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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

『なつぞら』は大河ドラマだ!アニメーション編の楽しみ方

2019-07-15 | アイヌ民族関連
フライデー 7/15(月) 8:06配信
皆さん、7月10日のNHK朝ドラの『なつぞら』、ご覧になりました? 遂に宮崎駿サンが登場しましたね!
――えっ、見ていない? 北海道編は見ていたけど、東京に舞台を移して以降、ご無沙汰している?
なんと、もったいない。そもそも『なつぞら』は日本のアニメーション黎明期を描くために企画されたドラマ。ちょっと前に高畑勲サンがモデルとされる坂場一久(中川大志)が登場して、今週、宮崎駿サンがモデルの神地航也(染谷将太)が合流し、いよいよ日本のアニメ界のレジェンドが揃い踏み。ここから本格的にドラマが盛り上がるというのに――。
まぁ、でも大丈夫。幸い、アニメーション編は始まってまだ1ヶ月余り――今なら、まだ追いつけます。なんだったから、一度も『なつぞら』を見ていない方でも大丈夫。アニメーション編は、同ドラマの北海道編が7週間、新宿編が2週間だったのに対して、実に17週もある。今週は6週目にあたり、まだまだ先は長い。ここからでも十分楽しめると思います。
ちなみに、アニメーション編を週一放送の60分の連ドラに置き換えると、およそ3クール。こんなにも長く、深く、詳しく日本のアニメの歴史をやるドラマは初めてなんですね。背景に、今や日本のアニメの歴史は海外からの関心も高く(本当)、このタイミングでそれをテーマにドラマを作ることは世界的にも意義のあることだった。そう、記念すべき朝ドラ100作目に相応しい企画なんです。
さて、アニメーション編のこれまでの流れをざっとおさらいすると、昭和30年、高校3年になったヒロインの奥原なつ(広瀬すず)は、映画館で見たディズニーの『ファンタジア』に心を動かされ、漫画映画(当時、人々はアニメーションをそう呼んでいた)の道を志す。要するにアニメーターだ。そこで翌31年、高校を卒業したなつは上京し、知人の口利きで新宿の川村屋(モデルは新宿中村屋)に住み込みで働きながら、東洋動画(モデルは東映動画)の採用試験を受けるが――不合格。しかし、3ヶ月後に同社の仕上課の臨時採用試験に合格。晴れて東洋動画に入社する。
一応、ご存知ない方のために説明しておくと、なつのモデルは実在した女性アニメーターの草分け、奥山玲子サンである。実際、奥山サンは発足間もない東映動画に契約社員として入社。すぐに頭角を現し、日本初のカラー長編漫画映画の『白蛇伝』を始め、数々の長編漫画映画や黎明期のテレビアニメの作画に携わった。そう、彼女もまた日本のアニメ史のレジェンドの一人と言って過言じゃない。
ただ、『なつぞら』は奥山サンの伝記ではなく、彼女はあくまでモデルという位置づけ。奥山サンは仙台の出身だし、戦争孤児でもない。だから北海道編のなつは創作である。また、アニメーション編も必ずしも奥山サンの軌跡をリアルに投影したものではなく、なつの成長を通して、アニメ作りのノウハウも学べる作りになっている。
例えば、仕上課に入ったなつは、セル画に色を塗る「彩色」の仕事を手始めに、次に「トレース」の技術を学び、社内の能力テストを経て作画課に移り、「動画」を担当する。そして先週、短編映画の「原画」に抜擢される――という展開。これ、なつの出世を通して、アニメの制作過程を逆の順番で見せているんですね。本来の順番は、アニメーターがラフの「原画」を描き、これを「動画」担当が原画と原画の間を埋める作画をして、それを「トレース」の人たちがセル画に起こし、そして「彩色」の人たちが色を付ける。
そう、『なつぞら』のアニメーション編が面白いのは、史実を基にした歴史ドラマでありながら、業界のノウハウも学べるところ。つまり、ハウ・トゥドラマでもある。それが最も生きるのが、なつと高畑……もとい、坂場がやりあうシーンである。2人は初対面の時から何かと小さな衝突を繰り返す(ドラマにありがちなパターンで、後に2人が結ばれるのは容易に想像がつく)。最初は、長編漫画映画の『わんぱく牛若丸』の1シーン、馬に乗った牛若丸が崖を下る描写のなつの作画に、坂場はリアリティがないと疑問を呈す。この時の2人のやりとりがいい。
なつ「リアリティって何ですか? アニメーションのリアリティって、実際の人間や動物の動きを、そっくりおんなじに描くっていうことですか? それで、子どもは楽しいんでしょうか? アニメーションにしかできない動きをしたりするから、楽しいんじゃないでしょうか?」
坂場「アニメーションにしかできない表現、ということですか?」
なつ「はい、そです! 子どもが見て、ワクワク、ドキドキするような」
坂場「子どもが見るものだから、リアリティは無視してもいいということですか?」
――なかなか面白い。実はこの時、坂場自身もアニメーションのリアリティについての明確な答えを持っていない。すぐに答えを見せないところが、脚本の大森寿美男サンの真骨頂である。2人の関係が面白いのは、坂場は東大卒の秀才で、アニメーションの知識と理論には長けているものの、絵はまるで描けない(実際、モデルの高畑サンも東大卒で、絵は描けない)。一方のなつは、考えるのは苦手だが、時に天才的な作画をする。いわば2人は“割れ鍋に綴じ蓋”の関係。度々衝突しつつも議論を続け、やがて1つの解に辿り着く。
