先住民族関連ニュース

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プロテスタント女性は貝の形の帽子をかぶることになっていた、オランダ

2018-06-21 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック6/20(水) 7:40配信

オランダ、ゼーラント州の伝統衣装を着た二人の女性と娘たち。プロテスタントの女性たちは白い貝型の帽子をかぶることになっていた。(PHOTOGRAPH BY WILHELM TOBEIN, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)
 写真は、オランダ、ゼーラント州の伝統衣装を着た二人の女性と娘たち。プロテスタントの女性たちはこの写真のような白い貝形の帽子を、またローマ・カトリックの女性たちは四角い帽子をかぶることになっていた。
 帽子はごく小さな装身具ではあるが、単なる添え物ではない。帽子はそれをかぶる人の身分や地位を示すものであり、厳しい天候の中で生活するための必需品であり、さらには持ち物を収納し、運ぶための道具にもなる。
 人間の帽子へのこだわりの歴史は数千年前に遡る。エジプト、テーベの墓所で見つかった最古の帽子の絵には、円錐形の麦わら帽をかぶった人々が描かれている。また5300年前の男性のミイラ「アイスマン(愛称エッツィ)」は、衣服のほか、あご紐が付いた熊の毛皮の帽子をかぶった状態で見つかっている。
 実用面での帽子の役割としては、防寒、物入れ、日よけ、風よけなどさまざまなものがある。また王族の結婚式に出席する女性が正式なドレスコードの一環として着用が求められるなど、ファッションを通じた立場の表明という役割も見逃せない。
 しかしながら、帽子のもっとも大きな役割は文化的なものだ。帽子は特定の文化やコミュニティとの絆として機能する。
 たとえばボリビア先住民の女性たちの伝統衣装は山高帽とレイヤードスカートだが、かつてはその特徴的な服装が、差別のターゲットとされる原因にもなっていた。現代の若い世代は、この伝統衣装を誇りを持って身に着けており、彼女たちの着こなしはファッションの流行にも影響を与えるようになっている。
文=HEATHER BRADY/訳=北村京子
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180620-00010001-nknatiogeo-cul

