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(5)亡き師の教え胸に刻む 民族の思いや意味、理解すること大切

2019-07-07 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2019/7/6配信

アイヌ文化伝承者・佐々木翔太さん
アイヌ文化伝承への思いを語った佐々木さん
 カムイチェプ(サケ)は、追ってはいけない。感謝の気持ちを持ちつつ心を無にする。「捕ろうと思うと捕れません。でも感謝の気持ちを込めると頂けます」。やがて目に止まった1匹を伝統漁具「マレク」で突く。先端でサケが身をよじらせる―。
 2018年12月、マレク漁が千歳川で解禁された。期間や場所などの制限はあったが、かつてアイヌ民族が主食の一つとしたサケ漁が復活した。「先人たちは自然に遡上(そじょう)してきたサケを頂いていた。同じことをできたのが単純にうれしかった」。伝統を担う者として、意義をかみしめる。
      ◇
 父方の祖母がアイヌ民族。幼い頃から祖母のいとこである文化伝承者の中本ムツ子さん=11年11月死去、83歳=のアイヌ語教室に通い、伝統の踊りも教わった。秋に遡上したサケを迎えるアシリチェプノミでマレクを握った。サケを捕るのも、踊るのも楽しかった。
 差別を受けたことはない。「周囲で伝承活動に関わっている人がいない」ことから、思春期特有の心情ゆえに中学生時代は活動に積極的ではない時期も。高校入学後、共に学んだ同い年の仲間が活動をやめたことで「『(活動を)自分がやらないといけない』という気持ちに。重圧でやめたいと思うことも何度もありました」と振り返る。
 それでもやめなかったのは、高校2年で中本さん、3年の終わりに祖母が亡くなったから。「せっかくの文化が途絶えてしまう。ここで投げ出したら中本さんが悲しむ」。継承への思いを強くした。

 札幌大学に入学し、アイヌ民族の学生向けの教育活動を展開するウレシパクラブに所属したが、体調を崩して3年春で中退。「アイヌ文化は座学で学ぶものではない。本を読むより、エカシ(おじいさん)やフチ(おばあさん)と話した方が学ぶことがある」との思いも。在学中から、千歳での伝承活動に深く関わっていた北原次郎太北大准教授に千歳の祭祀(さいし)と作法を学んだ。
 2月に68歳で亡くなった、伝承者の野本久栄さんからも教えを受けた。「とにかく口うるさい人でした」と苦笑い。カムイノミ(儀式)のため祭壇を設ける時も、イナウ(御幣)の立て方や角度、幅などを細かく指摘された。「祭壇自体がカムイ(神)なんだ。格好良く立てないといけない」と話した野本さん。「僕が分かっていることでも何度も教えてくれる。いま思うと期待されていたと思う。尊敬しています」と目を細める。
 踊りも中途半端な完成度や気持ちを込めない踊りは許されなかった。「自分も教える立場になって、野本さんの思いがよく分かります。中途半端な状態で踊ってはいけない。踊りはカムイに見てもらうためのもの。踊りの意味も理解しないと」。千歳に伝わるアイヌ文化を継承すべく、亡き師の数々の教えと意味を胸に刻む。

 現在は小学2年生から22歳までの5人に、伝統文化を教える立場になった。「彼らには、僕から学んだことを『下の世代に教えなさい』と伝えています。僕の後をついてくるだけではなく、人に教えると自分の知識の再認識にもつながる。厳しくしています」と話すその表情は、兄のような思いやりにあふれている。
 年下の世代には自分が子供の頃と同じように、アイヌ文化に楽しく触れてほしい。「でも儀式や踊りに込められた民族の思いや意味について理解することが大切。それをしっかり教えたい。アイヌ文化は素晴らしいと伝えたいです」。
 先人からアイヌ民族の心を受け継いだ青年は、次代への継承をも見据えている。
(平沖崇徳)
https://www.tomamin.co.jp/feature/reice/1647/

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「花粉症ゼロ」「ブラック校則禁止」…各党の独自公約、実現するか

