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<年末回顧2023>映画「カムイのうた」公開 アイヌ民族の歴史、丁寧に

2023-12-21 | アイヌ民族関連

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北海道新聞2023年12月20日 18:32(12月20日 22:26更新)

 「アイヌ民族であることを誇りに思ってください」―。東川町がロケなどに協力し、11月に道内で先行公開された映画「カムイのうた」の一場面。大学教授に語りかけられた主人公の女性は、後ろ向きだった姿勢を翻し、口承で受け継がれたカムイユカラ(神謡)を文字で残す決意をした。制作段階から取材し、試写を見た私はその姿に勇気をもらった。

 主人公のモデルは、「銀の滴降る降るまわりに…」の一節で知られる「アイヌ神謡集」を大正期に著し、19歳で亡くなった知里幸恵(1903~22年)。映画はその生涯を描くとともに、民族の差別や迫害の歴史、北海道の美しい自然を2時間5分で伝える。

 2021年の冬、初めて会った菅原浩志監督(68)は「民族の真の思いや生の声を残し、差別を無くすため、共生社会に向けたメッセージを若い人に伝えたい」と力強く語った。出演した俳優の加藤雅也さん(60)は完成後に「海外に持っていきたい作品だ」と口にしたという。

 神奈川県出身の私は、道内の大学入学後に受けた講義で、アイヌ民族の豊かな文化と和人による差別を初めて知り、衝撃を受けた。だからこそ「アイヌ民族をしっかりと描くこの映画に関わりたい」とオーディションにも参加させてもらった。東京の大学教授からの手紙を主人公宅に届ける郵便配達員役を演じる機会をいただき、一生の思い出になるだろう。

 幸恵が人生の多くを過ごした旭川。在籍した旭川区立女子職業学校も映画に登場する。6キロの通学路を実際に歩いて思いをはせる催しが04年から続いており、今年はアイヌ神謡集の刊行100年にあたる8月10日に行われた。30度を超える猛暑の中を歩いてみると、毎日いじめに苦しみながらこの道をたどった姿が浮かび、切なくなった。

 映画の取材では、出演者の一人で、織物の伝承を続ける旭川市の太田奈奈さん(70)にも出会った。・・・・・・・

(和泉優大)

※「カムイユカラ」の「ラ」は小さい字。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/955627/


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映画「カムイのうた」ラッピングバス、旭川を走行

2023-12-21 | アイヌ民族関連

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北海道新聞2023年12月20日 18:30

映画「カムイのうた」のラッピングバス(大東提供)

 大正期のアイヌ文化伝承者で、旭川で幼少期を過ごした知里幸恵を描いた映画「カムイのうた」のラッピングバスが、旭川市内の永山、春光の両地区などを走行している。

 映画は、東川町が製作協力した。11月下旬、道内で先行上映が始まり、ラッピングバスは道北バス(旭川)が今月2日から運行している。・・・・・

(山中悠介)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/955619/


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<2023取材ノートから>⑦ 北方領土問題 啓発施設の訴求力高めて

2023-12-21 | アイヌ民族関連

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北海道新聞2023年12月20日 18:10(12月20日 18:19更新)

領土返還の国内PRなど原点回帰が図られる中、東京都内で行われた領土問題の早期解決を訴える元島民らのデモ行進=12月1日

 「ついに元島民にまで影響が及び始めたか。悔しいね」

 4月下旬、ロシア側が元島民による千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)を「望ましくない団体」に指定した時、同連盟の角鹿泰司根室支部長(86)の語った一言が忘れられない。

 指定により、ロシア国内では千島連盟の活動は難しくなった。特に北方領土で先祖の墓に手を合わせる墓参は、ロシアがウクライナ侵攻後も門戸を閉ざさなかったため希望を抱き続ける元島民も多かったが、返還運動関係者には「安全が確保できるか分からない以上、実施は厳しいだろう」と悲観的な声が強まった。

 ロシア側は7月下旬以降、納沙布岬から3・7キロの歯舞群島の貝殻島灯台にロシア国旗を掲揚したり、壁面を白く塗ったりと、島の実効支配を誇示する動きを強化。今年は日ロ間の領土返還や四島交流に関する具体的な交渉はほぼ見られない一方、新たな難題にも次々直面した元島民の落胆は大きかった。

 領土返還や四島交流の再開への見通しが厳しくなる中、根室では「運動の原点回帰」を打ち出し、国内への啓発を強化する動きが目立つ。根室市は東京などで領土返還を訴えるキャラバン事業を54年ぶりに復活させた。道の北方領土対策根室地域本部は、地域内の若者の認識を高めるため、高校生による普及活動を活発化させている。

 歯舞群島多楽島出身の河田弘登志さん(89)は「元島民が元気なうちの解決が困難となりつつある今、返還運動の必要性を広く発信することが重要」と語る。

 ただ根室管内の啓発施設には課題が多い、とも思う。老朽化が進み、展示スペースではパネルの設置やビデオ上映といった旧来型のものが主。各地でプロジェクションマッピングや仮想現実(VR)を使った体験型の展示を導入する観光施設が増える中、時代遅れ感、訴求力不足は否めない。

・・・・・・・・

(川口大地)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/955601/


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アイヌ民族への中傷 なぜやまないのか 専門家に聞く

2023-12-21 | アイヌ民族関連

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北海道新聞2023年12月20日 11:27

 自民党の杉田水脈衆院議員(56)=比例中国ブロック=がアイヌ民族や在日コリアンに対する差別的な投稿をし、9月に札幌、大阪の両法務局に「人権侵犯」と認定された。杉田氏はその後も「私は差別をしていない」などと自らの言動を正当化。インターネット上には杉田氏に同調し「アイヌ民族はもういない」「人権は利権の温床」などとアイヌ民族を誹謗(ひぼう)中傷する投稿が後を絶たない。なぜ差別的発言がやまないのか。アイヌ民族の研究者とネット差別に詳しい専門家に聞いた。(武藤里美)

■変質した差別 分断を助長 北大アイヌ・先住民研究センター教授・北原モコットゥナシさん

 杉田氏らの「アイヌ民族への差別はすべきではないが、えせアイヌは許せない」という主張は、「アイヌ民族であることを理由に結婚や就職、教育で差別を受ける」という従来の差別の形とは異なっています。

 背景には、国のアイヌ政策の進展に対する反動があると感じます。1997年にアイヌ文化振興法が、2019年にはアイヌ民族を先住民族と初めて明記したアイヌ施策推進法(アイヌ新法)が制定され、報道でもアイヌ民族の権利を取り上げる機会が増えました。そうした流れを受け「アイヌ民族への差別は撤廃された」ととらえる人が出てきたのです。

