先住民族関連ニュース

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道とハワイの交流本格化 150年式典で相互派遣も

2018-06-06 | アイヌ民族関連
北海道新聞06/06 05:00
 北海道命名150年と米国ハワイ州の日系人移住150年に当たる今年、道はハワイ州との交流を本格的に進める。本年度から高校生の交換留学を始めるほか、昨年度初めて実施した同州での道産食品やアイヌ文化のプロモーションを拡大する。
 道とハワイ州は昨年5月、双方の経済、教育、文化などの発展や交流推進を目的とする友好提携を締結した。道は7日にホノルルで行われる日系人移住150年の記念式典に阿部啓二副知事や道議会の大谷亨議長らを派遣し、同州知事らと懇談する。また、8月に札幌で行われる北海道命名150年の記念式典に同州関係者を招く。
 交換留学は、道内からは12~1月、同州からは2~3月に、いずれも高校生5人を派遣する。道内からの参加者は道立高を対象に公募する。また、道は昨年5月にホノルルで友好提携を結んだ際、道産食品を集めたフェアやアイヌ民族舞踊の上演を現地で行っており、本年度もこうした食や文化の発信を強化する。
 道国際局は「北海道とハワイは移民や先住民族の歴史、文化があり、共通点が多い。互いの150年を契機にさらに交流を深め、次世代につなげたい」としている。(本郷由美子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/196677

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アイヌ文化観光、阿寒湖温泉で研修中 米フロリダ国際大の学生14人 民族復権と振興両立に関心

2018-06-06 | アイヌ民族関連
北海道新聞06/06 05:00
【阿寒湖温泉】米フロリダ国際大の学生が、釧路市阿寒町の阿寒湖温泉地区で、民族文化や自然を活用した観光をテーマに6泊7日の研修を行っている。日本各地を巡る夏季講習の一環で、阿寒湖温泉地区が進める外国人観光客誘致のための観光振興策を、米国人の視点で学んでいる。
 松山市出身でアイヌ文化を研究する同大非常勤講師ヘロン久保田雅子さん(77)が企画し、今年で2回目。久保田さんは8年前から阿寒湖温泉のアイヌコタン(集落)住民と交流があり、2016年にはコタンから7人をフロリダ国際大に招き、学内でアイヌ民族の儀式カムイノミを行った。
 今季の講習には成績優秀者14人が参加。5月21日から松山市、広島市、胆振管内白老町、札幌市などを巡り、阿寒湖温泉には6月3日に到着、阿寒湖のカヌーやムックリ(口琴)づくりなどを体験した。
残り:351文字/全文:707文字
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https://www.hokkaido-np.co.jp/article/196615/

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十勝発アイヌ音楽CDに 女性トリオ「フンペシスターズ」

2018-06-06 | アイヌ民族関連
北海道新聞06/05 05:00
 アイヌ民族の幼なじみの女性3人でつくるグループ「フンペシスターズ」が初のCDアルバムを発売した。生まれ育った十勝地方の伝統的なウポポ(歌)やムックリ(口琴)の演奏など23曲を収録。3人は「十勝地方の特徴である力強い歌声を感じて」と話している。
 フンペは、アイヌ語でクジラの意味。メンバーで帯広市出身の高橋ひとみさん(55)=北広島市在住=と、十勝管内芽室町出身の竹内美由起さん(53)=同町在住=、妹の原田公久枝(きくえ)さん(50)=札幌市在住=は、伝統舞踊の継承団体「帯広カムイトウウポポ保存会」で学んだ幼なじみだ。
 グループは2009年に結成され、ソロ活動のほか、年3、4回道内外のイベントなどで公演している。安定感のある声が自慢の高橋さんと、力強い高音が魅力の原田さん、優しい声の竹内さん。それぞれの特徴を生かし合う調和した歌声が魅力だ。
 CDのタイトルは「フンペ テレケ(クジラが跳ねる)」。アイヌ民族文化財団の補助金と、CD化を提案した知人の音楽関係者らの寄付などで実現した。ジャケットは、東京在住のイラストレーターで、アイヌ民族の小笠原小夜さんが手掛けた。
 CDには、それぞれの声の特徴を存分に発揮した「イフンケ(子守歌)」のほか、1人の男性を女性2人が取り合う様を歌った「色男の舞」、「ヤイサマ(叙情歌)」などを収録。原田さんは「昔ながらの素朴さを大切にした『ド演歌』ならぬ『ドウポポ』です」と笑う。
 千枚限定で、北大構内の北大総合博物館(札幌市北区北10西8)のショップ「ぽとろ」や帯広百年記念館(帯広市緑ケ丘2)などで販売している。税込み1500円。7月13日午後7時からは博物館のカフェ「ぽらす」で記念パーティーを開く。問い合わせは、メール(humpesisters@gmail.com)へ。(斉藤千絵)
※「テレケ」の「レ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/196299