2019-07-07 | アイヌ民族関連
毎日新聞2019年7月6日 13時30分(最終更新 7月6日 15時54分)
 公示された参院選では政党や政治団体が、年金や憲法改正などの主要な争点の他に独自の公約を掲げている。「花粉症ゼロ」「ブラック校則禁止」といった生活に身近なテーマから、「孤独担当相」「立候補休暇制度」などの創設を掲げるところも。各党が描く未来は実現するのか――。
【選挙ステッカー、ツイッターで「ゆるゆる」と】人気漫画家ら続々参加
<すぐに分かる!あなたと候補者との一致度>ボートマッチ えらぼーと
<改憲、3分の2割れも>与党、改選過半数は確保
<年金支給額は増えたのか 三原じゅん子議員の演説をファクトチェック>
<中村文則氏「経験ないほど国が壊れている」>
<金融庁報告書「2000万円」はおかしな数字なのか?>
 「孤独担当大臣を置き、誰一人として、孤独にしない!」と公約パンフレットに明記したのは国民民主党。孤独担当相は引きこもりや独居高齢者対策に加え、いじめやハラスメントなど孤独を招く問題に当たるという。10人に1人が孤独を感じているとされる英国でも孤独担当相が設置されている。同党は「家族がいても悩みを抱えて孤立する人もいる。さまざまな孤独に対応したい」と訴える。
 「花粉症ゼロ社会」を目指すのは自民党。「生活に密着した政策」として、スギの花粉症対策を取った苗木への植え替えを進めるという。公明党は、無人兵器が敵味方を自動判別して攻撃する「自律型致死兵器システム(LAWS)」の開発規制を盛り込んだ。「実戦配備・拡散される事態になれば倫理上の観点から看過できない」としている。
 選挙制度に関しては、立憲民主党が「立候補休暇制度」の創設を提案した。選挙期間前後に候補者が長期休暇を取得できる制度で、「議員の成り手不足の解決に向けた取り組み」と説明する。日本維新の会も「首相公選制」や「1院制」などの公約を提示している。
 共産党は「図書館政策」を掲げ、予算増額や館員の雇用安定を打ち出した。「知の殿堂である図書館を大事にしたい」という。他にも「アイヌ民族の権利保護」や「ブラック校則の禁止」などを盛り込んだ。社民党は、育休の一部を父親に割り当てるパパ・クオータ制を提示。政治団体「れいわ新選組」は奨学金の返済を免除する「奨学金徳政令」を掲げている。
 独自色の強い公約について早稲田大学マニフェスト研究所の中村健事務局長は「具体的な数値目標が書かれているかがポイントになる。メディアなどで各党の訴えを見て実現に向けた本気度も確認した方がいい」と指摘している。【金子淳】
主な政党、政治団体の独自公約◇
<自民>
・花粉症ゼロ社会を目指す
・若者が行政を経験できる「日本版ホワイトハウスフェロー」
<立憲>
・立候補休暇制度の創設
・手話言語法・情報コミュニケーション法制定
<国民>
・孤独担当相を置く
・Wi―Fi整備でギガ不足解消
<公明>
・夜間でも外国語でも楽しめるエンターテインメントの充実
・自律型致死兵器システム(LAWS)の開発規制
<共産>
・頭髪染め強要などの「ブラック校則」禁止
・アイヌ民族の権利保護
<維新>
・究極的には1院制、首相公選制を目指す
<社民>
・育休を父親に割り当てるパパ・クオータ制導入
<れいわ新選組>
・奨学金徳政令
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190706/k00/00m/010/110000c

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ヴィンランド・サガ×ゴールデンカムイ 幸村誠、野田サトル対談 第1回 愛爆発 緻密な取材の裏側も