「ありえないことを、本当のように描く――」
それが、なつが偶発的に描いた作画をヒントに、坂場が導き出した答えだった。つまり、どんなに面白おかしくデフォルメしても、それをあたかも本当のように見せるテクニックが、アニメーションのリアリティだと。ここまで辿り着くまで、なんと9話も要している。
そう、『なつぞら』のアニメーション編が面白いのは、史実を描きつつも、そこにアニメの作り手たちへのリスペクトが感じられるところ。それを適当に台詞で済まさず、エピソードで丁寧に見せる。これぞ大森寿美男サンの神脚本である。
これはもう、朝ドラのレベルを超えていると言っていい。もはや大河ドラマに近い。実際、東洋動画(モデルは東映動画)の登場人物たちは、後にアニメ業界を背負っていくレジェンドたちばかり。作画部のリーダーの仲努(井浦新)のモデルは、東映動画の前身の日本動画時代から活躍する“アニメーションの神様”こと森康二サンだし、その下でセカンドを務める下山克己(麒麟・川島明)は、どう見ても『ルパン三世』の愛車FIAT500に乗っていた大塚康生サンだ。元警察官の下山のキャリアは、元麻薬取締官という異色の経歴を持つ大塚サンと重なるし、いつも笑顔を絶やさないキャラは、高畑・宮崎両氏に慕われ、敵を作らなかった大塚サンそのものだ。
同じくセカンドの“マコさん”こと大沢麻子(貫地谷しほり)のモデルも有名人だ。後に「虫プロダクション」に移る伝説のアニメーター、中村和子(通称・ワコさん)がそう。彼女は手塚治虫の右腕として、日本のテレビアニメ第一号の『鉄腕アトム』を始め、数々の黎明期のテレビアニメを手掛け、それまで漫画映画を主戦場としてきた東映動画の最大のライバルとなる。つまり、なつの前に立ちはだかる。
意外なのは、仕上課時代から、なつの友人として癒しのポジション(いわゆるルームメイト・キャラ)のモモッチこと森田桃代(伊原六花)の今後だ。彼女のモデルは、後に“ジブリの色”と呼ばれ、高畑・宮崎両氏から絶大な信頼を寄せられる色彩設計の保田道世サンなのだ。今は会社の同僚の中からテキトーに花婿相手を見つけ、結婚退職しそうなキャラだけど、史実だと保田サンは後に組合活動を通じて高畑・宮崎両氏と知り合い、2人から大きく影響を受ける。今後のモモッチの動向にも注目だ。
さて、なつである。史実では、モデルとなった奥山玲子サンは、昭和38年に同僚の小田部羊一サンと結婚している。小田部サンは『なつぞら』でアニメーション時代考証を務めており、そのためか東映動画の主要アニメーターのうち、彼に該当するキャラクターのみドラマに登場しない。先にも述べたが、恐らく小田部サンの同期入社の高畑勲サン――つまり、坂場一久がその代わりの役を担う。
そして、物語はいよいよクライマックスへと進む。恐らく終盤は、高畑勲サンが初監督を務め、大塚康生サンが作画監督を、そして宮崎駿サンや奥山玲子サンらが原画で参加した長編漫画映画『太陽の王子 ホルスの大冒険』が着地点になる。同映画は後のジブリ映画の原点であり、アイヌの伝承をモチーフにした深沢一夫の戯曲『チキサニの太陽』がベースになっていることから、恐らくここで同ドラマの「北海道編」が何らかの形で関わってくる。実際の『ホルス~』は舞台を北欧に変更したが、そのまま北海道で行くのではないか。
そうなると――気になるのは、十勝の柴田家にワンピースを置いたまま立ち去った千遥だ。このまま、なつや咲太郎と会わないまま終わるとは考えにくい。最後に北海道を舞台に、もう一サプライズあるのではないか。千遥の設定は、あの『千と千尋の神隠し』も何かしら関係がありそうだし、それ以外にも同ドラマはあちこちに、日本のアニメーション史へのオマージュが散りばめられている。
――なんてことを考えながら『なつぞら』を見ると、もっと楽しくなります。
もう一度言う。『なつぞら』はアニメーション編を見ないと、もったいない。
(指南役のエンタメのミカタ 第23回)
文・草場滋
メディアプランナー。「指南役」代表。1998年「フジテレビ・バラエティプランナー大賞」グランプリ。現在、日経エンタテインメント!に「テレビ証券」、日経MJに「CM裏表」ほか連載多数。ホイチョイ・プロダクションズのブレーンも務める。代表作に、テレビ番組「逃走中」(フジテレビ)の企画原案、映画「バブルへGO!」(馬場康夫監督)の原作協力など。主な著書に、『テレビは余命7年』(大和書房)、『「朝ドラ」一人勝ちの法則』(光文社)、『情報は集めるな!」(マガジンハウス)、『「考え方」の考え方』(大和書房)、『キミがこの本を買ったワケ』(扶桑社)、『タイムウォーカー~時間旅行代理店』(ダイヤモンド社)、『幻の1940年計画』(アスペクト)、『買う5秒前』(宣伝会議)、『絶滅企業に学べ!』(大和書房)などがある
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190715-00010002-friday-ent

