高さが指摘されますが、これは離婚できる自由があるということを意味します。こうして、北海道には封建的ではない、男女平等の風土がつくられました。
 そして、北海道には四季があり、何より自然があります。水と空気と、土、森林、海がある。この自然に手をつけず、残していくことです。食料自給率は200%を超えています。今の4、5世の代になっても、北海道ならではの自由さを理解せず、最大の財産である自然に気付かず、国のカネを当てにしています。目の前にある宝物を顧みず、必要のないモノを求めている。
 では、北海道は何をすべきか。道民に欠けているのは、北海道の財産や人材を探そうという情熱です。第2期開拓期は、今北海道にいる人が、精神的に自立し、ほかにはない北海道の財産に気が付き、これを生かす地元の人材を育てることです。
 今の日本には、二つの国があると思っています。一つは東京で、もう一つは地方ですが、いつの間にか東京が地方を全て支配してしまった。「東京に行けば芝居や落語が見られる」などの話を聞くことがあります。それなら、北海道につくればいい。北海道には資源があるのですから、この地に適応した独自の経済、生活、文化を創造するのです。
 北海道は今、歴史をつくっている最中です。中央というだけであがめ奉るのはもう終わりにしましょう。北海道以上のところなど、ほかにはないと、僕は思っています。(報道センター 中村征太郎)
 <ことば>北海道150年事業 北海道と名付けられて150年の節目を記念し、道や経済団体、北海道アイヌ協会などでつくる実行委員会が8月5日に札幌市内で記念式典を行うほか、7月14日~8月26日を「北海道150年ウイーク」に設定し、企業や団体が、食や自然、科学など多様なテーマにわたって、コンサートや講演会、展示会などのイベントを集中的に実施する。実行委事務局によると、6月13日現在で、事業費100万円以上のイベントなどを企画、実施する企業・団体の「パートナー」は165団体、関連企画を登録する「北海道みらい事業」は843件。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/203296

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無料で商用利用も可能なアイヌ文様をモチーフにしたフリー素材の数々をゲットできる「アイヌ文様フリー素材 モレウ」

2018-06-28 | アイヌ民族関連
Gigazine 2018年06月27日 21時00分

北海道や樺太を中心に居住する先住民族・アイヌが服や武器などにあしらう伝統的なアイヌ文様を、商用利用もできるフリー素材として公開しているのが「アイヌ文様フリー素材 モレウ」です。

アイヌ文様フリー素材【モレウ】 – アイヌ文様を商用利用可能なフリー素材にしました
https://ainu-monyou.com/

「アイヌ文様フリー素材 モレウ」の素材は個人・法人を問わず無料での商用利用が可能。アイヌ文様の素材は「背景パターン素材」「イラスト素材」「ライン素材」「フレーム素材」の4種類が用意されています。ページ上部のバーをクリックすると各素材を確認できます。
「背景パターン素材」は着物や木工品に刻まれる模様をベースにデザインされた繰り返しパターンとなっています。用意されている背景パターンは全部で11種類で、パターンそれぞれに複数の色違いが存在します。
「イラスト素材」は植物や動物をモチーフとしたイラストの素材で、全部で16種類。一部のイラストには色違いも用意されています。
「ライン素材」はアイヌ文様で作られたライン・罫線で、パターンは全部で5種類用意されています。また、ライン素材も各パターンに色違いが存在します。
「フレーム素材」はアイヌ文様で作られた6種類のフレーム素材と3種類のコーナー素材。各素材はパターンごとに複数の色違いが存在します。
気に入った素材をゲットするためには、素材サムネイルの下に表示されている「ダウンロード」をクリックすると、ZIPファイルもしくはPNGファイルがダウンロードできます。
ZIPファイルの場合はExplzhなどのソフトを使って解凍します。
ZIPファイルを解凍して出てきたフォルダに素材のPNGファイルが入っています。背景パターン素材の場合は4~5種類のサイズが、フレーム素材の場合は色違いがひとまとめに収録されていました。
材によっては、ページにある画像を右クリックして保存するものもあります。
「アイヌ文様フリー素材 モレウ」の素材は基本的に無料で商用利用も可能ですが、素材をTシャツや雑貨などに使って商品として販売する場合は、改めて許可が求められるとのことで注意が必要です。
https://gigazine.net/news/20180627-ainu-monyou/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

