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「ゴールデンカムイ」ロンドンで魅力語る 大英博物館学芸員らセミナー

2019-07-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/22 05:00
【ロンドン河相宏史】アイヌ民族の少女らが活躍する人気漫画「ゴールデンカムイ」のセミナー(大和日英基金主催)が20日、ロンドンで開かれた。大英博物館の学芸員や出版元の集英社の編集者らが魅力を語り、現地のファンら120人が熱心に聞き入った。
 同作品は英語版も出版されており、英国でも人気。大英博物館で開催中の漫画展では、作品に登場するアイヌ民族の少女「アシリパ」が告知ポスターなどのシンボルに採用されている。同博物館のニコル・クーリッジ・ルマニエール学芸員(58)は「斬新さやストーリーが素晴らしい」と採用の理由を語った。
 集英社の大熊八甲編集主任(34)は「作品は(作者の)野田サトル先生(北広島市出身)が、北海道でアイヌ文化を徹底的に取材して描いた。シカの脳みそを食べたこともある」とエピソードを披露。実際に取材を受けた日高管内平取町のアイヌ工芸作家貝沢徹さん(60)は「アイヌ文化の世界観や風習を見事に描いている」と称賛した。
☆「アシリパ」のリは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/327430

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立命館慶祥中・高にアクティブ・ラーニング教室 授業生徒同士で支え合い 最新の通信システム、机移動し議論も 「集中できる」高評価

2019-07-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞07/22 11:37
 江別市の立命館慶祥中・高(生徒1518人、久野信之校長)に今年4月にできた施設「Co―Tan(コタン)」は、生徒が主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」をしやすい専用教室だ。最新の通信システムや壁一面のホワイトボード、キャスター付きで移動可能な机などを備え、生徒同士の対話や情報共有がしやすくなっている。専用教室は、道内唯一という。どのような授業が行われているのか、教室をのぞいてみた。
 7月8日、コタンの1室で行われていたのは中3の数学。「20分後にクラス全員が、この問題を解けるようになることが目標です。はい、どうぞ」。手代木(てしろぎ)俊一教諭(43)が、「確率」の問題を持った約30人に呼びかけた。問題を解き始める生徒、机を友人の近くに移動させて相談する数人の輪、ホワイトボードになっている壁に式を書く人…。ある生徒が「誰か教えて」と声を上げると、得意な生徒が「説明するよ」と応えた。
 授業を受けた松賀瞳直(ひな)さん(14)は「楽しいし、集中できる」といい、落合玖美(くみ)さん(14)も「気軽に移動でき、やる気がでる」と話した。
 ほかの教室では、大型スクリーンに生徒がスマートフォンで入力した答えを全員分一斉に映し出し、答えの違いについて議論したり、ホワイトボード状の机上に書いた英文を挟み生徒が話し合ったりしていた。コタンは、体育を除くほぼ全ての授業で毎日、使われている。
 同校は「教わる」から「自ら学ぶ」への転換を目指し、グループワークなどで生徒が自主的に学習に取り組む授業を展開する。手代木教諭は「教室が広いだけでもやりやすい。生徒の交流の形が見えやすく、学級経営にも役立てられる」と話す。
 アクティブ・ラーニングを実践しやすい教室の整備は、ゼミ形式の授業や討論などを重視する大学では進むが、特に公立の中学、高校では資金不足で難しい。コタンの総工費は非公開だが、「教室にある大型スクリーンと投影機だけで数千万円」(関係者)とされる。環境整備は専用の教室を設置できる学校とできない学校で差があるのが現状だ。
 北大高等教育推進機構高等教育研修センターの山本堅一特任准教授(高等教育開発)は「教育環境の整備にお金がかかるのは事実。まずはできる学校から進めてほしい」という。
 学習環境は子どもの意欲にも影響するといい、例えば、授業中に投影機で画像をスクリーンに映す際、教室を暗くすると眠気を誘発するが、高額な投影機であれば、教室が明るくても画像が見える。皆で机を並べて議論したいのに、机が動かなかったり、教室が狭かったりすると、それだけでやる気がそがれてしまう。
 山本特任准教授は「一斉授業から対話型に形が変われば、本当は教室の環境も変わる必要がある。アクティブ・ラーニング型の効果を体感した人が増えることが、環境設備は大切だという理解を広めることにつながる」と指摘している。(鹿内朗代)
<ことば>アクティブ・ラーニング 一方的な講義形式ではなく、討論や体験などを通じて学習者が能動的に学ぶこと。文部科学省は「主体的、対話的で深い学び」と表現しており、2020年度から始まる新学習指導要領に盛り込まれる。子ども自身が興味を持って積極的に取り組む「主体的な学び」、子ども同士や教員、地域の人と対話し、自分の考えを広める「対話的な学び」、思いや考えを基にした問題解決や、創造に向かう「深い学び」を実現し、生涯にわたって能動的(アクティブ)に学び続ける人間の育成を目指している。
<ことば>Co―Tan(コタン) 鉄骨造り平屋、945平方メートル。一般的な教室の2倍近い111~142平方メートルの5教室(1室36人)があり、教室の仕切りを取ると450人を収容するホールになる。四角のほか、机と机を合わせやすい三角などの机や椅子にはキャスターがついており、容易に移動できる。生徒個人のスマートフォンなどと接続できるAV機器や無線LANも備えた。
 施設名は英語で「共に」を示す「Co」と日本語の「探究する」を合わせた。アイヌ語では「集落」を意味し、教室で生徒が自由に対話し、学びを深めてほしいとの思いも込めた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/327530

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