2019-07-07 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2019年7月6日
 「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載中の幸村誠さんのマンガ「ヴィンランド・サガ」と「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の野田サトルさんのマンガ「ゴールデンカムイ」。前者は7月にテレビアニメがスタート、後者は2018年にテレビアニメ化されるなど共に人気作だ。バイキングの生き様を描く前者、明治時代末期の北海道を舞台にした金塊をめぐるサバイバルやアイヌ文化を描く後者と、テーマが珍しいという共通点もある。互いの作品をリスペクトし合っているという幸村さんと野田さんの対談がこのほど実現。第1回は、人気マンガ家の二人に、互いのマンガの魅力を語り合ってもらった。幸村さんが「ゴールデンカムイ」愛を爆発させ、野田さんの緻密な取材の裏側が明らかになる。
「ゴールデンカムイ」の遊び心 「ヴィンランド・サガ」の細やかな描写
 ――「ヴィンランド・サガ」「ゴールデンカムイ」をそれぞれ読んだきっかけは? 第一印象も教えてください。
 幸村さん 元々、ヤングジャンプを毎週読んでおりました。当時、最近のヤンジャンはきてる!と注目しておりましたところに「ゴールデンカムイ」が連載を開始。読む前から既に「ヤンジャンだから多分面白い」と、バイアスがかかっていたと思います(笑い)。第1、2話と拝読して、まず「調べている……この人はちゃんと調べてから始めているぞ!」「多分、まだまだ用意してるぞ! このマンガは面白いアイデアをたくさん用意してるぞ!」という印象を持ったことを覚えております。そして、僕は個人的にヒグマや猟師の話が好きです。「これは僕好みのやつが始まった!」と思いました。それで担当さんに「ヤンジャンで先々週から始まった『ゴールデンカムイ』読んでます? あれは絶対面白くなりますよ」って言ったんです。そしたら「幸村さんが面白いって言うと、そのマンガの運が落ちるからやめてあげて」と返されました。なんだか僕そういう死神的な扱いをされています。僕が枕元に立つと呪われると。呪われねーわ! てゆうか、ほら見たことか大ヒットじゃないですか!……って言うと「幸村さんがファンじゃなかったらゴールデンカムイは今の3倍売れてた」とか言うんだあの人。ともあれ、かなり早い段階で「ゴールデンカムイ」の魅力に気付いたことがワタクシ自慢です。
 野田さん ありがとうございます。うれしいです。幸村先生の「プラネテス」が当時とても衝撃的でした。それまではファンタジー寄りのSFしか知らなかったので、何というか、地に足がついたリアリティーのあるSFで「すごい作家さんがきたな」という感じで。幸村先生が次にどんなものを描くのかってのは注目していました。(「ヴィンランド・サガ」の)第1話を拝読して「これはとても大変なところに覚悟を持って踏み出だされたんですね」という印象です。これだけ絵のディティールにこだわりの強い作家さんが北欧系の歴史物を描くというのはどれだけ大変かお察しします。僕もそうなんですが、気になってしまうと、ロシアのドアのノブはどんなのだろうと気になって資料から探してしまうこともありますので、幸村先生もそんな感じだろうなって。
 ――このマンガはすごい!と感じたところは?
 野田さん 「ヴィンランド・サガ」は、巻を増すごとにどんどん描き込みが濃密に重厚になっていきますね。人物のタッチも多くなっていって、モブの描き分けもすごいし、細密に描き込むからこそ伝わることがたくさんあります。特に雪の描写が良いです。斧(おの)が落ちれば、斧の形に雪が落ちくぼんだり、深い雪の足跡がしっかり描けているんですよね。どこのコマもその描写に手を抜いてない。「ゴールデンカムイ」も本当はあんな雪を描きたかったです。週刊連載だと本当に余裕がなくて妥協してしまった……。いろいろなことに妥協しまくってます。本筋に関係なくて申し訳ないんですけど、そういう細かい描写に目がいきます。
 幸村さん 僕が「ゴールデンカムイ」をすごいと思うのは、エンターテイメント精神にあふれているところです。とにかくもう、野田さんの「読む人を楽しませよう」というお気持ちが随所に詰まっていて、本当に素晴らしいなと思います。でも、野田さんは、きっと一番にはご自分を楽しませようとしていらっしゃるんだろうな……とそんな風にもお見受けします。ご自分が楽しんでいるからこそ、それが読者にも伝わるのだろうな、と。毎回の表紙の遊び心にはいつも楽しませていただいています。アシ(リ)パさんがアザラシとかリスとかとなんかイイ感じに戦友感を出してる時とか。食べちゃう前のやつ(笑い)。遊び心ですよね。本当に。「殺人ホテルだよ全員集合」のあの一連の回なんか遊び心の塊じゃないですか。たらい落ちてくるのとか。最後のあの、建物が崩れて出てきた時の杉元たちのあの服の破れ方! そんなとこをこだわって再現するのすごいな!って思いました(笑い)。ささいな部分にもしっかり労力を費やしてネタを入れてくるのってすごいなあ。杉元たちが第七師団本部から飛行船で逃げる時、鯉登少尉が一瞬空中を泳ぐコマが入るじゃないですか。あの一コマ、もちろんなくたって物語は追えるのですが、ちゃんとスペースを取って入れてらっしゃるんですよね。僕は「ゴールデンカムイ」のそういうところが大好きなんです。
 ――幸村さんがおっしゃるように、野田さんは「遊び」「楽しませよう」という気持ちを強く意識しているのでしょうか?
 野田さん 会話劇でよくある「ボケてツッコんで」みたいなのよりは、絵とかその動きで遊びを入れるのが好きです。鯉登がスイスイやるのはアニメ「名探偵ホームズ」とか「未来少年コナン」とかあの辺のイメージで、どの場面のマネってわけじゃないんですけど、宮崎駿さんとかが昔のアニメでああいうダイナミックな重力表現をたまにやったんです。キャラの必死感とか豪胆さみたいものが伝わるので好きです。オマージュは本当はあんまりしない方がいいんですけどね。大ヒットした作品がある前提のギャグなんで卑怯(ひきょう)です。それに全くのオリジナルなシーンまで「あそこはあのパロディーだ」と言われてしまっているようなので。オリジナリティーのない作家みたいで不本意ですね。