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泳ぐヒグマ 卓上四季

2018-06-06 | アイヌ民族関連
北海道新聞06/05 05:00
「孤嶋に熊群の侵入 利尻島の大熊狩」。1912年(明治45年)6月2日の北海タイムス(北海道新聞の前身の一つ)に、こんな記事が載った▼利尻島鬼脇村(現在の宗谷管内利尻富士町鬼脇)の海辺でおびただしいクマの足跡が見つかった。5月23日午前11時ごろにはクマが島に向かって海を泳いでいるのを見つけたので、漁民が舟で追いかけてまさかりで頭部を乱打し討ち止めた、とある▼体長「八尺有余」というから2メートル以上だ。記事の写真を見ると確かに大きい。山中に他のクマがいる恐れもあり、豆類の種まきの時期なのに農作業をする者は誰もいないとも記されている。島中が大騒ぎになったらしい▼まさか、106年後に同じようなことが起こるとは。本来生息していないヒグマの足跡やふんが利尻島で見つかった。約20キロ離れた稚内市あたりから泳いできた可能性があるようだ。大型のオスと推測され、利尻富士町と利尻町では小学生が集団下校するなど警戒を強めている▼日曜日に行われた島内一周マラソン大会では、ランナーたちがクマよけの鈴をつけて走った。これから本格的な観光シーズンを迎えるだけに、関係者は気が気ではあるまい▼ヒグマはアイヌ語でキムンカムイ(山の神)と呼ばれる。106年前のように「神様」を駆除するのは忍びない。大きな事故が起きないうちに、再び泳いで帰ってくれるといいのだが。2018・6・5
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/196292

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北極圏保護区に原油の掘削許可、なぜ必要?

2018-06-06 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック2018.06.05
極北に広がる野生動物の楽園に不安

カリブーは春になると、北極圏国立野生生物保護区(ANWR)の沿岸部にある平原に移動し、そこで6週間過ごす。草を食べて子を産み、群がってくる蚊や先住民のハンターたちから身を守る。この一帯には原油が眠っているとみられている。PHOTOGRAPH BY FLORIAN SCHULZ
この記事は雑誌ナショナル ジオグラフィック日本版2018年6月号の特集から抜粋したものです。全文は、雑誌を単号あるいは定期購読してお読みください。
 アラスカ州北東部の沿岸に広がる北極圏国立野生生物保護区(ANWR)の平原には、多くの野生動物が集まり、先住民の狩場にもなってきた。だが地下には約77億バレル相当の原油が眠るとされ、問題を引き起こしている。
 米連邦議会がここに面積7万8000平方キロの野生生物保護区を制定した1980年当時、米国の石油産業は危機に直面していた。需要低迷と余剰生産により、原油価格が下落を続けていたのだ。そのため、大量の原油が埋蔵されているとみられる約6000平方キロの土地の掘削許可は見送られた。
「私が移り住んだ1970年代初め、ここはまだ保護区ではありませんでした」と語るのは、生物学者としてアラスカ州漁業狩猟局に勤めた後、小型機のパイロットとなったパット・ヴァルケンバーグだ。「今ではこの保護区のことが報道されるたびに、大勢の人が押し寄せます」
 最近、この保護区のことが頻繁に報道されるようになっている。共和党は40年ほど前から何度も原油掘削の許可を得ようと試みてきたが、昨年ついに、税制法案のなかに原油掘削の条項を紛れ込ませて成立させたのだ。
 掘削の開始はまだ先になるとみられるが、米国の現政権は、新法案に定められた2件の鉱区借用権の売買契約を進めようとしている。アラスカ州政府と連邦政府は、議会予算局が22億ドル(約2400億円)と見積もった借用権の売却益を折半する予定だ。
 消費税や所得税のないアラスカ州は、常に財源を必要としている。州予算の9割は天然資源産業でまかなわれ、その大半がアラスカ縦断石油パイプライン(TAPS)で運ばれるノース・スロープ産の原油に対する課税だ。
 2014年に原油価格が下落してから、アラスカ州は数十億ドル規模の財政赤字に苦しんできた。しかも近年、原油価格が持ち直したにもかかわらず、TAPSで運ばれる原油の量は1988年以降、着実に減り続けており、将来の見通しをさらに暗くしている。米エネルギー情報局が2012年に発表した推計によると、今後も原油価格の低迷が続けば、パイプラインは26年に閉鎖されるという。州内の民間雇用者30万人のうち、3分の1が石油と天然ガス産業に依存しているため、影響は大きい。
 ANWRの西側にあるアラスカ国家石油保留地と周辺の州有地では、すでに原油掘削が認められている。新たな油田が見つかり、この一帯の掘削可能な原油の埋蔵量は推定87億バレル。ANWRを10億バレルも上回る。
 アラスカ州の政治家たちは石油を手に入れようと必死のようだが、米国には現在、アラスカ州以南で掘削されるシェールオイルと天然ガスが潤沢に行き渡っていて、辺境の原油を掘削しても採算は取れない。「簡単には答えの出ない、重大な問題です」と、アラスカ大学アンカレジ校の経済学者ムシン・グタビは語る。「私たちは誰の利益を最大化しようとしているのでしょう? 米国民の誰もが認める、この原生自然の価値を考慮していますか? それとも、アラスカ州民の利益だけを追求しているのでしょうか?」
※ナショナル ジオグラフィック6月号「極北の野生動物に迫る危機」では、原油掘削の許可が下りたアラスカの保護区の美しい自然を写真で紹介します。
ジョエル・K・ボーン Jr. ジャーナリスト
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/060100242/

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