 実際には、和人とアイヌ民族の間には今も進学率や生活保護を受ける家庭の率に差があります。アイヌ民族への差別的言動をチェックし、対処する制度もありません。ただ、アイヌ民族か和人か、見た目で分からないことも多く、アイヌ語の話者に会うことも少ない。現実に残る和人とアイヌ民族の差は見えにくいのです。それが「あるはずのない差別があると主張し、利益を求める人がいる」と一部の人に映っていると言えます。

 たとえば、よく「アイヌ民族は、なぜアイヌ語を話さないのか」と尋ねられます。それは、日本語は学校教育で教えられ、社会の中で使う機会があるという、アイヌ語との違いを見落とすことによる疑問です。政府による同化政策の結果、アイヌ語は異質なものとされ、今も一般の学校教育では学べません。社会は平等ではなく、多数派はその差に無自覚なのです。

 同様の現象は、20世紀半ばの米国の公民権運動にも見られました。運動を通して人種間の平等が訴えられ、その結果、黒人の公民権を幅広く認める公民権法も制定されました。ですが、その後、次第に差別の種類が変わっていきます。「差別はすでに解消しているにもかかわらず、黒人は政府に過剰な優遇を求めている」という見方です。従来の差別から変質したこの差別を、社会心理学では「現代的レイシズム」と言います。

 アイヌ施策を批判する人たちは「アイヌ民族に数百億円の政府予算が使われている」などと主張します。確かにアイヌ新法で政策推進交付金が設定され、市町村に交付金が入るようになりました。それはアイヌ民族に関する資料館の建て替えや、アイヌ文化に関する施設を周遊するバスの運行経費などに使われています。個人に直接、お金が配られるわけではなく、和人も含めた地域の事業に充てられているのですが、あまり知られていません。

 「えせアイヌ」と呼ぶような人たちは、こうした事実を部分的に利用し、単純化して、曲解しているのです。本当のことを知らせたいのではなく、格差解消策を「優遇」に見せかけ、分断をあおっているのです。自分たちの主張に合わせて現実を読み取ろうとする人が多いと認識しなければなりません。

 インターネット上にはアイヌ民族の存在を否定するような論者が数多くいます。情報を受ける側は、たとえば、論者が主張する数字の元の資料やデータに当たるなど、誰が調べても同じ結論に至るのか、それが本当に正しいのか、検証する手段を持つべきです。

■自身の言動正当化、快楽に 大阪公立大大学院経済学研究科准教授・明戸隆浩さん

 短文投稿サイト「X(旧ツイッター)」など交流サイト(SNS)上では、杉田氏の言動を擁護するような主張が今も続いています。これは、SNSやインターネットの世界で、過激な発言が「正論」であるかのようにとらえられ、注目されることと関係しています。

 なぜそうした傾向があるのか。そこには、ネット上の言論空間ができた時代背景が影響しています。1988年に絵本「ちびくろサンボ」が絶版になり、93年には差別と表現を巡る問題で作家の筒井康隆さんが断筆宣言しました。大手メディアが差別的にみられる表現の自主規制を強めた時代です。

 その反動として「既存メディアでは言えないことを言う」文化が、インターネット掲示板「2ちゃんねる」を中心に形成されていきました。これは当初、一部の人のみが見る掲示板の文化でしたが、11年の東日本大震災以降、旧ツイッターが広く使われ、一気に大衆化しました。

 さらに大きな役割を果たしているのがユーチューブです。一つ動画を見ると、次々に関連動画が「おすすめ」として画面上に出てきます。自分の好みや主張に合った動画ばかりが目に入りやすくなります。その状態でSNS上に自分の考えを書き込むと、それに賛同する人とつながりを持つようになります。

 自分と同じ意見を見聞きし続け、同調する意見がSNS上で反響して増幅すると、ますます自分の意見を「正しい」と信じ、思考が極端になっていきます。こうした現象を「エコーチェンバー」と言います。いったん考え方の枠組みが固まると、批判的な意見は耳に入らなくなります。杉田氏の投稿にも批判的な返信はありますが、杉田氏は全く意に介していません。

 この「正しさ」というのは快楽になります。・・・・・・・

※「モコットゥナシさん」の「シ」は小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/955445/


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北海道開発予算5700億円台 24年度 3年連続増

2023-12-21 | アイヌ民族関連

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北海道新聞2023年12月20日 05:00(12月20日 07:43更新)

政府は19日、2024年度予算案の北海道開発予算について、5700億円台を維持し、3年連続で増加させる方針を固めた。23年度当初予算の5705億円を若干上回る額になる見通し。予算案は22日に閣議決定する。

 ・・・・・・

 胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の魅力向上にも取り組む。(本庄彩芳)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/955205/


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山崎賢人、『金カム』杉元と共通点?「多くは語らないようにします」

2023-12-21 | アイヌ民族関連

オリコンニュース2023/12/20 15:25(最終更新 12/20 15:29) 718文字

映画『ゴールデンカムイ』完成報告会に登場した山崎賢人 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の山崎賢人(※崎=たつさき)が20日、都内で行われた主演映画『ゴールデンカムイ』(2024年1月19日公開)完成報告会見に登壇した。

【画像】杉元の挿絵とともに…原作者野田サトルコメント「役者さん方はかっこよくて渋くて可愛くて」

 今作は野田サトル氏によって『週刊ヤングジャンプ』で2014年~22年にかけて連載された人気漫画、通称“金カム”を実写化。明治末期、日露戦争終結直後の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーと、厳しい大自然の中で、一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちによって繰り広げられる、サバイバル・バトルアクション。

 物語の主人公で、日露戦争の死線を潜り抜けた“不死身の杉元”こと元軍人の杉元佐一を演じた山崎は、撮影現場を見学したという野田氏から「現場でも先生とお会いしたんですけど、いろんなことを言われたりいろんな事があると思うんですけど『僕は味方ですから』と言っていただいたことで安心した、というか背中を押された」としみじみと明かした。

 松橋真三プロデューサーは、野田氏が「山崎さんは杉元と本質が似ているところがある」と話していたことを明かし「かっこよくて強くて…だけでなく心根、本質が優しく器が広く、多くのことを語らずに行動で示すところが、直感的に、杉元に見えたんじゃないか、と私は推測します」と分析。

 これに対して山崎は「不死身なところかと思った」と冗談めかしつつ「多くは語らないようにします。でもうれしいです」と顔をほころばせていた。この日はほかに、アシリパ役を山田杏奈、矢本悠馬、工藤阿須加、柳俊太郎、大谷亮平、玉木宏、久保茂昭監督も参加した。

https://mainichi.jp/articles/20231220/orc/00m/200/103000c


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『金カム』アシリパ役・山田杏奈、弓を自宅練習「カーテンに向かって撃ったり…」