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牡丹社事件は生きている——今も続く和解の試み

2019-07-15 | 先住民族関連
ニッポンドットコム 2019.07.14

『牡丹社事件 マブイの行方 日本と台湾それぞれの和解』
台湾出兵で戦死した兵士の遺族からの連絡
つい先日、見知らぬ方からフェイスブックの友達リクエストが舞い込んだ。こうしたことはよくあるのだが、今回、最初のあいさつ文を見た途端、私の心拍数は一気に上がった。そこには、「ご著書に登場する北川直征の子孫です」という言葉があったからだ。
2019年5月に私は『牡丹社事件 マブイの行方 日本と台湾それぞれの和解』(集広舎刊)というノンフィクションを上梓した。その中で紹介した北川直征は、1874(明治7)年の台湾出兵に加わった元薩摩藩士の1人だ。同年5月18日に、台湾島南部の恒春半島西部に設けた日本軍の駐屯地から山間の渓谷を下見に出かけた際、敵方の原住民(パイワン族)と遭遇して殺害された。おそらく、彼が最初の戦死者と思われる。145年前に、20代の若さで命を落とした兵士のやしゃご、つまり5代目に当たる人物が、「北川の子孫が生きていることを知らせたかった」とメッセージを送ってくれたのである。
昔の事件に一気に血が通い、いにしえからの鼓動が響いてくるような感慨にとらわれた。
忘れられた日台近代史
北川直征ら多くの若者が参戦した台湾出兵のきっかけとなったのが、その3年前に起こった「琉球民遭難殺害事件」である。琉球王府へ年貢を納めた帰りの宮古島の船が台風のため現在の屏東県八瑤湾に漂着し、上陸した66人のうち54人がパイワン族に殺害されるという惨劇だった。どちらも台湾恒春半島の「牡丹社」が舞台となったため、この2つを併せて「牡丹社事件」と呼び習わされている。「社」は原住民のコミュニティーを指す言葉だ。
当時、琉球は日本と清の双方に朝貢する「両属」の国で、その帰属を巡って対立が生じつつあった。明治政府は「原住民に対する懲罰、自国民の保護、航行の安全」を大義名分として、事件から3年後に西郷従道率いる大軍が牡丹社を攻めた。パイワン族との戦闘は半月ほどで勝負がつき、日本軍の勝利に終わる。この結果、明治政府は琉球を自国の領土だと内外に宣言し、後の台湾領有を確実なものとした。
「牡丹社事件」は、近代国家として出発した日本にとっても、併合された琉球にとっても、日本の領土になった台湾にとっても、かつての宗主国だった清国にとっても、非常に重要な意味を持つ出来事なのだ。台湾では歴史の授業でこの事件を教えているが、日本ではほとんど取り上げていない。
100年越しの大和解プロジェクト
以前、コラムに書いたように、当時暮らしていた台北で、2005年2月に、琉球民遭難殺害事件に関係したパイワン族の末裔(まつえい)が、先祖の罪を謝罪するために沖縄に行き、被害者遺族と対面して和解するというテレビニュースを偶然見た。被害者と加害者という正反対の立場の人たちが、100年以上の歳月を超えて、先祖の身に起こったことを振り返り、過去を赦(ゆる)し、未来志向の友好関係を誓い合う。そんなことが可能なのか?なぜパイワン族の末裔が百数十年もたった今になって和解を目指すのだろうと、不思議に感じた。
それから4カ月後、双方の和解を試みる愛と平和の旅が実施され、沖縄県と台湾のメディアが大きく報道した。そのニュースを見ながら、歴史が今に生きていることを実感した。
それがきっかけとなり、私は牡丹社事件の執筆の準備を少しずつ始めた。学者や研究者のように、新事実を発掘したいというよりも、日台双方の関係者(加害者である台湾の原住民と被害者である沖縄県民)が、長年続けてきた和解の努力をもっと知りたいと思った。末裔たちに会い、牡丹社事件が彼らの中でどのように受け止められているのかを確かめたかった。
そこで、私は現場の屏東県をはじめ、末裔たちが住む沖縄県宮古島市や那覇市、大分県まで出掛けて行った。また、台湾出兵の拠点となり現在も記念碑が立つ長崎市にも何度か足を運んだ。おのおのの場所に立ち、あのとき起こったことを考えた。ひとつひとつの事実はどんなことに起因しているのか?他の出来事となんらかの関係性はないのか?事実と解釈をまぜこぜにしていないか?山のような資料を前に「なぜ?」の答えを見つけようとする作業は、途方に暮れることもしばしばあった。