料理シーン秘話 ただの文化紹介マンガにならないように
 ――「ゴールデンカムイ」は料理、食事シーンも魅力の一つです。幸村さんは特に印象的な料理はありますか?
幸村さん いっぱいありますけど、食べたい!って一番思ったのはシャチの竜田揚げです。あれは本当においしそう! 脳みそは……。もしアシ(リ)パさんがすんごい顔でこっち見てたら食べます(笑い)。ご飯の絵がすごくリアルですよね。作り方も詳細だし。あれは想像で描いてらっしゃるんでしょうか? それとも一度取材として作ってみて、写真に撮っていらっしゃるのかしら。なんにしろすごいなあ。
 野田さん 明治生まれの女性の聞き取り文献や道東に生まれ育ったアイヌと親密に過ごした和人の方が昭和初期にアイヌから聞き取った「さまざまな動物をどう扱い、どうやって食べたか」という内容の文献があるんですけど、そういうのを参考にしたり、阿寒湖のアイヌ料理のお店を取材したり、アイヌの猟師さんの鹿狩りについて行ったり。最近だと樺太へ行ってニヴフ(族)の方に頼んでいろんな料理を作ってもらって撮影したり。博物館や大学の研究者の方たちからもご厚意で写真や資料などをたくさんいただきました。鶴の肉の味が描かれている古い文献とか。ウミガメなんかは父島のウミガメ料理を出す居酒屋の方に調理法を聞いたり、「腹甲の切り方が間違ってる」と爬虫類を専門に研究されてる方に言われて修正したり。現代の似たような料理を参考に想像で描いたりして、とにかくいろいろですね。
 ――それぞれの作品で印象に残っているシーンを教えてください。
 幸村さん これもたくさんありますけど、あれだなあ。大雪山でエゾシカのおなかに入って寒さをしのぐシーン。アシ(リ)パさんと杉元が一緒に入って、「元の自分に戻れず心がずっと戦場にいる」という杉元の言葉に、アシ(リ)パさんが泣かせることを言う(泣)。いいシーンですよね。好きです。戦争、暴力、殺人描写は、マンガや映画ではエンターテイメントとして消費されがちです。しかし“ただの”暴力エンターテインメントか、それとも、逃れられない現実の、また人間の一側面として隠さずに暴力を描くのか。こういうシーンがあることで作品の意味がかなり違ってくると思うのです。遊び心を織り込みつつやることはやる、すごいぜ「ゴールデンカムイ」……!
 ――「ヴィンランド・サガ」で印象に残っているところは?
 野田さん 最初の方ですけど、バイキングが土曜に風呂に入るからって知っていたイングランド人が襲ってくるとこなんかが良いなと思いました。その民族の文化風習を話の展開に利用するのが、とても理想的な話の作り方です。「ゴールデンカムイ」でいつも担当さんに言われることが「ただの文化紹介マンガにならないように」です。あと、ビョルンが、ああいうことになって、その前日にアシェラッドと「足の傷の具合はどうだ」っていう会話のやり取り。ネタバレ嫌いなんで詳しくは言わないですけど、生き残ってきた古参兵同士の一見ドライなんだけど、ああいう感じの関係って大好きですね。
 ――マンガ家としてそれぞれ「うらやましい!」と感じることはありますか?
 幸村さん 「すごいと感じるところ」とほぼ同じですが、やはり「遊び」がふんだんにある部分です。顧みて、自分にはそれがないなあ……と。僕は「必要なもの」ばかり描いてしまうクセがあると自覚しております。必要とは、ストーリーの進行においてです。ハンドルに遊びがない。余裕が足りない。「ゴールデンカムイ」のような「必要はないけど面白い」部分が欠けていると思うのです。木の実を食べたり狩りをしたり、おいしいご飯を作ったりという、楽しい寄り道をもっとすべきだったな、と。読みながら、こんな風にオモシロ盛りだくさんに描けたらなあ……と思っています。
 野田さん 幸村先生の硬派なところが好きという読者も多いと思います。「ゴールデンカムイ」は金塊の謎解きをメインに描きたいマンガではありません。それぞれの人間が人生の役目を探す話だと思って描いてます。群像劇のように描いてるので、それぞれのキャラクターをある程度描いてあげないと、中途半端な作品になってしまうところまで育ってしまった気がします。本当は僕はものすごくせっかちなんで、描きたいこと描いたら早く終わらせたいくらいなんですけど。
二人とも谷垣好き 幸村さんのとんでもない質問も…
 ――「ゴールデンカムイ」でお気に入りの登場人物は誰ですか?
 幸村さん 僕は谷垣です。
 野田さん 僕も谷垣です。幸村先生は「ヴィンランド・サガ」で一番お気に入りの登場人物は誰ですか? アシェラッドは、言うまでもなく本当に良いキャラというか、幸村先生の人格が一番濃く出ているのではないかと勝手に思いました。地味に「耳」みたいなプロフェッショナルの技術職人が好きで、ひそかに良いなと思ってたんですけど、あんな容赦のないひどい目に遭っていて笑いましたね。
 幸村さん アシェラッドを褒めてくださってうれしいです。ありがとうございます。僕もやはりアシェラッドはかなり気に入っております。彼一人の中に相反する複数の性質が潜んでいて、我ながらなんと形容していいのか分からない妙な人間に育ったな、と思っています。悪人なのか善人なのか、父なのか敵なのか、バカなのか利口なのか分からないやつだなあと思っております。自分の中でもちょっと特別な登場人物です。僕の人格が反映されているかどうかは、自分を客観視するのがへたなせいでちょっと分かりません。どうなのかな……。
 幸村さん 人間以外の生き物と一回ウコチャヌプコロしなければならないとしたら何としますか?
 野田さん その質問はちょっとやめておきましょうか。でも幸村先生からこんな頭のおかしい質問が来たということは言っておきたいです。
 幸村さん とんでもない質問をしまして申し訳ございません(笑い)。いえ、あまりにも姉畑支遁のキャラクターが僕にとって強烈だったもので。脱獄囚がもう、ことごとくぶっ飛んだ個性を発揮していて、本当に感服しております。ああいった人物たちをどうやって発想なさるのか……。すごい。ちなみに、僕がどうしても人間以外とウコチャヌプコロしなければいけないとしたら、産卵で遡上(そじょう)してきたサケの大群の中に素っ裸で身を投じてしようと思います。
 *第2回に続く。
https://mainichi.jp/articles/20190705/dyo/00m/200/022000c