15年以上アートに携わって来た私が、なぜオックスフォードで芸術以外を勉強しているのか。

2018-06-28 | アイヌ民族関連
ハフィントンポスト 2018年06月27日 17時35分 JST | 更新 9時間前
私にとってのアートは、「問い」を人々と共有することです。
曽我英子 アーティスト・オックスフォード大学大学院生
現在私は、イギリスを拠点にアーティストと呼ばれる立場で活動を続けています。美術を専攻した高校生時代から数えると、15年以上アートの分野と関わってきました。そんな私が、昨年からオックスフォード大学の大学院生として社会科学の勉強をしています。社会環境から生まれる違和感を、どう理解し「問う」ていけるのか探求しているうちに、オックスフォードに辿りつきました。
『アートに携わって来た人生』
私にとってのアートは、インスタレーション(場や空間全体を作品として体験する芸術)やビデオ作品を通して提示する、「問い」を人々と共有することです。アトリエで制作するだけでなく、エスノグラフィー(主に、社会学や文化人類学などに使用される研究手法で、五感や参加体験を通して観察対象を理解すること)を取り入れたリサーチも含まれます。日常に潜む様々な事柄に疑問を持ち、物作りを通して観察をしながら向き合います。ですが、アートを通して表現したものを多くの人に理解してもらうのは、簡単なことではありません。
私はコンテンポラリーアートを学ぶために、ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジに入学しました。なぜ人によって世界が違って見えるのか、根源的な問いを表現したく、卒業展覧会ではシンプルなインスタレーションを作りました。
ロンドン大学スレード・スクールの大学院を卒業した後は、アイヌ音楽を調べるために北海道を訪れました。人の言葉に耳を傾けながら、私の問いは人から人、ある場所から次の場所へと繋がり、やがて二風谷にたどり着きました。
二風谷の沙流川には、大量の秋鮭が母川回帰をする自然豊かな風景がありました。秋鮭は私に強烈な印象を残し、2016年に再び二風谷に戻り地元の方々にお世話になりました。アイヌの着物「チカルカルペ」や鮭皮靴「チェプケリ」作りを通して、鮭にまつわるアイヌ文化や歴史、社会状況、伝統、人々の暮らしを垣間見させてもらいました。滞在中の体験と出会った人々との対話をイギリスに戻り、ビデオ作品にしました。
曽我英子
The Oxford Artistic and Practice Based Research Platform
『アートに対する疑問』
時代が変わっていく中で、アートの形も変わってきました。19世紀末以降、特に1950年代からは、多くのアーティストが実験的な作品を通して社会に疑問を投げかけて来ました。
一見ヘンテコにも感じられる視点や実験的手法、不確なもの、心情、社会に無視された事柄。多くの人にはすでに承知のことですが、アートには、これらのことを言語以上のコミュニケーションを通して、表現という形に変える力があります。物作りを通して得た知識だけでなく、観察力や技術も鍛えられます。
ですが、展覧会をしたり、作品が高額で売買されないと「成功」とみなされなかったり、アーティストでないというような風潮もあります。芸術に興味のない人々には、なんだかよくわからないという印象さえ与えてしまうようです。
また、アートを勉強したけど、別のキャリアを選んだ人たちの知識や技術はどこにいってしまうのでしょうか?現代社会の中のアートの役割は何なのか、改めて考え直したくアート界の外に片足を出ました。
『オックスフォードでの勉強がどうアートと繋がっているのか』
オックスフォードでは、アート界外の人達ともより力を合わせて一緒に「問い」を続けるためのコミュニケーション方法や社会科学の理論や歴史を勉強しています。現在の勉強は必ずしもアートの表現方法と直結するわけではありません。
ですが、人を取り巻く環境がどのように社会に形取られ、専門家達がどのように問題解決に取り組んでいるのか見えて来ます。そして、アートの専門性や新しい可能性が再認識できます。
「問い」は意見や考えが違う人を攻撃するためのものではなく、話し合うきっかけ作りだと思っています。社会を取り巻く政治や歴史、環境、教育、差別問題などをアーティスト達が専門家と協力して考え続けられる場作りに、貢献していきたいと思っています。アイデアと表現方法の実験をする時間や空間を少しでも多く持ちながら、社会問題の改善に向かって動きかける戦力として、アートがさらに認識されるために、私は研究をし制作し続けたいと思います。
https://www.huffingtonpost.jp/sogaeiko/15years-oxford_a_23468992/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成29年度補正予算ニューツーリズム商品開発等支援事業(補助金)の採択事業を決定しました