幸運なことに、和解イベントの発案者のひとりであり、加害者のやしゃごにあたる故マバリウ・バジロク(中国語名は華阿財)さんを紹介され、屏東県へ行くたびに事件の経緯を詳しく教えてもらった。
漂着民が迷い込んだ村は当時どんな状態だったのか?当初は水や食料や寝場所を提供したのに、なぜ、大量殺害という結末に至ってしまったのか?なぜパイワン族は被害者の首を狩ったのか?
こうした疑問は、日本の公文書館や外務省の外交史料館に足を運んでも分からない。どういう状況で彼らが村に迷い込み、逃走の果てに修羅場を迎え、12人だけが漢人によって救助されたかという点は、生存者たちの生々しい証言として残っているけれど、パイワン族側に立っての説明は当然のことながら記録にない。
バジロクさんは、長年かけて集落の古老から集めた証言やパイワン族の歴史として語り継がれている口伝を日本や中国の史料と突き合わせ、先住民族の視点からこの事件を分析した。そうして、若者たちに自分たちの歴史を教え、私たち日本人には日本語で牡丹社事件を語ってくれた(残念なことにバジロクさんは2018年11月末に旅立たれた)。
和解のゴールは未来の共生のため
2005年の和解イベントを記念して、沖縄県宮古島市の下地中学校の校庭には、台湾側から寄贈された「愛と和平」像が立っている。しかし、その由来などは生徒や市民に伝わっておらず残念な状況にある。この件ひとつとっても、まだまだ和解のゴールまでには時間がかかるだろうと思われる。
過去へのわだかまりは人それぞれであるし、歴史の見方も差異がある。私がお目にかかった琉球民遭難殺害事件の遺族たちの間でも、和解に関する統一見解は出ていない。台湾出兵にしても、いろいろな族群の人々が関係しているので、和解を注意深く進めないともつれた細い糸の状態になってしまう。
「私が背負った運命を前向きに捉え、沖縄の皆さんと交流を続けたい。互いの伝統や文化を知り、尊敬し合うことで不信感やわだかまりも解けていくのです」
故マバリウ・バジロクさんは、何度も私にこう話していた。
「何よりも互いに話し合って理解し合うことが大切です。既成のストーリーから抜け出して、自分たちの歴史を中心に考えてみることも必要です」
長年牡丹社事件を研究し、日台双方の和解の努力に尽力してきた沖縄大学客員教授の又𠮷盛清さんも同様の意見だ。
台湾の原住民文化と日本統治時代にも詳しい文化人類学者の黄智慧さんも、次のように言う。
「和解のゴールを未来の共生のためと明確にして、当事者だけでなく第三者も交えてルールを作ることが大切です」
あのとき何が起こったのか?当事者たちの努力はどのように続いているのか?
それらは拙著に詳しく書いたのでぜひお読みいただきたいが、真の和解を達成するにはお互いに和解の意思を示し、痛みを分かち合う気持ちが大前提で、何度でも話し合いを持つ必要がある。過去の出来事から自分自身を解放できなくては、心の平安を得ることは難しい。
世界各地で起きている民族や宗教の対立、紛争、戦争の賠償問題を巡るいがみあい。それらを見れば分かるように、互いの歴史や文化を理解しようとせずに、自分たちの歴史観や立場ばかりを主張する。そこから誤解が生まれ、不信感や憎悪という負の連鎖が起こり、暴力や武力に頼るようになってしまう。
史実を現代に引き寄せ、今を生きる私たちがそこから何を学ぶかを引き出す。それが作家に与えられた使命であるなら、牡丹社事件の和解を地道に続けようとする人々の心情に、その長年の悲しみに寄り添いながら、ゴールまでの行程を共に歩みたい。
筆者注 : 台湾では、古くから台湾に暮らしてきた16部族を政府が「原住民」として認定している。日本の新聞等では「先住民」と表記されることが多いが、台湾での呼称を尊重して「原住民」「原住民族」と表記している。
バナー写真=2005年6月に宮古島を訪れたパイワン族の末裔(まつえい)ら(宮古毎日新聞社撮影)
https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g00716/