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嵐・松本潤が大物俳優の前でやらかした大失態!東山紀之を激怒させていた

2019-07-07 | アイヌ民族関連
エキサイトニュース 2019年7月6日 18:15
 北海道150年記念ドラマ「永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~」(NHK)が、北海道内でひと足早く、6月7日に先行放送された。全国放送は7月15日。主役の嵐・松本潤は、激動の幕末に蝦夷地を調査し、「北海道」と命名した探検家・松浦武四郎を演じた。作中では、イントネーションが肝となるアイヌ語のセリフを丸暗記するという、努力家の側面を見せている。
 トップアイドルにして、名俳優でもある松本。しかし、嵐結成前のジャニーズJr.時代には、ドラマの現場で大失態をしたことがある。
「マツジュンはNGを連発させて、現場を凍りつかせているのです。しかも、大物俳優がずらりといる現場で。そのシーンで一緒だったのは森光子、加賀まりこ、高橋恵子、風間杜夫、中条きよしといった超大物ばかり。親以上に年の差があるベテラン勢を前にして、セリフがぜんぜん話せなくなり、NGを重ねて録り直すこと、およそ20テイク。事務所の大先輩である東山紀之さんに、めっちゃキレられたそうです」(アイドル誌ライター)
 その作品とは、作家・内館牧子の脚本で、98年10月期に放映された「必要のない人」(NHK)。15歳の松本にとっては、先輩で元男闘呼組・岡本健一との初共演作でもあった。
 物語は、東京・銀座の老舗そば屋を舞台に、その女将と、リストラされ職を失った甥の一家が織り成す辛口ホームコメディ。松本は勉強が苦手で、プロレスだけが心のよりどころの中学生・拓を演じた。
「東山は、このドラマに出ていません。なのに、なぜ怒られたのかといえば、翌99年1月期のNHK大河ドラマ『元禄繚乱』の撮影中で、同じ時期に同じNHKスタジオで撮っていたからです。東山さんから『おい、松本いるか!?』と呼びだされた松本さんは、廊下で直立不動のまま、ちょんまげ姿の先輩からみっちり絞られたといいます」(前出・アイドル誌ライター)
 東山と、亡き森さんといえば、親子に例えられるほどの密接な関係。森さんは“ジャニーズの母”と崇められ、上は近藤真彦から下はJr.まで、幅広い層からリスペクトされた存在だった。そんな森の現場でNGを連発させたため、東山がお冠になるのは当然と言えるだろう。
 あれから21年。東山のお叱りが効いたのか、アラフォーになった松本は、撮影現場でほとんどNGを出さないという。
(北村ともこ)
https://www.excite.co.jp/news/article/Asajo_74931/

