北海道新聞07/01 05:00
ウポポイ視察の感想を語る菅官房長官(中央)と鈴木知事(右)ら=6月29日、白老町社台
【白老】「ウポポイが北海道観光の起爆剤になるよう進める」―。アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を視察した菅義偉官房長官は、国が掲げる年間来場者100万人の目標達成に強い意欲を示した。地元からは「一人でも多くの人が白老を訪れる機会になる」と期待の声が上がる一方、「現実味がない」と実現を不安視する声もある。
視察は6月29日に行われた。菅氏は鈴木直道知事らと中核施設「国立アイヌ民族博物館」などの整備状況を確認。ウポポイの運営主体となるアイヌ民族文化財団の白老事務所では、財団職員の踊りの輪に民族衣装姿で加わった。菅氏が白老町を訪れるのは、旧アイヌ民族博物館を視察した2013年9月以来。
視察後、菅氏は「道内はもとより道外や海外へのPR活動を強化し、外国人旅行者にもできるだけ多く来訪してもらえる態勢をつくっていきたい」と述べ、認知度の低さが指摘されるウポポイの周知に力を入れる方針を強調した。
視察に同行した町内在住の加藤忠・北海道アイヌ協会理事長は「官房長官のウポポイに対する強い決意を感じた」と期待。戸田安彦白老町長は「100万人の目標に向け、地域の受け入れ態勢づくりを進めたい」と話した。
開業まで300日を切り、町内では来場者100万人を目指す国の姿勢を疑問視する声もある。町内のある商店主は「来店した観光客に周知したいが、入場料や施設の売りについての情報が地域に入ってこない。国はもっと地元を巻き込んでPRを展開してほしい」と注文した。(金子文太郎)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/320683
ウポポイ視察の感想を語る菅官房長官(中央)と鈴木知事(右)ら=6月29日、白老町社台
【白老】「ウポポイが北海道観光の起爆剤になるよう進める」―。アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を視察した菅義偉官房長官は、国が掲げる年間来場者100万人の目標達成に強い意欲を示した。地元からは「一人でも多くの人が白老を訪れる機会になる」と期待の声が上がる一方、「現実味がない」と実現を不安視する声もある。
視察は6月29日に行われた。菅氏は鈴木直道知事らと中核施設「国立アイヌ民族博物館」などの整備状況を確認。ウポポイの運営主体となるアイヌ民族文化財団の白老事務所では、財団職員の踊りの輪に民族衣装姿で加わった。菅氏が白老町を訪れるのは、旧アイヌ民族博物館を視察した2013年9月以来。
視察後、菅氏は「道内はもとより道外や海外へのPR活動を強化し、外国人旅行者にもできるだけ多く来訪してもらえる態勢をつくっていきたい」と述べ、認知度の低さが指摘されるウポポイの周知に力を入れる方針を強調した。
視察に同行した町内在住の加藤忠・北海道アイヌ協会理事長は「官房長官のウポポイに対する強い決意を感じた」と期待。戸田安彦白老町長は「100万人の目標に向け、地域の受け入れ態勢づくりを進めたい」と話した。
開業まで300日を切り、町内では来場者100万人を目指す国の姿勢を疑問視する声もある。町内のある商店主は「来店した観光客に周知したいが、入場料や施設の売りについての情報が地域に入ってこない。国はもっと地元を巻き込んでPRを展開してほしい」と注文した。(金子文太郎)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/320683