2018-06-28 | アイヌ民族関連
経済産業省北海道経済産業局 平成30年6月27日
中小企業庁では、平成29年度補正予算ニューツーリズム商品開発等支援事業(補助金)について、北海道管内から1件を採択しました。(全国採択件数:13件)
 本事業は、阿寒・摩周地域の豊かな自然や食資源、アイヌ文化等の地元スポットをつなぐサイクリングルートを設定し、回遊・体験型のグルメライドツアーを造成・提供するものであり、同地域が取り組むアドベンチャーツーリズムの推進に資することが期待されます。
北海道の採択事業
補助申請者
(有)阿寒観光ハイヤー(釧路市)
(法人番号 3460002000156)
万代観光(株)(弟子屈町)
(法人番号 8460001003270)
(有)渡辺体験牧場(弟子屈町)
(法人番号 7460002005060)
アイヌ料理の店ポロンノ(釧路市)
事業名
 域内の地産業資源を存分に味わうサポートカー付き「プレミアムグルメライド」
協力機関
 釧路市、弟子屈町、(一社)摩周湖観光協会、(特非)阿寒観光協会まちづくり推進機構
 全国の採択案件については、以下のウェブサイトをご覧ください。
平成29年度補正「ニューツーリズム商品開発等支援補助金」の採択事業が決定しました(中小企業庁ニューツーリズム商品開発支援事業のウェブサイト)
参考
【補助金の概要】
 事業計画の認定を受けた中小企業・小規模事業者と地方自治体等が連携し、地域文化資源やふるさと名物を活用した新たな商品開発、販路開拓を行う仕組みや観光客の地域における滞在環境の向上を目指す取組みを支援。
【対象者】
 中小企業地域資源活用促進法第6条第1項に基づく地域産業資源活用事業計画(開発・生産型)の認定を受けた中小企業者等。
【補助金額・補助率】
新観光商品等造成事業
200万円以上2000万円以下/件、補助対象経費の2/3以内
滞在環境整備事業
50万円以上500万円以下/件、補助対象経費の2/3以内
http://www.hkd.meti.go.jp/hokic/20180627/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

縄文の思想 瀬川拓郎著

2018-06-28 | アイヌ民族関連
アエラ2018.6.27 10:30長薗安浩

縄文の思想 (講談社現代新書)
瀬川 拓郎
978-4062884549
自由を尊ぶ世界観
 よく散歩する近所の台地に貝塚があり、積みかさなった貝殻層の断面とともに竪穴式住居が復元されている。その先には超高層ビルが林立し、東京湾はちらっとも見えない。21世紀に生きる私は、それでも時おり、この地で暮らした縄文人に思いをはせてしばらく立ちつくす。
 1万5千年前から1万年以上もの間、縄文人は狩猟、漁撈、採集によって生き延びた。そんな彼らの生き方を律していた思想とはなんなのか? 瀬川拓郎の『縄文の思想』は、文字に残る史料がないという厳しい条件下、この難題に挑んでいる。考古学からアイヌの歴史を研究してきた瀬川がどのようにして縄文人の観念の世界に分け入っていったのか、読者はその方法と具体的な資料にふれるだけでも知的興奮を覚えるだろう。
 たとえば、アイヌと古代海民の間に共通する神話や伝説をきっかけに明らかになる縄文人の、海と山からなる二元的で非農耕民的な世界観。米作をもたらした弥生文化がこの列島に浸透しても南島や北海道、そして海民が拠点とした各地の海辺には縄文文化の断片が残り、彼らの価値観を理解する手がかりとなっている。
<縄文的な世界は、自由・自治・平和・平等に彩られた世界でした>
 網野善彦の海民論と折口信夫のまれびと論を接合しつつ瀬川が浮上させたのは、自由を尊ぶ縄文人の思想だった。それはどんな変化にも対応できる流動性と多様性を認める価値観の源であり、弥生文化の流れをくむ私たちが苦手とする思想でもある。
 今こそ縄文人に学ぶ時かもしれない。彼らのDNAは私たちにも残っているのだから。
※週刊朝日  2018年7月6日号
https://dot.asahi.com/ent/publication/reviews/2018062600007.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【夏休み2018】国土交通省「こども霞が関見学デー」大臣と会話・免震体験など