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映画「ウインド・リバー」を作った本当の狙い

2018-06-21 | 先住民族関連
東洋経済 2018年06月20日 壬生智裕 : 映画ライター
数ある失踪者の統計にネーティブアメリカンの女性のデータは存在しない。実際の失踪者の人数は不明である――。
ネーティブアメリカンの保留地が抱えるアメリカの闇を描き出したクライム(犯罪)サスペンス映画『ウインド・リバー』(7月27日全国公開予定)には、こういったショッキングなテロップが登場する。出演者はジェレミー・レナーとエリザベス・オルセン。「大ヒットシリーズ『アベンジャーズ』に登場する弓矢の使い手ホークアイと、心理操作を行う超人スカーレット・ウィッチが共演」という紹介の仕方もできそうだが、ここで描かれている社会背景はズシリと重い現実を突きつける。
本作の舞台はアメリカ中西部にあるワイオミング州のネーティブアメリカンの保留地ウインド・リバー。深い雪に閉ざされた山岳地帯で、ネーティブアメリカンの少女の死体が見つかるところから物語は始まる。
「ネーティブアメリカンの保留地」が舞台
第一発見者となった野生生物局の白人ハンター、コリー・ランバート(ジェレミー・レナー)は、薄着で裸足、かつ血を吐いた状態で凍りついたその少女が、娘エミリーの親友ナタリー(ケルシー・アスビル)であることを知り、愕然とする。そんな少女の無残な姿に心を痛めたコリーは、新米の女性捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)の捜査に協力するというストーリーだ。
「ネーティブアメリカンの保留地」とは、ネーティブアメリカンが住む土地のことだが、アメリカのジャクソン大統領が1830年に制定した「インディアン強制移住法」で、先住民であるネーティブアメリカンを強制移住させたことに端を発する。
荒れ果てた大地に移住させられた彼らは、アメリカ人との同化政策により、彼ら特有の文化を破壊されるなど、多大なる苦しみの歴史を余儀なくされることとなる。1924年には市民権を手に入れたものの、彼らの貧しい暮らしは改善されず。この地域では、現代でも貧困やドラッグ、アルコール中毒、暴力など慢性的な問題を抱えたままとなっている。 
何より恐ろしいのは、この保留地が社会から隔離された空間である、ということだ。広大な辺境地域となるこの地では、警察を呼ぶのも、病院に行くのも数十分、あるいは数時間はかかってしまうことはザラ。マイナス数十度という極限の冷気は、しっかりとした防寒対策を施さないと容赦なく肺を凍らせ、破裂させてしまう。そんな社会から隔離された極限状態の中、人は倫理を保ち続けることができるのか。アメリカが抱える暴力の連鎖は断ち切ることができないのか。この映画が呼びかけるテーマは非常に切実だ。
本作のメガホンをとったテイラー・シェリダンは、メキシコ国境地帯での麻薬戦争に迫った『ボーダーライン』、銀行強盗を繰り返す兄弟とテキサス・レンジャーの攻防を描いてアカデミー賞脚本賞にノミネートされた『最後の追跡』の脚本を手掛け、世界的に評価された気鋭のクリエーター。
そして監督デビュー作となった本作については、『ボーダーライン』『最後の追跡』と並べて「現代アメリカの辺境を探求するひとつのテーマに沿った三部作の最終章」と位置づけ、「この作品は成功しようが失敗しようが作らなければならなかった映画だ」とその切実さを明かしている。
口コミで評判、上映館は4館から4週で2000館に
そして、「これまでわたしが脚本を手掛けたすべての作品でやってきたように、親密な人間関係とドラマが予期しない形で展開される緊張感とアクションで、観客の目をくぎ付けにすることを目指した」とシェリダン監督は語る。その言葉を裏付けるとおり、息つく間もないほどの緊張感あふれるドラマ、アクションが展開され、謎解きサスペンス映画としても極上の作品となっている。
全米でも、当初はわずか全米4館での限定公開だったが、作品のクオリティの高さがSNSや口コミで広まり、公開4週目には2000館以上に上映館が拡大。全米興収ランキングでも3位にまで上り詰め、その後も6週連続トップテン入りを果たすロングラン・ヒットを記録した。
雪に閉ざされた大自然の風景をダイナミックにとらえた映像に圧倒されるが、この地で日常の光景となっている人の営みは、あまりにも濃密で、むしろ息苦しさを感じさせるほどだ。
そんなコントラストをも丁寧に描き出したシェリダン監督の力量は非常に高く評価されており、2017年に開催された第70回カンヌ国際映画祭では、「ある視点部門」の監督賞を獲得している。カンヌでの上映の際は、およそ8分間にもおよぶスタンディングオベーションが沸き起こったという。
社会から取り残され、“忘れ去られた人たち”に対する真摯なまなざしが印象的な本作。そういったことが見過ごされがちな今だからこそ、この映画の存在意義は大きくクローズアップされることになるはずだ。
https://toyokeizai.net/articles/-/225760