2023-12-21 | アイヌ民族関連

オリコンユース2023/12/20 15:16(最終更新 12/20 15:22) 568文字

映画『ゴールデンカムイ』完成報告会に登場した山田杏奈 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の山田杏奈が20日、都内で行われた主演映画『ゴールデンカムイ』(2024年1月19日公開)完成報告会見に登壇した。

【集合ショット】ホワイトジャケットで登場した美しさ際立つ山田杏奈

 アイヌの少女・アシリパを演じた山田は「山のなかで駆け回って、そこがすごくしっかりとした考え方をした芯の強い人」とキャラクターへのリスペクト。「ほぼほぼアクションが始めてなので、走り方や立ち止まり方もそういうところから教えていただいて、本当にみなさんすごいな、と完成した作品を観て思いました。(自分は)ここまで激しいのなくてよかったと正直思うくらい、大迫力でした」と周囲のキャストの奮闘に感心した。

 さらに山田は「弓矢もお家に持って帰って、家のカーテンに向かって撃ったりしてました」と役作りのため“自主練習”も。「番(つが)えるのとかがスムーズになれば、と練習していました」と振り返っていた。

 今作は野田サトル氏によって『週刊ヤングジャンプ』で2014年~22年にかけて連載された人気漫画、通称“金カム”を実写化。明治末期、日露戦争終結直後の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーと、厳しい大自然の中で、一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちによって繰り広げられる、サバイバル・バトルアクション。

https://mainichi.jp/articles/20231220/orc/00m/200/104000c


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山田杏奈、アシㇼパ役に「アクションほぼ初。走り方から教えていただいた」自宅で弓矢の練習

2023-12-21 | アイヌ民族関連

東京ヘッドライン12/20(水) 16:07配信

山田杏奈、アシㇼパの根底から学ぶ

 映画『ゴールデンカムイ』(2024年1月19日公開)完成報告会が20日、都内にて行われ、俳優の山﨑賢人山田杏奈ら豪華キャストと久保茂昭監督、松橋真三プロデューサーが登壇。

【写真】アシㇼパの衣装など劇中で使用した小道具がまるで博物館の展示品!

 野田サトルによる大人気同名漫画を実写化。明治末期の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金をめぐり一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちが躍動するサバイバル・バトルアクション。

 冒頭「ものすごく謙遜して言わせて頂きますと、観に行って損することはないと思います」という原作・野田氏からのメッセージを紹介。

 熱狂的なファンを持つシリーズの主人公で「不死身の杉元」と呼ばれる元陸軍兵・杉元佐一を演じた山﨑をはじめキャストたちは口々に「原作の大ファン」と語り、久保監督までもが「フィギュアを全キャラ持っているくらいオタク」というほどの人気原作。

 なかでもファンの多いアイヌの少女・アシㇼパ(※)を演じた山田杏奈は「アイヌの少女ということで、文化的なものを学んで、アシㇼパさんの根底の考え方には何があるんだろうと、監修の先生に教えていただきながら役を作っていきました」と振り返り「彼女は、アイヌの信仰も大事にしながら合理的な考え方をしているところもあって。原作でも“私は新しいアイヌの女だ”と言っているんですけど、そういう部分も大切に演じました」。

 雪山のなかを縦横無尽に駆け回るたくましい少女。山田は「私はほぼアクションが初めてだったので、走り方とか止まり方から教えていただいた」と苦笑し、山﨑ら共演陣の迫真のアクションに脱帽。

 一方で「弓矢を家に持って帰って、家のカーテンに向けて引く練習をしていました。つがえる動きが極力スムーズにできればと思って」と自主練を振り返った。

 久保監督は「アシㇼパの衣装などは本当にアイヌの方々に1年以上かけて一つひとつ作っていただいた」と明かし、実写化不可能と言われた作品の映画化へのこだわりを語っていた。

 この日の登壇者は山﨑賢人、山田杏奈、矢本悠馬、工藤阿須加、栁俊太郎、大谷亮平、玉木宏、久保茂昭監督、松橋真三プロデューサー。

※アシㇼパの「ㇼ」は小文字が正式表記

https://news.yahoo.co.jp/articles/3889776d4fdb116eecda6ae9a8a8f8df7bea00bd


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実写『ゴールデンカムイ』に原作者「実はものすごく心配していた」 完成報告会では役者陣に太鼓判「観て損することはない」

2023-12-21 | アイヌ民族関連

オリコンニュース2023/12/20 15:07(最終更新 12/20 15:09) 894文字

映画『ゴールデンカムイ』完成報告会に登場した(左から)大谷亮平、柳俊太郎 、工藤阿須加、玉木宏、山崎賢人、山田杏奈、矢本悠馬、久保茂昭監督、松橋真三P (C)ORICON NewS inc.

 映画『ゴールデンカムイ』(2024年1月19日公開)完成報告会見が20日、都内で行われ、主演の山崎賢人(※崎=たつさき)のほか、山田杏奈、矢本悠馬、工藤阿須加、柳俊太郎、大谷亮平、玉木宏、久保茂昭監督、松橋真三プロデューサーが登壇。会見冒頭には、原作者の野田サトル氏から贈られた直筆メッセージが公開された。

【画像】杉元の挿絵とともに…原作者野田サトルコメント「役者さん方はかっこよくて渋くて可愛くて」

 今作は野田氏によって『週刊ヤングジャンプ』で2014年~22年にかけて連載された人気漫画、通称“金カム”を実写化。明治末期、日露戦争終結直後の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーと、厳しい大自然の中で、一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちによって繰り広げられる、サバイバル・バトルアクションとなっている。

 主人公・杉元佐一役を山崎、アシリパ役を山田が演じ、監督は映画『HiGH&LOW THE WORST』などで知られる久保氏、制作は映画『キングダム』シリーズを手掛けたCREDEUSが担当する。(※アシリパの「リ」は小文字が正式)

 そのほかのキャストは尾形百之助役を眞栄田郷敦、白石由竹役を矢本、月島基役を工藤、二階堂浩平/洋平役を柳、谷垣源次郎役を大谷、牛山辰馬役を勝矢、永倉新八役を木場勝己、フチ役を大方斐紗子、後藤竹千代役をマキタスポーツ、大叔父役を秋辺デボ、鶴見篤四郎役を玉木宏、土方歳三役を舘ひろしが務める。