2018-06-28 | アイヌ民族関連
リセマム 2018.6.27 Wed 16:02
 国土交通省は2018年8月1日と2日、幼児や小中学生などを対象とした国土交通省見学プログラムを実施する。大臣と話ができたり、免震体験車の乗車や災害対策地図作り体験ができたりと多数の企画を用意している。一部のプログラムは、事前申込が必要。
 国土交通省見学プログラムは、文部科学省をはじめ府省庁などが連携して開催する「こども霞が関見学デー」の一環として、国土交通省が実施するイベント。対象は、幼児や小中学生など。
 イベントでは、事前予約プログラムとして「国土交通大臣とおはなししよう」「乗ってみよう、免震体験車!」「海難が起きたらどうなるの?」など多数の企画を用意している。また、VR・ドローンでのインフラメンテナンス体験や災害対策地図作りなどの予約不要なプログラムのほか、特設ステージ・会場にて、アイヌの伝統舞踊の披露や河川愛護月間の取組みで募集する「絵手紙」の2017年度の入賞作品の展示なども行われる。
 プログラムによって開催日時や場所、対象学年、定員などが異なるため、確認が必要。各プログラムの詳細は、国土交通省のWebサイトにて確認できる。事前申込が必要なプログラムは、メールにて申込みを受け付けている。締切りは7月9日(必着)。
◆国土交通省見学プログラム
開催日:2018年8月1日・2日
会場:国土交通省(東京都千代田区霞が関2-1-3中央合同庁舎第2号館・第3号館)
対象:幼児や小中学生など
<事前予約プログラム>
締切:2018年7月9日(月)必着
申込方法:メールにて申し込む
https://resemom.jp/article/2018/06/27/45332.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先人からの知恵を受け継ぐ、北海道のハマナスを使ったオーガニックコスメ

2018-06-28 | アイヌ民族関連
MYLOHAS 2018.06.27

北海道の花と言えば、富良野のラベンダーや五稜郭の桜などが有名ですが、「ハマナス」も忘れてはいけません。ハマナスは日本原種のバラで、英名は「Japanese Rose」。北海道に多く自生するバラ科バラ属の落葉低木です。
豊かな大地と住民の想いが育んだオーガニックコスメ
その昔、アイヌの人々は、海辺の砂地に自生するハマナスをさまざまな用途で利用したそうです。ビタミンCの供給源として花びらを煎じて飲み、気持ちを落ち着かせるハーブとして香気を身につけ、疲労回復に効くとして秋に色づく果実を食料にしていたなど、諸説が口承されています。
この度、そのハマナスを使ったオーガニックコスメ「rosa rugosa(ロサ・ルゴサ)」が誕生しました。使われるハマナスは、北海道十勝郡浦幌町で栽培されたもの。東は丘陵、南は太平洋に面した南北に長い街で、夏が訪れると、浦幌町の海沿いは鮮やかな紅紫色に染まります。自然豊かな街ですが、いまでは過疎化が進み、働き口の減少などの問題が起こっているのだそう。そこで、持続可能な地域づくりを目指し、地域活性化に取り組む「株式会社ciokay」が立ち上がり、浦幌町の子どもたちから得たアイディアをきっかけに「rosa rugosa」を生み出しました。
地域が一丸となってハマナスの栽培、製品開発、販売、プロモーションなどに携わっています。商品のパッケージは、収穫にあわせて実施された写生大会の時に描かれたものなんだとか。
天然由来成分で、肌の潤いバランスを整える
浦幌町にある「まちなか農園」で栽培、収穫を行なったハマナスを使う「rosa rugosa」のアイテム。ビタミンCを豊富に含むハマナスの花びらを水蒸気蒸留法で抽出した蒸留水や、保湿効果の高い北海道原生のトドマツの葉のエキスなど、厳選した天然由来成分を配合しています。乾燥しがちな肌に潤いを与え、バランスを整えながら、角質層まで浸透。北海道の厳しい自然で育った原材料が、肌本来の力を引き出し、柔らかな肌へと導きます。
合成着色料、合成香料、鉱物油、パラベンなどは一切使用していないため、子どもも使うことができるんです。なかでも、個人的に印象的だったのが、その香り。ローズのアイテムは、いかにも薔薇といった少しきつい香りがすることがあるのですが、ハマナスは甘くなくて、とてもナチュラル。男性が使っても合いそうだなと思いました。
ラインナップは、米ぬかをはじめ、オリーブ、ヒマワリ、ナタネといった天然オイルを採用した「ロサ・ルゴサ バーソープ(洗顔石鹸)」。ハマナス花水をたっぷり含み、健やかで透明感あふれる肌へ導く「ロサ・ルゴサ ローション(化粧水)」、肌荒れを防ぐトドマツ葉エキスなどの天然由来成分も含まれる「ロサ・ルゴサ ミルキーローション(乳液)」、ハマナスの花やトドマツの葉、ヒマワリの種子などの天然由来成分が贅沢にブレンドされた「ロサ・ルゴサ セラム(美容液)」。北海道産のヒマワリ種子油や、皮膚の水分を補いながら潤いを保つナタネ油など、保湿効果の高い天然由来成分がふんだんに詰め込まれた「ロサ・ルゴサ ハンドクリーム」の5アイテム。
心地よく、安心して使えるだけでなく、浦幌町に暮らす人々にとっていかにハマナスが大切かを知ることができ、使用することで街の活性化にも協力することができる「rosa rugosa」。暮らしのなかに、そんなオーガニックコスメを取り入れてみませんか?
松崎桃子
https://www.mylohas.net/2018/06/169665rosarugosa.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