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視聴室 永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~

2019-07-15 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2019年7月15日 東京朝刊
 ◆永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~(NHK=後7・30)
 「蝦夷地」と呼ばれた土地に明治政府が北海道と名付け、今年で150年。節目を記念したスペシャルドラマで、幕末の探検家にして北海道の名付け親である松浦武四郎を、アイドルグループ「嵐」の松本潤が演じる。
 武四郎は、蝦夷地を生涯で6回調査し、ア…
この記事は有料記事です。
残り202文字(全文357文字)
https://mainichi.jp/articles/20190715/ddm/018/200/067000c

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河北春秋

2019-07-15 | アイヌ民族関連
河北新報 2019年07月14日日曜日
 山のギャラリー「愚々庵(ぐぐあん)」は荒砥沢ダム(栗原市栗駒)の北側にある。入場料として「葉っぱのお金を持ってきて」と道ばたの案内板。ブナの森に沈むように、落ち着いた色合いの山荘が立っている▼あるじは日展評議員の日本画家能島和明さん(75)。晴れた日なら、窓の正面に栗駒山の麗姿があるはずだ。妻の伴子さん(72)が「あれ、うちの庭の木だったんですよ」と、眼下の沢筋を指さす。2008年の岩手・宮城内陸地震による地滑りは、山荘の敷地内にあった木までさらっていった▼能島さんは月のうち数日を山荘ですごす。山や草花をスケッチし、横浜市のアトリエに戻って本画を制作する。能島さんといえば黒川能をモチーフにした連作が有名だが、北方の歴史や民俗にも思い入れがある▼10年ほど前、左腕に死んだ子熊を抱き、右手にアイヌ民族の祭具を持った少女像を描いたところ、この大作を巡って賛否が分かれた。美の世界に政治性を持ち込むのか、と疑問を投げ掛ける人もいた。少女の横に添えたミサイルの影が問題視されたのだった▼自然への畏敬の念、命あるものへの愛。全てを台無しにする愚行の数々。絵筆に、怒りがこもることもある。「描き尽くすために、もう一度生き直したいくらいです」。まなざしにブナの青葉が映る。(2019.7.14)
https://www.kahoku.co.jp/column/kahokusyunju/20190714_01.html