■原作者・野田サトル氏メッセージ全文

原作者である私の頭の中にも映像としてゴールデンカムイがあります。

なので、実は内心ものすごく心配していましたけれど試写を拝見いたしましてホットしています。

今回の映画には、私の頭の中にもなかった良いところがたくさんありました。

特に役者さんはかっこよくて、渋くてかわいくて、キャラクターに合っていて漫画とはまた違った生身の魅力があふれていました。

動物のCGも心配ありません。

ものすごく謙遜して言わせていただきますと観に行って損することはないと思います。

https://mainichi.jp/articles/20231220/orc/00m/200/108000c


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山崎賢人『金カム』実写化で10キロ増量 原作者から激励「僕は味方ですから」

2023-12-21 | アイヌ民族関連

オリコンユース2023/12/20 14:50(最終更新 12/20 15:21) 956文字

実写化で10キロ増量したことを明かした山崎賢人 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の山崎賢人(※崎=たつさき)が20日、都内で行われた主演映画『ゴールデンカムイ』(2024年1月19日公開)完成報告会見に登壇した。物語の主人公で、日露戦争の死線をくぐり抜けた“不死身の杉元”こと元軍人の杉元佐一を演じた山崎は「体重約10キロ。約10キロ増やさせていただきました」と役作りを報告した。

【画像】杉元の挿絵とともに…原作者野田サトルコメント「役者さん方はかっこよくて渋くて可愛くて」

 今作は野田サトル氏によって『週刊ヤングジャンプ』で2014年~22年にかけて連載された人気漫画、通称“金カム”を実写化。明治末期、日露戦争終結直後の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーと、厳しい大自然の中で、一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちによって繰り広げられる、サバイバル・バトルアクション。

 ハードなアクションも見どころとなる今作だが、山崎は体づくりでは増量のほか「強さを表すためにトレーニングさせてもらった。軍事練習もさせていただきました」と手応え。さらに「長回しもそうですが狂気というか、生きるために殺られる前に殺るという、狂気が出ればいいな、と思ってやっていた」と振り返った。

 山崎は“うまぞり”にも実際に引きずられ、体当たりで挑戦。久保監督は「普通は合成するシーンですが賢人くんは挑戦してくれる方。こちらの甘えとリスペクトに答えていただいた。北海道の夜に雪を浴びながら…過酷どころじゃなくて本当にすいません」と申し訳なさげ。山崎は「でも楽しかった。人生に馬車にひきずられることもないので」とポジティブに応じた。

 撮影現場には原作の野田氏も見学に訪れたといい、山崎は「現場でも先生とお会いしたんですけど、いろんなことを言われたりいろんな事があると思うんですけど『僕は味方ですから』と言われたことで安心したというか背中を押された」としみじみ。登壇したメインキャストをながめ「本当にみんな、すごい。すごいです。役にピッタリ。みんな原作をリスペクトして愛をもってやってる」と完成作に胸を張っていた。

 この日はアシリパ役の山田杏奈のほか、矢本悠馬、工藤阿須加、柳俊太郎、大谷亮平、玉木宏、久保茂昭監督、松橋真三プロデューサーも参加した。

https://mainichi.jp/articles/20231220/orc/00m/200/094000c


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札幌の大型複合ビルにトンコリの音色 アイヌ文化継承者ToyToyさん 販売展示会「tanto展」開催

2023-12-21 | アイヌ民族関連

HTB2023年12月20日 14:28 掲載

アイヌ文化継承者のToyToy(トイトイ)さんが札幌の大通ビッセ2階「YUIQ(ユイク)」で販売展示イベント「tanto展」を行っています。
トンコリを演奏するToyToyさん。
ToyToyさんは幼少期に手ほどきを受けたアイヌ文様を文化として受け継ぎ伝えようと、アイヌ文様の切り絵作家でデザイナー、また、トンコリ奏者として活動しながら毎年アイヌ文様グッズの新作に挑戦し続けています。
今回の展示販売会ではサンドブラスト作家の北島雅子さん(童夢)とのコラボで、アイヌ文様彫刻硝子のロックグラスやワイングラスなどが並び、限定品のタンブラーなども展示されています。
会場にはこのほか、アイヌ文様をモチーフとしたプロジェクト「mina an ikor(ミナアンイコル)」の大判ストールや漆塗りの木彫りのペンダントなどが並び、来場者は手に取ってそのシンプルでダイナミックなデザインに見入っていました。
この展示販売会でToyToyさんは「北海道に赴任する方や離れる際のご自身への贈り物として、また感謝のギフトとして購入される方が多い。クリスマスや年末年始のプレゼントを探しに遊びにいらしてください。人と人とのつながりが大切。イベント中はアイヌの伝統衣装を着てトンコリの演奏をしています。」と話します。
開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。12月24日まで開催されます。

https://www.htb.co.jp/news/archives_24021.html


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ランチョンマットに刺しゅう アイヌ文化 体験教室  白老

2023-12-21 | アイヌ民族関連

苫小牧民報2023/12/20配信

 一般社団法人白老モシリは16、17両日、白老町末広町のしらおいイオル事務所チキサニでアイヌ文化の体験教室を開き、町民10人が伝統の刺しゅうに挑戦した。  イオル(伝統的生活空間)体験交流事業の一環。講師は町内のアイヌ文様刺しゅうサー…

この続き:111文字

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https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/126407/


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釧路市音別町 大規模太陽光発電施設計画の説明会

2023-12-21 | アイヌ民族関連

NHK12月20日 19時42分

釧路市音別町で計画されている大規模な太陽光発電施設について事業者による説明会が19日、開かれました。
太陽光発電施設が計画されているのは、釧路市音別町の馬主来沼の周辺です。
19日は2回にわたって事業者による説明会が開かれ、このうち1回目の説明会には、住民や行政関係者など、10人あまりが出席しました。
事業者によりますと、330ヘクタールの用地のうち、最大で80ヘクタールに12万枚の太陽光パネルを設置して6万5000キロワットを発電するということです。
馬主来沼は環境省が選ぶ「重要湿地」の一つで、事業者は、動植物や生態系に影響が生じる可能性があるとしながらも、詳しい調査と設計によって、重大な影響を避けたり、減らしたりすることが可能と説明しました。
これに対して、住民からは、「馬主来沼への悪影響が心配。これ以上、開発してほしくない」「アイヌの伝説もあり文化的に貴重な場所」「時間をかけて丁寧に進めてほしい」などといった意見が出ていました。
今後、3年程度をかけて環境影響評価が行われ、事業者側はその結果を設計に反映して2026年度末ごろに着工したいとしています。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20231220/7000063425.html


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オーストラリアから日本を思って(21)消えゆく故郷や文化を取り戻したい!