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アイヌ語バス案内の旅 WEB 0755DDチャンネル

2019-07-07 | アイヌ民族関連
NHK 2019年7月5日(金)午前11時13分 更新
いま、公共交通機関でアイヌ語の案内放送が聞けるのは、道南バスの平取町内の区間だけです。世界でただ一つのアイヌ語での案内区間。苫小牧発の特急ひだか号で聞いてみました。※ 6日の放送を前に先行公開します。
||苫小牧駅前をスタート
アイヌ語での案内放送が聞けるのは、道南バスの運行する①高速ひだか号(札幌ー日高)②特急ひだか号(苫小牧ー日高)③日高富川高校線のあわせて8便の平取町内です。
どんなアイヌ語放送を聞くことができるのか、苫小牧駅前を午後2時25分に出発する特急ひだか号に乗り込んで見ました。
||平取町の手前で最初のアナウンスが・・・
苫小牧駅を出発しておよそ1時間20分。日高町富川の停留所を出ると、さっそく車内放送で・・・。
||主なバス停のアイヌ語名と由来 音声
主なバス停のアイヌ語地名の由来と音声をご紹介します。※音声は動画をクリックして再生してください。
紫雲古津 スムンコッ=西の窪み ※諸説あります
||52か所のバス停をアイヌ語で表現
アイヌ語の専門家が52か所のバス停と乗り降りの案内をアイヌ語で表現しました。車内アナウンスは平取町出身のアイヌ民族の関根摩耶さんが担当しました。
||松浦武四郎が残した地図と比べてみると・・・
バスが走る沙流川流域は、あの松浦武四郎も訪ねています。書き残した東西蝦夷山川地理取調図と現代のバス路線を照らし合わせてみると、今につながると見られる地名を見つけることができます。

||札幌ではアイヌ語の天気予報を見られます
札幌市内には、アイヌ語で天気予報を見ることができる場所があります。札幌地下鉄さっぽろ駅そばのミナパ(「大勢が笑う」の意味)では、大型スクリーンにほかのデジタル作品とともに、アイヌ語の天気予報が表示されます。
0755DDチャンネル「アイヌ語バス案内の旅」
7月6日(土)総合テレビ 午前7時55分~
https://www.nhk.or.jp/sapporo/articles/slug-n88776141f282?fbclid=IwAR1o0pe7AHDvPNVAFufnPUwKo5fo-fmQI09E8mTHmF_TFTUiES-LPqv24gU

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