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都市部のクマ

2019-07-15 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/14 05:00
道内で動物が地名に使われるのは珍しくない。上川管内の鷹栖町は「大きな鳥の棲(す)むところ」という意味のアイヌ語を意訳した。夕張市には鹿の谷という地区がある。昔は群生していたのだろう▼札幌、江別、北広島の3市が接する辺りには熊の沢という場所がある。熊沢という人が住んでいたからとの説もあるが、開拓時代からクマがよく出没していたのは確かなようだ▼昭和40年代ごろから団地造成が始まり、急速に都市化が進んだ。隣接地域は原始の森を残した野幌森林公園として整備され、人々の憩いの場となっている▼その森で先月、ヒグマが確認された。78年ぶりのことだという。恵庭方面から森を伝って、やってきたと考えられている。この地域の郷土史誌には、北広島の方から来たとみられるクマを撃ち捕った話が出てくるだけに、古い「クマ道」でもあるのだろうか▼親離れしたばかりの若いクマで、人を見ると逃げていたが、だんだん人里に慣れてきたようにもみえる。周辺では、イベント中止が相次ぐなど警戒が続いている。トウモロコシの収穫シーズンとなって、農作物の被害拡大も心配だ▼順番からすれば、先に住んでいたのはクマの方だが、人に危害を加えるようになるのではそうも言っていられない。注意深く動きを観察しながら、元居た場所に戻るのを待つことができるかどうか。人とクマの知恵比べとなりそうだ。2019・7・14
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/325046

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ジオパーク再認定へ正念場 アポイ岳15日から審査 ユネスコ、年明けに可否判断

2019-07-15 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/13 05:00

昨年10月、様似で開かれた日本ジオパーク全国大会で企画され、好評を集めたジオサイトの観光ツアー
 【様似】貴重な地質や地形が残る「アポイ岳ジオパーク」の世界ジオパーク再認定審査が15~18日に行われる。国連教育科学文化機関(ユネスコ)から派遣される英国と中国の審査員2人が町内のジオパークの見どころ(ジオサイト)などを視察する。町などでつくる「アポイ岳ジオパーク推進協議会」は、世界認定時の審査でユネスコから指摘された課題への取り組みをアピールし、再認定を目指す考えだ。
 再審査は4年に1回行われ、アポイ岳では2015年に世界認定を受けて以来初めて。前回の審査では地球深部の研究に役立つかんらん岩の希少性などが評価される一方、改善を求められた多様な学習機会の提供や体験観光への活用など12項目について、同協議会が対応を進めてきた。
 具体的には、小中学校の9年間でジオパークを自然や歴史などあらゆる視点から学ぶ教育プログラムを整備。昨年はアポイ岳の見どころや地域の歴史、アイヌ文化、漁業とのつながりをまとめたガイドブックも出版した。観光面では、地形を利用して作られた幌満川水力発電所の見学、国の史跡に昨年指定された様似山道のトレッキングなどと組み合わせた体験ツアーを年3~4回行っている。
 今回訪れる審査員は地質学などが専門で、16日からの3日間、エンルム岬や冬島遺跡など町内約10カ所のジオサイトを視察。このほか様似小、様似中ではふるさと学習の授業も見学する。様似中は昨年度に生徒が地元商店と共同開発した、ジオパーク特有の地層や地質をご当地食材で表現する「アポイドリーム弁当」を紹介し、審査員に試食してもらう考えだ。
 再認定の可否は年明けにも判明する見通し。ジオパークを担当する町商工観光課の原田卓見課長は「教育や観光への活用は特に力を入れてきた部分。持続可能な取り組みにするためにも、再認定を目指したい」と意欲を語った。(中橋邦仁)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/324717

