HTB 7/3(水) 19:17配信
全国の大学などに保管されているアイヌ民族の遺骨を、白老の民族共生象徴空間に集める事に対し、アイヌの人々が反発しています。
6月14日、アイヌの人々が東京に出向き、内閣官房アイヌ総合政策室の担当者と面会しました。国の方針に反対するアイヌ民族567人分の署名を提出し、質問をぶつけました。
コタンの会・清水裕二代表「アイヌの意向を尊重し地域返還に協力するべきです。」
アイヌ総合政策室担当者「地元の中で返還が必要だということで申請していただければ(返還する)」
コタンの会・葛野次雄副代表「地元ではなくてあなた方は、掘った国(国立大学)はどうすべきなんだと。頭骨のみ身体の一部のみが象徴空間に行って残りはどうなるんですか」
アイヌ民族の遺骨はかつて大学の研究者らがアイヌ墓地を掘り返すなどして集めました。その時、持ち出したのはほとんどが研究対象の頭の骨のみで、身体の骨の多くは、そのまま墓地に残されたのです。国は慰霊施設でアイヌの遺骨に尊厳ある慰霊を行うとしています。
葛野次雄副代表「尊厳ある埋葬というのはどういうのが尊厳ある埋葬なのか」
担当者「遺骨がひどい状況にあってはならないというのがあるので、おそらく尊厳ある慰霊という表現をしている」
清水裕二代表「(アイヌは)地域によって全然風習が違う。白老に集約して、どんな形でどんな慰霊ができるんですか?土に還りたい。それがアイヌにとって最大の幸せなんですよ」
葛野副代表「アイヌは(遺骨を埋めたら)管理する必要がない。あなた方の文化がそうさせた。草を刈りアスファルト、石の墓を立てれと」
果たしてこの議論は国のトップまで伝わっているのでしょうか。アイヌ政策推進本部長でもある菅官房長官が、白老町の民族共生象徴空間を視察したのは、この議論から2週間後の6月29日。高台に建設された慰霊施設を前に菅官房長官は「分散されていたものが全部ここに来るんですか。良かったですね」と発言し、「これだときちっとできそうですね」「尊厳をしっかり守るように、という中で、私は本当に来れて良かったですよ」との言葉を残しました。慰霊施設には早ければ今年11月にも大学から遺骨が運び込まれる見通しです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190703-00000009-htbv-hok
全国の大学などに保管されているアイヌ民族の遺骨を、白老の民族共生象徴空間に集める事に対し、アイヌの人々が反発しています。
6月14日、アイヌの人々が東京に出向き、内閣官房アイヌ総合政策室の担当者と面会しました。国の方針に反対するアイヌ民族567人分の署名を提出し、質問をぶつけました。
コタンの会・清水裕二代表「アイヌの意向を尊重し地域返還に協力するべきです。」
アイヌ総合政策室担当者「地元の中で返還が必要だということで申請していただければ(返還する)」
コタンの会・葛野次雄副代表「地元ではなくてあなた方は、掘った国(国立大学)はどうすべきなんだと。頭骨のみ身体の一部のみが象徴空間に行って残りはどうなるんですか」
アイヌ民族の遺骨はかつて大学の研究者らがアイヌ墓地を掘り返すなどして集めました。その時、持ち出したのはほとんどが研究対象の頭の骨のみで、身体の骨の多くは、そのまま墓地に残されたのです。国は慰霊施設でアイヌの遺骨に尊厳ある慰霊を行うとしています。
葛野次雄副代表「尊厳ある埋葬というのはどういうのが尊厳ある埋葬なのか」
担当者「遺骨がひどい状況にあってはならないというのがあるので、おそらく尊厳ある慰霊という表現をしている」
清水裕二代表「(アイヌは)地域によって全然風習が違う。白老に集約して、どんな形でどんな慰霊ができるんですか?土に還りたい。それがアイヌにとって最大の幸せなんですよ」
葛野副代表「アイヌは(遺骨を埋めたら)管理する必要がない。あなた方の文化がそうさせた。草を刈りアスファルト、石の墓を立てれと」
果たしてこの議論は国のトップまで伝わっているのでしょうか。アイヌ政策推進本部長でもある菅官房長官が、白老町の民族共生象徴空間を視察したのは、この議論から2週間後の6月29日。高台に建設された慰霊施設を前に菅官房長官は「分散されていたものが全部ここに来るんですか。良かったですね」と発言し、「これだときちっとできそうですね」「尊厳をしっかり守るように、という中で、私は本当に来れて良かったですよ」との言葉を残しました。慰霊施設には早ければ今年11月にも大学から遺骨が運び込まれる見通しです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190703-00000009-htbv-hok