2023-12-21 | 先住民族関連

samejimatimes2023年12月20日 2023年12月18日

ひとりひとりのアイデンティティの大切さを再認識した2023年の終わりに~今滝美紀

鮫島さんの日々の執筆、筆者同盟の小倉悠加さんの157回、最近㊗50回を迎えられた憲法9条変えさせないよさんには、まだまだ程遠いのですが、今年の最後まで続けることができました。お付き合いしていただいた読者のみなさま、ありがとうございます。

何回続くだろうか?と思いながら、日本の外から伝えてみよう、と思って書き始めた読み物ですが、今回は、2023年の終わりにあたり見落とされがちだけれど、本当はとても大切でだと気づいたことを、書きたいと思います。

私は21回続くとは思っていなかったのですが、なぜ続いたのか?と思いめぐらせていると、とある言葉が目に留まりました。 

「もし‘自由’になんらかの意味があるならそれは、人々が聴きたくないことを伝える権利だ」 

これは、第14 回で紹介した、ジョージ・オーウェルの言葉です。ヨーロッパでの戦争、貧しい庶民の生活、ジャーナリストなどを経験し、後世への警告ともとれる小説「1984」の著者です。

2023年は、ウクライナとロシア紛争を終わらせようとしない、パレスチナの破壊を止めようとしない欧米とそれに加担する日本。検証が進まないパンデミック。日本では、25年間も隠され続いていた裏金問題をはじめ、増々人々や国に悪影響を及ぼしながらも、続いている自公政権。大手メディアが長年、伝えてこなかった真実が、SNSを通じて次々と明らかになった年だったと思います。

これらは、私にとっては受け入れられない暗い真実ですが、変わらない現状が、歯がゆいものです。実生活では、これらの政治の話はしたくない人、政治の話をすると機嫌が悪くなる人、政治の話が好きだけれど、意見が反対の人に囲まれて、むずむずとします。‘自由’のために、私の周囲の人々が、聴きたくないことを書き伝えていたのかもしれません。

もう一つの理由は、「救民内閣」を訴えて活動にアクセルをかけ、勝負に出ている泉房穂・前明石市長の著書「日本が滅びる前に」というショッキングな題が、目に留まったことです。

これは大袈裟なのでしょうか?でも日本各地を見ると、すでに消えている、消えようとしている多くの町や村、他国の人々に売られる土地、急速な人口減、マイナンバーでの管理が起こっていています。それでも選挙に行かない大半の人々にとっては、‘聴きたくないこと’かもしれませんが、聴いてもらい選挙に行ってもらい、救民内閣を立ち上げなければ、‘自由’がもっと奪われ、日本としての存続さえも奪われるかもしれない、という不安もあります。

身近でいうと‘ふるさと’が消えてしまうのでは?という目の前に迫った危機感もあります。生まれた時から約20年過ごした、小さな町で過ごした時間が、いつまで経っても、何処にいても自分の基本だ、と気づきました。 

日本には、なぜこんな不便で厳しい環境の土地に、人が住んでいたの?という町や村がたくさんあります。アイヌの人々が住んでいた寒い北の果ての北方領土から南の温暖な小さな島々、奥深い険しい山間部とバラエティーに富んでいます。生まれ育ち慣れ親しんだから、流刑された、または、約千年近く前、平家の落ち人のように、追っ手を逃れ、生き延びるために素性を隠して暮らしてきた人々。それぞれの地域で生きるための知恵や技術が発達し歴史ができ、それらは日本独自の‘文化’であり財産ですが、日本の政権や政府はそれらが消えていくことなど微塵も気に留めない、むしろそうさせようとしているようにさえ見えます。

‘文化’について考えさせられたのは、オーストラリアでの一般的な教育の授業でした。

オーストラリアは、世界大戦前、ヨーロッパの国々が植民地拡大を競い合う、帝国主義の時代に英国が、少なくとも5万年以上前から住んでいた先住民アボリジナル人々を排除・迫害してできた、約120歳の新しい国です。国として機能するための人口を得るために、まず白人至上主義から英国やヨーロッパの国々から移住が始まりましたが、十分ではなく1970年代に差別されていた有色人種への差別が禁止され、アジアからの移民が積極的に始まり、戦争による難民も受け入れられてきました。

世界中150以上の国からの移民でできた国なので、共通の言語・ルール・価値をもち、違った人種でも“ハーモニーの中で暮らそう”“Live in Harmony”という合言葉があります。一方で、由来する国・人種・宗教などの文化を大切にもつようすすめています。

小さな国でも、例えば今紛争の中にあるアルメニアからの移民の子どもたちが文化や言語を受け継ぐことができるよう、アルメニアの小学校(母国の言語や文化を学べます)が認可され、政府は援助しているそうです。土日に母国語を習うコミュニティースクール。小学校から外国語やその文化を習い、高校では、母国語を卒業試験の科目として選択できます。

私がなぜ、日本の故郷を自分の基であると感じるか、Racism No Away(差別をしない)という豪州の反差別教育機関が上手く説明してくれていました。要点をまとめてみました。(以下「」は、ホームページからの引用です。)

文化とは?

「食べ物、衣服、お祝い、宗教、芸術、言語などの目に見える側面は、その世界の文化の一部です。文化とは広い意味では、人間の集団によって築き上げられ、世代から世代へと受け継がれていく生き方の総体と言えます。すべてのコミュニティ、文化グループ、民族グループには、独自の習慣、価値観、信念、考え方、生き方、世界の見方が生まれます」

なぜ文化の探求か?

「アイデンティティ(自分は何か)の感覚は、その文化のアイデンティティに基づいています。すべての人は、周囲の世界に存在する文化的多様性についての理解を深めながら、自分の文化とアイデンティティの独自性を自由に探求する必要があります。文化的表現を否定するということは、人生に対する独自の視点の表現や世代から世代への知識の伝達を制限することを意味します」

日本は、主に日本人が占めていますが、その小さな国の中でも、たくさんの小さな地域があり、それぞれに歴史・環境・自然により生まれた、独自の豊かな文化があります。しかし、郵便局・交番・学校がなくなり、民営化が進み生活を支えていたお店や鉄道・バス路線が消え、電気や水が高騰し、地域を出で大きな市街へ出て行かざるを得なくなっています。

国土交通省は全国6割の地域で2050年に人口が半分以下になるとし、東大の増田寛也客員教授らは、2040年には全国1800市区町村の半分の存続が難しくなると予測しているという記事を目にしました。私の故郷もその一つだと思います。