粘り強い対話で権利回復 カナダ先住民祭司が講演 札幌

2018-06-28 | 先住民族関連
北海道新聞 06/27 23:22 更新
 カナダ最大の先住民族・クリー族の歴史や文化を伝える特別講演会が27日、札幌市内で開かれた。日本カナダ修好90周年にちなみ、親善訪問団の団長でクリー族の祭司でもあるバーティー・ワパチー氏が講演し、クリー族が自治権を取り戻すまでの歩みを伝えた。
 北海道国際交流・協力総合センターなどの有志でつくる実行委が主催し、約110人が訪れた。ワパチー氏は、過去に先住民族の子供たちが寄宿学校に強制的に入学させられ、独自の言語や文化を禁止された同化政策を説明。政府と交渉を重ね、先住民族による評議会の設置や首相の謝罪につながったことを紹介し、「対立ではなく、誤解を解消する粘り強い対話が実を結んだ」と振り返った。
残り:72文字/全文:371文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/203524

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[書評]『花殺し月の殺人』デイヴィッド・グラン 著 倉田真木 訳

2018-06-28 | 先住民族関連
高橋伸児 編集者・WEBRONZA
朝日新聞2018年06月27日

『花殺し月の殺人――インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』(デイヴィッド・グラン 著 倉田真木 訳 早川書房) 定価:2200円+税
 事件のあらましはこうだ。
 1929年の世界大恐慌まで続く「狂騒の20年代」初頭、舞台はアメリカのオクラホマ州。先住民オセージ族の保留地で石油が採掘されたことから、彼ら部族は石油の分配金などで莫大な資産を得ていた。
 どの家庭も豪邸をかまえ、使用人を雇い、車を10台持つほどだった。だが、部族の女性と男性の射殺体が別々の場所で発見されたことをきっかけに、毒殺や爆殺など
不審死が続く。「狂騒の20年代」は、この土地では「オセージの恐怖時代」と呼ばれるようになる。
 オイルマネーの利権をめぐる思惑、白人による部族への妬み、差別感情が交じる。先住民に英語を学ばせ、白人の生活様式をなぞらせる同化政策もからむ。登場人物の数もおびただしいが、先住民と白人の結婚が少なくないため、「人物相関図」が入り組み、「先住民対白人」という単純な対立構図におさまらない。事件の展開に厚みが増す。
 先住民たちは金を持ってはいたが、「後見人制度」によって財産を自由にできなかった。一連の事件は資産目当ての事件ではないか、とまでは推測できる。だが、キーパーソンかと思った人物が現れるや、病気で体が徐々に衰弱し死亡したりする。それがのちに毒物のせいだとわかる。また、ある人物が犯人ではないかと推理しているとあっさり死体となって見つかる。捜査当局に協力しようとした者が登場し、彼の尽力で一件落着かと思った途端に、事故死して……。
 誰が生き残るかわからないといった調子が、かつての人気ドラマ『大草原の小さな家』のような牧歌的な舞台で、延々と続く。しかも医者も弁護士も捜査官もが事件に関与しているかのような事態なのだ。あげくに関係者の番犬まで殺されて不気味さが加速される。被害者は24人。いずれにしても「紀州のドン・ファン」だの「和歌山カレー」だの「疑惑の銃弾」(古いね)などとは、おどろおどろしさのスケールがケタ違いなのである。
 さて、1925年夏、テキサスのレンジャーから転身した捜査官と、ワシントンにある司法省捜査局(BI)のフーヴァー局長を軸とした捜査が始まる。後にFBIの“創始者”として有名になる若きフーヴァーは捜査局を近代的に改革しようとして、指紋による鑑識技術など科学捜査に取り組む。ちなみに彼は、捜査官の勤務評定など人事評価も導入しようとする。これも「近代化」の一環なのだろうが、僕のような勤め人からすると、舌打ちしたくなるようなヤツなのだ。それはともかく、フーヴァーはこの事件を、自身の目標と野心の達成に大いに利用していく。