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高地で育つ人の前腕は短い、その仕組みは謎 ヒマラヤ研究

2018-06-21 | 先住民族関連
AFPBB News 6/20(水) 15:20配信
【6月20日 AFP】人間は極度の高地で育つと、成長過程で身体がエネルギーの節約を余儀なくされ、腕が短くなる可能性があることが、20日に発表された研究論文で明らかになった。
 英国王立協会(Royal Society)のオンライン科学誌「ロイヤルソサエティー・オープンサイエンス(Royal Society Open Science)」に掲載された論文によると、高度3500メートル以上で生まれ育ったネパール人の男女は、類似の祖先を持つ低地出身の人々と比べて前腕が短い傾向があることが分かった。一方、興味深いことに、前腕と隣接する上腕と手については、両者に差はなかった。
 これまでの研究ではペルー人の子どもらに同様の傾向が発見されており、山岳地帯の過酷な条件がその一因とする説を裏付けている。
 今回の研究結果からは数々の疑問が生まれている。まず、高地生活における何が体形変化をもたらすのかだ。研究論文の主著者である英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)のステファニー・ペイン(Stephanie Payne)氏は「最も可能性が高いのは、酸素摂取量を向上させようとして起こる適応だ」と述べる。
 同様の理由で、ヒマラヤとアンデスの先住民には、肺活量を大きくし酸素の取り入れを増やすのにより有利な、たる状の胸の人が多い。
 空気中に含まれる酸素の割合はどの高度でも21%で変わらないが、山岳地帯では大気圧が下がるために酸素が少なく感じられる。この「有効酸素」を基準とすれば、高度3500メートルでは海面と比べてそのレベルが40%以下になる。
 高山地域では、摂取可能酸素量が少ないために食物のエネルギー変換が非効率となり、成長のために使えるエネルギーが減ることになる。これは低栄養の食生活と組み合わさると特に顕著となる。
■進化ではない
 ペイン氏は「人体は成長のために利用できるエネルギーが限られている場合、どの部分が成長するかの優先順位を決める」と指摘する。「手先を器用に動かすためには十分な手の成長が不可欠だし、腕力を得るためには上腕の長さは特に重要だ」と同氏。だが、前腕が短いことは、人間にとって許容できることのようだ。
 ペイン氏とネパールおよびカナダの研究者チームは、エベレスト・トレイル(Everest Trail)のナムチェ・バザール(Namche Bazaar)まで、高山病の辛さを越える目に遭いつつ、ヤクに科学機材を運ばせて山道を2日にわたり歩いた。
 ペイン氏は、この現象に進化は関与していないと考えている。むしろ、アンデスやヒマラヤのような大気が希薄な環境下に生まれる人々の身体は、おそらく胎児の段階からリアルタイムに反応し適応しているのだと指摘する。
 だが、結果として前腕が短くなる正確な生物学的仕組みについては、謎のままだ。ペイン氏は「成長過程中の体温の変化や前腕に流れる血流の変化、あるいは手足の部分間の栄養配分の差に関連があるかもしれない」としている。(c)AFP/Marlowe HOOD
http://www.afpbb.com/articles/-/3179269