これは、本来の多様で豊かな日本の文化も消えているということでしょう。

私の故郷は、県庁所在地から遠く離れた、山里から広がる、小学校は一学級の小さな町でしたが、郵便局・交番・農協・肉屋・魚屋・食料品店・衣料品店・靴屋・クリーニング屋と地域の中で生活を営むことができるよう整っていました。

秋には約7つの集落がそれぞれ所有する「ちょうさ」と呼ばれる大きな山車を担ぎ出し、山の中腹にある神社で、賑やかに秋祭りが行われていました。

冬休みのお正月明けには毎年、子ども会で奥谷という山間に深く入った集落に集まり、地元の人しか分からないような狭い獣道を登り、四国霊場で最高峰に位置するその名も雲辺寺、別名を四国高野というおよそ1200年の歴史があるといわれる四国八十八カ所の寺院に、まるで修行や義務のように参拝していました。

植物が生い茂り、岩が転がる讃岐山脈の急斜面を登るのは、苦しいものでしたが、地域のみんなで一緒に登った達成感、山頂に堂々と建つお寺と芸術的な数々の仏像の佇まいが醸し出す厳かな空気に触れることは、格別なものでした。

温かいものを寺院でいただき、一休みした後、駆け下りる下山は、山脈から広がる田畑の平野とその先にある青い瀬戸内海が、小さいけれど晴天であれば認めることができ、爽快なものでした。この地域で代々続く行事なのかもしれません。

今の私にはその歴史や意味を知る由はありませんが、古くから続く日本の伝統や習慣という文化の一端に子どもの頃に触れた思い出は、ずっと残っています。

また、‘お寄りさん’という月一回、集落の家に順番に集まり、その家の祖先を地域の住職さんと拝み、その後、お茶やお菓子が振る舞われ、談笑する習慣がありました。そこで、地域の人々に挨拶をしたり、声をかけてもらったりすることもできました。

祖母は毎日、お昼にお米を炊くと、その中心のご飯をよそいで、仏壇に供え、拝んでいました。自分自身は宗教に直接かかわらなくても、祖先を敬う日本の文化を感じていました。

山々やそこに残る小さな城跡、田畑、あちこちにある池と下校後にも、幼馴染たちと遊ぶことには事欠かない、子どもにとって、もってこいの環境でした。遊びにお金がかからないので、経済的な格差を感じることもありませんでした。

何人かの幼馴染たちは、そこで生活を続けていますが、空き家が増えたと言います。そして、年金受給までまだ、何年もあるのに腰や脚に問題があったり、持病を抱えたりしながら仕事を続けているとききます。

私の故郷のように、小さくても独特の文化のある地域は、日本にたくさんあると思いますが、どうなるのでしょうか。Xの@kendou774さんは、消えてしまったまたは、消えつつある地域を訪ね歩き、その様子を伝えています。

小さな地方やそこに住む人々を救おうとしない政治のために、故郷や文化、すなわち自分のアイデンティティが消える危機にあるということは、Samejima timesに寄稿を続ける動機になっていると思います。

また文化の生れ方や変化の仕方について「自分や他者の文化的アイデンティティに対する理解は誕生から発達し、家庭や周囲のコミュニティで普及している価値観や態度によって形成されます。このアイデンティティは、人々がより広範な社会内のさまざまなグループへの理解を育むにつれて、時間の経過とともにより複雑かつ流動的になります。

同時に、文化自体は静的なものではなく、さまざまなグループの信念体系や生き方がマスメディアや大衆文化など他の文化の影響下で適応して新しいアイデンティティを生み出すにつれて発展し、変化します」と育った環境だけでなく、マスメディアや大衆文化が文化(アイデンティティ)をつくり変化させていることを指摘しています。

インフラにお金をかけず、経済的効率をよくするために、都市に人々を集めると、政府はお金を節約できるでしょう。しかし、政府は長い年月と歴史の中でつくられてきた、消えてゆく日本の文化(アイデンティティ)については、どう考えているのでしょうか。

キリスト教社会では、家族が集いキリストの誕生を祝うクリスマスですが、日本では友人とのパーティーや恋人と過ごすロマンティックなイベントとして、一つの習慣・文化として定着していることを、豪州で指摘されることがあります。クリスマスは、きらびやかなイルミネーションやツリー、プレゼントと年末に明るさをもたらしてくれるイベントだと思います。豪州では、移民の国だからかもしれませんが、前回紹介したヒンドゥー教のディーワーリー、中国の春節(旧正月)、モスリム教のラマダンもお祝いされ、報道されます。その時期には、スーパーでは関連した商品が並びます。

ですからアジアの日本ではなぜ、キリスト教の国でもないのに、クリスマスだけが、一大イベントとして、テレビドラマ・CM・歌・レストラン・食べ物・関連商品として取り上げられるのか?という疑問が湧いてきます。それは、商業的目的だけではなく、日本文化の西洋化の一つの政策ではないか、と思うようになりました。

過激な発言を繰り返しているイスラエルのネタニヤフ首相ですが、2002年米国の公聴会での次の発言が、この10月に物議を醸しだしていました。

「私が首相だったとき、CIAのトップたちに、イラン(中東の欧米への最大の抵抗勢力)の政権転覆を進めたいのなら、CIAの『マントと短剣』のようなものを用いる必要はない、と一度言った。非常に大規模な通信システムで、米国のトレンディードラマ(メルローズ・プレイスとビバリーヒルズ)をイランに送信するだけで、できる。それを見る若者たちは、同じように(西洋化した)素敵な服、家、プールを望みます。それは、破壊的なものです」

これは、他国を西洋化し、物質主義・拝金主義・買い物依存症にも繋がり、政治から関心を離れさせる、投票率を下げることにも繋がるということでしょう。

これは大手メディアを利用し心理操作戦争と呼ばれ、常にやってきたこと、そしてこれからもやり続けていることだ、というコメントがありました。

確かに日本でもトレンディードラマがたくさん制作され流行りました。韓国もそうです。豪州では、日本のテレビは、見ませんがSNSで取り上げられる、日本のテレビの一場面を見ると、専門家でもない当事者でもない、特定の人々が登場して政府の代弁者のように語ることが問題となっていることが伝わってきます。

最近では、自公政権が、官房機密費から文化人工作として文化人にランク付けをして、1回に何百、何千万という現金が渡されていたという報道も目にしました。

これらの一連の大手メディアの心理操作戦争は、戦わずに、その国の伝統的な価値のある文化を変えてコントロールするというねらいでしょう。

ジョージ・オーウェルは、また「人々を破滅させる最も効果的な方法は、彼らの歴史に対する彼ら自身の理解を否定し、消してしまうことです」という言葉を残しました。

ロシアに興味をもったのは、今だに200もの小民族が残り、文化が保存されているということでした。世界統一や西洋化を嫌うプーチン大統領の「人々が文化、歴史、伝統を失うと春の雪のように溶けて消えてしまう」という演説が注目されていました。