 ともあれ、紆余曲折の末、犯人グループは逮捕され、裁判にかけられ――この間、陪審員の買収やらがあって二転三転するのだが――刑務所行きになる……。ここに来て、事件がようやく収束したかと読み手の緊張感と重苦しさが緩みかけるのだが、あれ、3部構成のうちまだ2部が終わっただけじゃないか! 
 ここから一気に、時代は2012年。ジャーナリストの著者は、うらさびれた現地を訪れ、先住民たちの子孫などを取材してまわる。彼らはいまだ事件解決に執念を燃やしていた。そして著者が膨大な公文書や資料を入念に解読し、証言を集めていくと、どうやら殺されたのは24人どころではないことがわかってくる。ここから先はネタばれになるから詳細を書くのは控えたいが、結論めいた一文だけ引用しよう。
 「社会を構成するほぼすべての集団が、この殺人システムに加担していたのである」
 もちろんその「システム」の全貌は見えないままだ。これだけ後味が悪いノンフィクションも珍しい。しかも、これだけの陰謀が渦巻いた犯罪史上の大事件なのに、著者も2012年まで、学校で習ったこともなければ、アメリカ人もほとんど知らない、歴史から忘れ去られたかのような出来事だったというから驚く。
 アメリカの「黒歴史」を暴露した本書を元に、大御所のマーティン・スコセッシ監督が映画化するらしいから、この怪事件は世界的に知れ渡ることになるだろう。今も解決していないアメリカ先住民の諸問題に多くの「気づき」を与えてくれることにもなるはずだ。
 土地や財産をめぐる先住民と政権の対立はいまだ全米各地にある。先住民からとったニックネームと、彼らの顔を描いたチームロゴを持つプロスポーツ球団がいくつもある。チャンスになると、太鼓の音に合わせて観客が雄叫びをあげながら手斧(トマホーク)を振りかざす真似をして盛り上がるチームもある。いずれも先住民からかねて抗議されているが、「アメリカ人」たちの無自覚(無邪気?)には他人事でいられるだろうか。
 事件があった同じ頃、日本では関東大震災(1923年)が発生、朝鮮人虐殺があった。この事実を否定したり矮小化したりする声が増しつつあり、「在日」に「特権」があると批判する一群がいる。数年前、「北海道は開拓者の大地だ」と地元空港でPRして、抗議された末に撤回に追い込まれた球団もあった。どれもこれも、90年余も前のアメリカから地続きの事象としか思えない。怪事件におののくにとどまらない読後感を残す労作である。
*ここで紹介した本は、三省堂書店神保町本店4階で展示・販売しています。
*「神保町の匠」のバックナンバーはこちらで。
http://webronza.asahi.com/culture/articles/2018061500002.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■ L TOPICS(全国の地域情報等)

2018-06-28 | アイヌ民族関連
内外総合通信社 2018.06.27
北海道・網走で北方民族にちなんだ火祭り
 北海道網走市の道の駅「流氷街道網走」特設会場で7月30日、「オロチョンの火祭り」が行われる。
 先住民族の慰霊と豊穣(ほうじょう)を祈願して行われる行事。
 日本では「オロチョン」とは北方民族を指す言葉として用いられてきたもので、その名残で祭りの名がついたとされている。
 神と語り通じ合えるという司祭「シャーマン」がかがり火をたきながら祈りを捧げ、その周りを民族衣装を身にまとった人々が太鼓や「コロホル」という楽器に合わせて踊る。
 問い合わせは、網走市観光協会(電話0152-44-5849)へ。
http://nspress.com/contents/contents-b/1530057753.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする