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相模原市人権条例案、答申後退「根拠見いだし難い」 奈須祐治教授に聞く

2023-12-11 | アイヌ民族関連

神奈川新聞 | 2023年12月10日(日) 11:00

 相模原市が示した人権尊重のまちづくり条例案の骨子は、英知を集めた画期的な答申を台無しにしただけでなく、差別をなくす取り組みの足まで引っ張ろうとしている。国内外のヘイトスピーチ規制に精通する憲法学者、奈須祐治・西南学院大教授の指摘の数々は重大な警鐘となって響く。骨子の公表時、「私自身も勉強が足りていない」と不十分な案であることを認めた本村賢太郎市長だが、第一人者である奈須教授の知見に耳を傾け、一からつくり直すことができるだろうか。(構成・石橋 学)
 ─先進的と評価された答申だが、合憲性をどう見ていたか。
 「合憲と考えてきた。規制する対象は川崎市の条例と同じ類型で、場所や手段も同じ。属性は広くなっているが、勧告、命令、公表と3段階のステップを踏み、刑事罰の判断は検察庁、裁判所が最終的に行う。川崎型の限定の仕方をすれば違憲にはならない」
 ─対象の属性は川崎市にはないアイヌや琉球人、障害者、性的マイノリティー、被差別部落出身者も含んでいる。
「属性をどこまで広げられるのかはさまざまな議論がある。英国は慎重で、カナダは広めに認めている。表現の自由への配慮からはできるだけ限定した方がいい。ただ、川崎型は極めて範囲が限定されている。そうである以上、対象が広がっただけで違憲と言うのは難しい。自治体の裁量はかなり広くなってきている。独自の判断である程度の規制は認められる」
 ─相模原市には大阪や川崎ほどの実態がない。だから表現の自由に配慮して罰則を設けるに至らなかった。これが市の説明だ。

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https://www.kanaloco.jp/news/social/article-1041222.html


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朝日社説の杉田氏批判が「執拗」なワケ 日本学術機構代表理事、政治学者・岩田温

2023-12-11 | アイヌ民族関連

産経新聞2023/12/10 10:00

繰り返し、執拗(しつよう)なまでに個人を攻撃し続ける。果たしてこれが社説と呼ぶにふさわしい内容なのか極めて疑問だ。

朝日新聞は「自民と杉田氏 差別扇動者と決別せよ」(11月22日付)と題した社説において名指しで杉田水脈衆院議員を批判している。「とうに個人の資質の問題ではない。岸田首相や自民党は、差別扇動者と決別する意志を示すべきだ」と首相、自民党に説く。さらには「杉田氏への問責決議の検討など、国会にもやるべきことがあるだろう」と与野党の国会議員にまで訴えている。「差別主義」に基づいていると断ずる根拠は「動画やSNSで理解を呼びかけ、自らの差別言説を再生産する」からだという。

何を以(もっ)て差別とするのかは判断が難しいが、朝日の杉田氏批判は執拗である。昨年8月の内閣改造で総務省の政務官に起用されて以来、朝日は社説で冒頭のものを含め4度も名指しした上で批判している。タイトルを列挙しておこう。「杉田政務官 首相は差別を許すのか」(同年8月19日付)、「杉田政務官 かばう首相も問われる」(同年12月3日付)、「杉田水脈氏 もう議員の資格はない」(今年9月23日付)。いずれも趣旨は極めて明確で杉田氏は許されざる差別主義者であり、こうした人物を政治家として重用している岸田内閣、自民党は誤っているとの内容だ。

アイヌ民族や在日コリアンを揶揄(やゆ)したとされるブログが掲載されたのは平成28年の話だ。スイスでの国連女性差別撤廃委員会の参加者の服装を批判したことが差別的だと非難された。実際に文章を確認してみると稚拙な表現ではあったし、当時民間人だったとはいえ表現に慎重さが求められるのは当然だ。しかし、ブログ記事を読んでみても朝日が指摘するような「差別扇動者」と明確に言い切れる内容とは受け取れず、あくまで表現の稚拙さが批判されるべき文章というべきだ。しかも、杉田氏はこのブログの記事を既に削除している。現在に至るまで繰り返し、執拗に非難すべき内容とは思えない。過去には詐欺容疑で逮捕されながらも、現在、堂々と活動している国会議員もいる。これと比較すれば、過去の表現の拙さで幾度も繰り返し社説で非難し続ける朝日の異様さが明らかではないだろうか。

なぜ、朝日はこれほどに杉田氏批判を繰り返すのか。その導きの糸となる表現が社説に登場している。「(杉田氏を)自民党に引き込んだのが安倍元首相やその側近だ」(昨年8月19日付)。

安倍晋三元首相が凶弾に斃(たお)れ、「リベラル」勢力が力を増す自民党。安倍元首相の志を継承しようとする政治家を朝日が非難していると読者は冷静に受け止めるべきだ。

https://www.sankei.com/article/20231210-NMBK3HA3PNPLTHGZLPTBIIET6M/


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ブルーインパルス、那覇基地で曲技飛行 ゲート近くでは自衛隊増強に抗議活動も 沖縄

2023-12-11 | ウチナー・沖縄

琉球新報12/10(日) 14:09配信

飛行する自衛隊のブルーインパルス=10日午前11時4分、那覇

 沖縄の航空自衛隊那覇基地で行われる「美ら島エアーフェスタ2023」にあわせ、空自の曲技飛行隊「ブルーインパルス」が10日、曲技飛行を展示した。那覇基地に近い国道沿いの交差点では、「台湾有事」への対処を名目とした自衛隊増強に反対する市民が抗議のスタンディング活動を行った。

【動画を見る】那覇での曲技飛行

 ブルーインパルスのT4練習機6機は午前11時に那覇基地を次々に離陸した。白煙を噴射しながら約40分間にわたって展示飛行を行った。航空ファンらが歓声を上げて見守った。

 三重県から訪れた親子連れは「地元では見られなかったので、きょうこのために来た」と話し、小学5年の男の子は「急上昇しているところが格好良かった」と目を輝かせた。

 一方、那覇基地に近い安次嶺交差点や大勢の観客が入っていく正門ゲート近くでは「自衛隊・米軍基地の全面撤去を実現させる有志の会」が即時全面撤去の横断幕を掲げて訴えた。

 遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は「私たちが抗議するのは自衛隊が嫌いだからではなく、自衛隊員の命が犠牲になってほしくないから。沖縄が戦場になれば自衛隊員、県民、国民の命が奪われる。中国軍にミサイルを発射すれば戦争の引き金になる。攻撃の標的になりたくない。自衛隊は出て行ってほしい」と訴えた。

 「琉球先住民族まぶいぐみぬ会」の與那嶺貞子さんは、通行人から侮辱のようなジェスチャーを受けることもあったといい、ミサイル配備などが進む中でのフェスタに「県民を懐柔する目的だろうが、日本政府は沖縄に対する歴史認識や植民者という認識が足りない。二度と戦争にさせないため、県民は声を上げないといけない」と話した。

 ブルーインパルスを巡っては、過去に重大事故も起きた例があり、県は安全な飛行を求め、空自側は機体整備に万全を期す考えを示していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/659519f9b7226bdfb62648861a5a1dabcf01f16f


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ナショナル・ボード・オブ・レビュー作品賞に「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」

2023-12-11 | 先住民族関連

映画.COM 2023年12月10日 12:00

ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞が12月6日(現地時間)に発表され、マーティン・スコセッシ監督の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」が作品賞に輝いた。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」は作品賞のほか、スコセッシが監督賞、リリー・グラッドストーンが主演女優賞、ロドリゴ・プリエトが撮影賞を獲得。本作は、ジャーナリストのデビッド・グランがアメリカ先住民連続殺人事件について描いたベストセラーノンフィクションを映画化し、グラッドストーンは白人のアーネスト(レオナルド・ディカプリオ)と結婚するオセージ族のモリーを演じた。本作は先日発表されたニューヨーク映画批評家協会賞でも作品賞と主演女優賞を受賞している。

また、アレクサンダー・ペイン監督の「The Holdovers」が3冠を達成。1970年の米東海岸にある寄宿学校で、クリスマス休暇をともに過ごす嫌われ者の教師(ポール・ジアマッティ)と学生(新人のドミニク・セッサ)、息子をベトナム戦争で亡くした料理長メアリー(ダバイン・ジョイ・ランドルフ)の交流を描いた本作は、ジアマッティが主演男優賞、ランドルフが助演女優賞、デビッド・ヘミングソンがオリジナル脚本賞を受賞した。

ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の主な受賞結果は、以下の通り。

作品賞 「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
監督賞 マーティン・スコセッシキラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
主演男優賞 ポール・ジアマッティThe Holdovers
主演女優賞 リリー・グラッドストーンキラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
助演男優賞 マーク・ラファロ哀れなるものたち
助演女優賞 ダバイン・ジョイ・ランドルフThe Holdovers
オリジナル脚本賞 デビッド・ヘミングソン「The Holdovers
脚色賞 トニー・マクナマラ哀れなるものたち
アニメーション賞 「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース
新人監督賞 セリーヌ・ソンPast Lives

https://eiga.com/news/20231210/5/


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「核家族は子育てに適していない」と狩猟採集社会を分析した研究者が主張

2023-12-11 | 先住民族関連

ギガジン2023年12月10日

日本の都市部や西洋の多くの社会では、夫婦のみや親子のみで構成される核家族が多くなっています。しかし、ケンブリッジ大学の進化人類学者らは、現代でも狩猟採集社会の乳児は親だけでなく10人以上の養育者が関わって育児されていることを研究で明らかにし、「私たちも歴史のほとんどを狩猟採集民として生きていたため、多くの人に見守られて成長するよう、心理的に組み込まれている可能性がある」と主張しています。 Sensitive Responsiveness and Multiple Caregiving Networks Among Mbendjele BaYaka Hunter-Gatherers: Potential Implications for Psychological Development and Well-Being https://psycnet.apa.org/fulltext/2024-21265-001.html Hunter-gatherer approach to childcare suggests that the key to mother and child well-being may be many caregivers https://phys.org/news/2023-11-hunter-gatherer-approach-childcare-key-mother.html

Hell is other people - Why individualism shrinks the next generation https://woodfromeden.substack.com/p/hell-is-other-people-why-individualism ケンブリッジ大学考古学部で進化人類学を専門とするニキル・チョーダリー氏らは、コンゴ共和国に住む狩猟採集民のムベンジェレ族の文化を調査・分析した結果を発表しました。チョーダリー氏によると、「人類は進化の歴史の大部分を狩猟採集民として生きてきたため、現代の狩猟採集民を研究することで、子どもたちが心理的に適応している可能性のある子育てについての洞察が得ることができる」と考えられるそうです。 調査の結果として、ムベンジェレ族の乳児は最大15人の異なる養育者から1日約9時間、丁寧な世話と身体的接触を受けていることが判明しました。多数の擁護者がいることによって、子どもが泣きだした際の50%は10秒以内に誰かが対処し、25秒以上対応が遅れたケースは10%に満たなかったとのこと。また、「乳児の3メートル以内に誰もおらず、視線が合わない」という孤独な状況に乳児が置かれた時間は日中の12時間で平均して14.7分のみで、常に誰かの近くに置かれた状態にあったと分析されています。 母親以外の複数の養育者が育児に積極的にかかわるスタイルは動物学で「アロマザリング」と呼ばれており、乳児や幼児の健全な心理学的発達をもたらす可能性が高いと考えられてきました。しかし、人間の育児に関する研究のほとんどは、西洋社会および西洋人を対象に行われているため、アロマザリングは否定的な結論で終わることが多かったとのこと。しかし、チョーダリー氏はムベンジェレ族の研究と分析を受けて、「狩猟採集民で実践しているアロマザリングを私たちの先祖も実施していたと考えられ、そのため子どもたちは、実の親だけではなく複数の擁護者から集団的に世話されるように『進化的に準備されている』可能性があります」と主張しています。 また、同様の子育てスタイルはムベンジェレ族だけではなく、中央アフリカのピグミー、ボツワナのブッシュマン、タンザニアのハヅァ族、ブラジルのヤノマミ族など、さまざまな地域の狩猟採集社会でも共通してみられるもので、乳児が日中の半分以上を母親以外に抱かれていたり、母親が狩りにでかける時間を親戚の家で集まったりと、集団的子育てが行われていることが過去の研究で示されています。

チョーダリー氏によると、母親は多くの場合で働き盛りの時期に子どもを産むため、母親にほぼ全ての育児を任せるグループより、母親をある程度育児から解放するグループの方が、生産性が高くなるとのこと。「男性が狩猟を担当し、女性が採集を担当する」という伝統的な役割分担は誤った考え方であるとする研究もあり、狩猟採集社会におけるアロマザリングは、若い女性が育児以外でも活躍できるような育児環境を作っていると考えられます。 世界中の狩猟採集社会では女性も狩猟に参加している、「男性が狩り、女性が採集」という明確な分担があるわけではないという研究結果 - GIGAZINE

狩猟採集民を対象とした研究結果から、政策として保育がますます優先事項となっている政府は、母親と子どもの福祉を確保するために、「子どもに対する保育園や施設の保育士の割合を増やす」などさらに多くのことを行う必要があるとチョーダリー氏は指摘しています。一方で、心理学的進化の多くの側面は、生活様式の中で「最適」というよりも「柔軟に適応」して進化してきたため、「アロマザリングが子育ての最適な方法であるとして、結論に飛びつくには注意が必要です」とチョーダリー氏は述べています。 研究の分析に協力した児童精神科医のアニー・スワンポール氏は、「母親への支援は、育児放棄や虐待のリスクを軽減し、家族の苦難を緩和し、母親の幸福を改善し、ひいては母親のケアを強化するなど、子どもにとっても多くの利点をもたらします」と語りました。研究者らは、人類の歴史において親が育児のサポート不足という点でプレッシャーにさらされたことは一度もなかったと主張し、「核家族制度は、ムベンジェレのような狩猟採集社会の共同生活形態とは隔世の感があります」として集団的なケアの必要性を改めて強調しています。

https://www.msn.com/ja-jp/news/other/核家族は子育てに適していない-と狩猟採集社会を分析した研究者が主張/ar-AA1lgt4Y


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