汎アフリカの活動家、ジャーナリスト、起業家であるマーカス・ガーベイは、「過去の歴史、起源、文化を知らない民族は、根のない木のようなものだ」と書いています。

まさに、経済・お金が大きく取り上げられる社会になってしまいましたが、私の2023年の結論は、「救民内閣」で日本人らしく元気な国に回復するには、日本の要となる‘文化’の復興も必要だ、ということでした。

泉房穂前明石市長とれいわ新選組、立憲民主党、無所属議員たちとの連携を表す写真がXで、次々とポストされていました。映画のプロデュサーのように演出し、政治を変えて人々を救うという泉さんと仲間たちが起こそうとする新たな動き、新しい明るくポジティブな日本の文化が生まれようとしているように感じます。

冒頭の写真は10月に行われた、「原住民アボリジニの人々の声を聴き、国政に行かす」という内容を憲法に明記することにYes(賛成)かNo(反対)の国民投票の様子です。最初はYes支持が圧倒的に多かったのですが、不安を煽る事実に基づかないと言われる批判があり、それが主要メディアでも拡散され、Yes約40%No約60%で否決されてしまいました。

原住民の人々は、高いポジションで活躍している人々もいますが、一般的に高い犯罪率、低い平均寿命、アルコールや薬物など社会的問題など長年解決されていない問題を今も抱えています。まるで、西洋化現代化した生活様式に適応できず、それまでの自分たちの生き方や文化を失っているのではないかと、懸念されています。

投票結果は、Noでしたが、大半の人々は、原住民の人々の生活が向上する支援が必要だと考えていて、新しい模索が始まっています。

最後になりましたが、読者のみなさま、日々有益な情報を提供してくれているSamejima Times 鮫島さんに、改めて感謝しながら、2023年を締めくくりたいと思います。

ありがとうございました。そして、よいお年を!

今滝 美紀(Miki Imataki) オーストラリア在住。 シドニー大学教育学修士、シドニー工科大学外国語教授過程終了。中学校保健体育教員、小学校教員、日本語教師等を経て早期退職。ジェネレーションX. 誰もがもっと楽しく生きやすい社会になるはず。オーストラリアから政治やあれこれを雑多にお届けします。写真は、ホームステイ先のグレート オーストラリアン湾の沖合で釣りをした思い出です。

https://samejimahiroshi.com/league-aust21-20231220/


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シリーズ最新作『プレデター:ザ・プレイ』はコレクターズ・エディション版で観るのが至高!その理由を徹底解説

2023-12-21 | 先住民族関連

ムービーウォーカー2023/12/20 18:30

時代を超えて高い人気を誇る「プレデター」シリーズ最新作『プレデター:ザ・プレイ』(22)が、12月22日(金)にブルーレイ+DVDセット/4K UHD コレクターズ・エディションで発売される。ダイナミックなアクションで異星の最強ハンターとの死闘を描く本シリーズだが、最新作では建国前のアメリカを舞台に、先住民族の少女を主人公にしたドラマが展開される。徹底してリアルにこだわった映像描写により、これまでにない魅力を持った作品に仕上がった。ブルーレイでしか観ることのできないメイキングや音声解説、全編コマンチ語での視聴が可能な点など、ボーナス・コンテンツで明かされる、本作の真髄に迫っていきたい。

『プレデター:ザ・プレイ』12/22 ブルーレイ+DVDセット コレクターズ・エディジョン発売 予告編

https://www.youtube.com/watch?v=4rqtrqsPwRo

強者との戦いを求め、地球に飛来する謎のハンター“プレデター”

300年前のアメリカ大陸。コマンチ族の優れた戦士タアベ(ダコタ・ビーバース)の妹ナル(アンバー・ミッドサンダー)は、戦士に憧れ密かに戦いの訓練を続けていた。そんななか、謎の生物プレデターの襲撃により、コマンチ族に危機が迫る。圧倒的なパワーで殺戮を続けるプレデターに、ナルは知力と体力の限りを尽くして立ち向かう。

ナルの相棒は愛犬のサリー

[c] 2023 20th Century Studios.

すべての写真を見る(23件)

本作は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『プレデター』(87)にはじまるシリーズ最新作だ。米軍の精鋭部隊がジャングルでプレデターとゲリラ戦を繰り広げる第1作を皮切りに、プレデターがロサンゼルスの市街地に出現する『プレデター2』(91)、プレデターの猟場に拉致された猛者たちのサバイバルを描いた『プレデターズ』(10)、プレデターが地球に飛来してきた理由が明かされる『ザ・プレデター』(18)とこれまでに4作品が公開。スピンオフ『エイリアンVS.プレデター』(04)、『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(07)も製作された人気シリーズだ。

シリーズの人気を支えているのがタイトルロールのプレデター。彼らは、ドレッドヘアのような頭部の触手にアーマー、光学迷彩や鋭いリスト・ブレイド、プラズマキャノンなど完全武装した筋肉質のヒューマノイドであり、ヘルメットの下には、上下左右に大きく開く口を持つ醜悪な顔を持っている(シュワルツェネッガー演じるダッチ少佐の「なんて醜い顔なんだ…」の名セリフも有名)。プレデターが地球に来た目的は“狩り”。強い相手に戦いを挑み、弱者には目もくれない孤高のポリシーは最新作でも貫かれている。

「プレデター」シリーズは同じ世界線を共有しているが、時代設定が異なるためストーリーの関連性はほとんどない。そのため初めて観る人も素直に作品世界に入っていけるのが特長だ。本作の舞台は第1作(1987年)の約300年前、1700年前後のアメリカ大陸で、プレデターが最初に地球を訪れる原点というべき物語。シリーズに初めて触れるなら、まず本作から観始めてもよいだろう。
また、ひとくちにプレデターといっても種は一つではなく、シリーズを通しいくつかの種が登場している。本作に登場するのも細身でどこか素朴な顔つきで、メイキング映像の中でもダン・トラクテンバーグ監督がこれまでとは別の種であることを明かしている。獲物の頭蓋骨らしきオーガニックなマスクを被り、プラズマキャノンの代わりにアロー(矢)を装備するなど武器類も従来に比べ質素な作りで、デザインもコマンチ族との親和性が考慮されている。