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自転車でアイヌ文化知る旅、HAC「若者の翼」優秀賞 北見の専門学校生・宇野さん

2019-07-15 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/13 05:00
 北見市の北見情報ビジネス専門学校1年宇野利哉さん(18)が、北海道の歴史や文化を体験する旅を企画する、北海道エアシステム(HAC)のプロジェクト「HAC 若者の翼」で、優秀賞に選ばれた。今回のテーマはアイヌ民族。宇野さんの旅は自転車で約200キロ走破し、北見や網走市、釧路市阿寒町の施設でアイヌ文化や民族の歴史を体感する内容で「誰も思いつかないプランを考案した自信があった。評価されうれしい」と喜ぶ。
 プロジェクトは、HACが旅を通じ若者に北海道の魅力を知ってもらう狙いで昨年、北海道命名150年事業の一環で始めた。道内の高校生、専門学校生、大学生を対象に2泊3日のプランを募り、宇野さんは246人の応募作から優秀賞5人の1人に選ばれた。オホーツク管内では唯一。
 宇野さんは、校内に保管される全道の観光施設の資料やインターネットなどで、地域のアイヌ民族ゆかりの施設を約2カ月間調べた。アイヌ民族の生活援助に尽力した米宣教師ピアソン夫妻ゆかりの北見のピアソン記念館を発着し、阿寒町の阿寒湖アイヌコタンや網走の道立北方民族博物館を巡る行程を練り上げた。
 宇野さんは「道東を自転車で移動することで、アイヌ民族がカムイ(神)が宿るとして敬う自然を、全身で体感できるのがポイント」と説明する。
 次は優秀賞の5人が8月、考案したプランでそれぞれ実際に旅行し、リポートをもとに9月、最優秀賞1人が選ばれる予定だ。宇野さんは「体験を通じ、魅力ある旅であることを発信したい」と意気込んでいる。(本田みなみ)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/324715

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共産党「大幅賃上げと働きすぎの解消を目指す。財源は大企業・大株主から」ほか独自政策も|参院選2019 政党の公約・政策集を読む

2019-07-15 | アイヌ民族関連
選挙ドットコム 7/14(日) 17:30配信
第25回参議院議員通常選挙(以下、参院選)。消費税増税、憲法改正、年金などが主要な争点とされ、いよいよ終盤戦に突入しようとしています。各政党は、各々の特徴ある政策を公約として掲げていますが、中には話題にならず日の当たらないものも。選挙ドットコム編集部は各政党の公約読む、そんなきっかけを作ってもらうためにも、いくつかオリジナリティある政策にスポットを当ててご紹介いたします!
公約集の一番上に書いてあるのは「消費増税の中止、くらしに希望を ―三つの提案」
日本共産党の参院選特設サイト、公約集は 公約全文として充実したページもあり、PDFファイルをダウンロード可能。
1、8時間働けばふつうにくらせる社会を 2、くらしを支える社会保障を 3、お金の心配なく学び、子育てが出来る社会を としてそれぞれを合わせた予算として7・5兆円を計上し、「思いやり予算の廃止」などで財源を確保する方法も明記しています。最低賃金の引き上げ、就学前児童の医療費無料化、学校給食の無償化、などがこの中に含まれています。
ここでの選挙ドットコム編集部が選ぶ特徴ある公約は「図書館政策」。
ここでの選挙ドットコム編集部が選ぶ特徴ある公約は「図書館政策」。
「図書館サービスの後退、『委託』を許さず、身近に使いやすい図書館を」とうたい、予算の増額、身近な生活圏域での公立図書館の整備、読書の自由、図書館の自由、教育委員会が図書館の管理運営することを基本とすること、などを列記しています。図書館の役割を国民の『知りたい、調べたい』を保障すること、とし、図書館を『生存権の文化的側面である学習権を保障する機関』と位置付けることで、国内の図書館を元気にしたい、としています。
Twitterで共産党のツイートを探していると、以下のようなツイートが見つかりました。
ほかには、「下着の色のチェックや頭髪染め強要などの『ブラック校則』をなくす」「アイヌ民族の権利保護」などが独自政策としてあります。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190714-00010001-senkyocom-pol

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