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カナダ、娯楽目的の大麻使用を合法化へ

2018-06-21 | 先住民族関連
BBC News Japan 2018年06月20日

カナダ議会は19日、全国で娯楽目的の大麻使用を認める法案を可決した。
大麻の合法化法案は19日、賛成52反対29の投票結果を得てカナダ議会上院を通過し、合法化に向けた最後のハードルを越えた。法案は大麻の栽培、流通、販売に関する規定。
早ければ9月にも、カナダ人は大麻の合法的購入と使用が可能になる。
同国は主要7カ国(G7)で初めて、娯楽目的の大麻使用を合法化する国となる。
カナダでの大麻所持は1923年に違法となったが、医療目的での大麻使用は2001年に合法化された。
法案は今週中にも、発効に必要な英国王裁可を受ける予定。カナダ政府はその後、法施行の公式な日程を決める。
カナダのジャスティン・トルドー首相は19日夜、「子供たちが大麻を手に入れたり、犯罪者が大麻で利益を手にしたりするのが簡単すぎる状態だ。今日、我々はそれを変える。大麻を合法化し規制する我々の法案がついさっき、上院を通過した。公約は守られた」とツイートした。
しかし複数の団体が、野党・保守党の政治家や先住民族団体と共に懸念の声を挙げ、新法案に反対している。
カナダ政府は各州や準州、地方自治体に対し、新たな大麻市場を整備するために8週間から12週間の準備期間を設ける予定。
産業関係者や警察も、この期間に新たな法的枠組みへの準備をすることになる。
2015年の調査では、カナダ人は大麻に約60億カナダドル(約4975億円)を費やしていると試算された。この市場規模は同国のワイン市場と同規模。
カナダでの大麻合法化はこれからどう進むのか
カナダ人は様々な小売店舗で、認可を受けた生産者が育てた大麻と大麻油を購入できるようになる。
国内のカナダ人は、連邦政府の認可を受けた生産者からインターネット上で大麻を注文することもできるようになる。
成人は公共の場で最大30グラム(1オンス)の乾燥大麻を所有することも合法となる。
食用大麻や大麻を利用した食品は、すぐには購入可能にならないが、法案が発効して1年以内には可能になる予定。法案発効から遅延するのは、政府が製品ごとに個別の規則を設定する期間を設けるためだ。
大麻の購入と使用が合法になる年齢は、連邦法の法案では18歳に定められた。ただ、いくつかの州は合法的な大麻購入と使用の可能年齢を19歳とした。
各州は、大麻の販売方法を定める権限を持つほか、たとえば使用可能地域など、法定範囲内で他の様々な制限を設定する権利も持つ。
しかしカナダの連邦政府は、ブランド表記をほとんど認めず、健康被害への厳しい警告を載せることを定める、標準的なパッケージに関するガイドラインを制定した。また、若者をターゲットにした広告、資金援助を伴う広告、著名人や有名キャラクター、動物などの広告への描写に対する規制もかけられた。
違法なままになる事柄
30グラムより多くの大麻の所持、1家族につき苗木4つより多くの大麻の栽培、認可を受けていない業者からの大麻購入は、どれも違法となる。
罰は厳しいものになる。未成年に大麻を販売した者は、最大14年の禁錮刑を科される可能性がある。
何人かの批判者は、罰が厳しすぎ、未成年への酒類の販売など、同様の法律につりあっていないと指摘している。
反対者は
新法案は、全員から称賛されているわけではない。
保守党のアンドリュー・シーア党首は、法案が大麻を入手しやすくし、大麻使用を一般化するかもしれないと危惧していると述べた。
ケベック州選出のレオ・フーサコス上院議員(保守党)は「この法案が間違いであってほしい。私はこの法案がカナダの次世代にとって破滅的なものになると思う」とツイートした。
指摘される懸念の一つは、大麻所持と使用が合法化される年齢が、政府の作業部会が推奨していた25歳ではなく18歳となったことだ。反対者は、法案が国民の健康に影響を与える可能性についても疑問視している。
一方、先住民の関連団体や政治家は、合法化に関する投票の過程で、先住民社会が十分に相談を受けなかったと表明している。
ジェイン・フィルポット先住民担当相とジネット・プチパ・テイラー保健相は6月初旬、立法過程の遅延をわずかなものにするため、カナダ上院の先住民族委員会委員長と副委員長に、先住民の懸念を伝える詳細な報告書を作成すると約束する書簡を書かなければならなかった。
カナダが合法化に踏み切った理由
この法案は2015年、当時自由党の党首だったトルドー氏が選挙戦で掲げた公約を実現するものだ。
トルドー首相は、違法であるにも関わらずカナダ人は世界で最も大麻使用の多い国民だとして、100年近く続いた大麻使用を違法とする法律の無効化を主張している。
世論調査では何度も、大多数のカナダ人が大麻合法化に賛成だとの結果が出ている。
カナダにおける娯楽目的での大麻使用の合法化という決定は、広く使われている大麻の違法状態を変更するという世界的な傾向を受けてなされた。
ウルグアイは2013年12月、大麻の生産と販売を完全に合法化した最初の国となった。
コロラド州やカリフォルニア州など米国の複数の州も、ここ数年で娯楽目的の大麻使用を合法化している。
(英語記事 Canada legalises recreational cannabis use)
http://www.bbc.com/japanese/44543666

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ウレㇱパクラブがハワイのグループと交流しました

2018-06-21 | アイヌ民族関連
札幌大学 2018.06.20
6月18日(月)、一般社団法人札幌大学ウレシパクラブが、ハワイの「カレイ パパヒ オ カクヒヘワ」のメンバーと交流を行いました。
「カレイ パパヒ オ カクヒヘワ」は、ハワイ州教育省のハワイ研究プログラムの中で、特にシニア層をサポートするグループです。ハワイ語やフラを通じた教育ワークショップを行っています。今回カレイ パパヒ オ カクヒヘワは、ハワイの文化を日本人に周知するとともに、日本の先住民族との交流を目的に来日しており、この一連の活動の中で、ウレシパクラブに交流の依頼があったものです。
交流では、互いに歌や踊りを披露し、ディスカッションも行うことができ、非常に有意義な時間となりました。
https://www.sapporo-u.ac.jp/news/topics/2018/0620141931.html

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