本物を目指した“リアルな”文化的描写

地球に飛来したプレデターは、アメリカ先住民族の戦士たちと激しい死闘を繰り広げる。特典映像の一つ、「メイキング・オブ『プレデター:ザ・プレイ』」でトラクテンバーグ監督が、影響を受けた作品としてバイオレンスアクションの金字塔『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)を挙げている。セリフに頼らずアクションで魅せる作品を目指し、辿り着いたのがアメリカ先住民族のコマンチ族だったという。シリーズ初期からそのデザインにはジャマイカの戦士のエッセンスが取り入れられており、どこかエキゾチックな雰囲気を醸していたプレデター。トマホークや槍を手にしたコマンチ戦士と戦う姿が絵になるのも納得だろう。

そんな本作には、コマンチの血を引くプロデューサーのジェーン・マイヤーズが参加している。主演のナル役にインディアンの部族であるスー族の血を引く女優ミッドサンダー、そのほかの主な俳優陣にも先住民族たちが集められた。コマンチの研究家ファニータ・パドポニーが監修を担当、各技術パートにも先住民族が加わるなど、リアルを追求したキャスティングを徹底。その結果、狩猟や栽培、薬草作りから手話やアイコンタクトによるコミュニケーションまで、先住民族の暮らしがこと細かく再現されている。それは敵に挑むフォーメーションも同様で、そのこだわりがプレデターとの戦いにかつてない臨場感を与えている。メイキングには撮影前のお祓いとして行われた先住民族の儀式も収録。コマンチへの強いリスペクトが伺える。

本作のオリジナル言語は英語だが、全編コマンチ語の吹替バージョンも作成された。コマンチ族のトレーナーの特訓を受けた俳優たちが自ら吹替えているため違和感がなく、ミッドサンダーによると先住民族を集めた試写では拍手が沸き起こったという。コマンチ語は英語とは異なる独特のリズムを持っており、本作の世界観をより盛り上げている。なおパッケージの音声には、英語、日本語、コマンチ語が収録されており、英語もしくは日本語字幕と組み合わせて観ることができる。

座談会や音声解説で知る、“リアルな”撮影舞台裏

本編の再生にあわせて裏話が語られる音声解説には、トラクテンバーグ監督や主演のミッドサンダー、撮影のジェフ・カッター、編集のアンジェラ・M・カタンザーロが参加した。本作の撮影はロケが中心。5日間もかかったという過酷な底なし沼の脱出シーン、天気待ちなど、ロケ撮影ならではの苦労話が盛りだくさん。リアルを求めて何気ないシーンに合成技術が用いられていたり、逆に存在感を出すために造形物にこだわるなど、端々に創意工夫が伺える。プレデターに追われたナルたちが背の高い草原に逃げ込むシーンは、ちょうどいい高さの草原がなかったため苗を植えて草原を作ったというエピソードにも驚いた。このほか、第1作へのオマージュがさりげなく挿入されていたり、プレデターの円形シールドの元ネタが人気ゲーム「GOD OF WAR」だったり、同じ20世紀スタジオ作品であるハリソン・フォード主演作『野性の呼び声』(20)の映像を、激流のシーンの一部に使用していたことも明かされる。ちなみに、冒頭に映し出される「20th CENTURY STUDIOS」のロゴを光学迷彩で消そうとしたらスタジオ側に拒否されたなど、楽しいトリビアも盛りだくさんだ。

一方、「スタッフ&キャストの座談会」では、トラクテンバーグ監督とミッドサンダー、撮影のカッター、編集のカタンザーロ、プロデューサーのマイヤーズにキャラクター造形や特殊効果を担当したアレック・ギリスらが特設ステージに登壇し、本作に対する想いを熱く語り合う様子が収められている。印象的なのが、原始的な武器を手に激突するプレデターと戦士たちのアクションのベースになったのが香港映画だったというエピソード。ジャッキー・チェンの大ファンだというトラクテンバーグ監督は、手や足のアップではなく引き画のワイドショットで全身の動きを見せることにこだわりアクションシーンを構成。手持ちカメラの移動撮影も手伝って映像に躍動感を与えていたという。フランスの毛皮商人と戦うシーンでは、ナルが相手の武器を器用に奪って戦うなど、メイキング映像でもジャッキーからの影響が紹介されていた。

本作がユニークなのは、「プレデター」としてシリーズ屈指の作品であると同時に、戦いを通して成長する先住民族の少女のドラマとしても高い完成度を誇っていること。劇中にプレデターという呼び名は出てこないため、脚本を読んだミッドサンダーは最初本作が「プレデター」だとは気づかなかったと語っている。はじめてそれを知った時には、プレッシャーから思わず泣いてしまったそうだが、王道ドラマや歴史劇ではなくジャンル映画として“正統派コマンチ映画”ができたことを歓迎している。

美しい自然描写を重視したスタッフは、主なロケ地にカナダの先住民族の土地やロッキー山脈に沿って広がる大平原グレートプレーンズをチョイス。撮影のカッターはデジタル加工を最小限に抑え、360度広がるありのままの自然をカメラに収めたという。険しい野山、襲いくる野生動物など危険と隣り合わせに生きる先住民族たちの日々を映し出した映像も本作のリアルを支えている。

プレデターの造形を監修したのは、SFXスタジオ、ADIのトム・ウッドラフJr.とギリス。彼らは助手時代にシリーズ第1作に参加しており、独立後は「エイリアンVS.プレデター」シリーズなど多くの作品で活躍しているベテランだ。本作では時代設定に合わせてデザインや仕組みを変えながらリアルなキャラクターや装備を制作。存在感にこだわった本作では、動物たちの死体など多くの造形物で真に迫る映像をサポートした。

力と力が激突するアクション・エンタテインメントとして人気の本シリーズ。目線を変えリアルな描写にこだわることで、あらたな魅力を生みだした『プレデター:ザ・プレイ』の真の魅力を体感するには、ぜひブルーレイ+DVDセット/4K UHD コレクターズ・エディションに収録された、充実のボーナス・コンテンツをチェックしてみてほしい。
文/神武団四郎

■『プレデター:ザ・プレイ』ブルーレイ+DVDセット コレクターズ・エディション

2枚組 2D ブルーレイ [本編、ボーナスコンテンツ]+DVD [本編]

12月22日(金)発売

価格:5,390円(税込)

発売・販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン

[c] 2023 20th Century Studios.

■『プレデター:ザ・プレイ』4K UHD コレクターズ・エディション

2枚組 4K UHD [本編]+ブルーレイ [本編、ボーナスコンテンツ]

12月22日(金)発売

価格:7,590円(税込)

発売・販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン

[c] 2023 20th Century Studios.

https://moviewalker.jp/news/article/1172377/


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