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<ウポポイ オルシペ>55 ウポポイ開業の舞台裏 「ことばと歴史」展から見る

2022-12-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/22 10:02

ポロトコタンの職員が中心になって行った国立アイヌ民族博物館の地鎮祭=2018年1月
 第3回テーマ展示「ウアイヌコロ コタン アカラ 民族共生象徴空間(ウポポイ)のことばと歴史」を開催しています。
 本展のタイトルにもなっている「ウアイヌコロ コタン」は民族共生象徴空間をアイヌ語で表現した名称で、「アカラ」は「私たちがつくる/つくった」という意味のアイヌ語です。準備期間を経て2020年に開業したウポポイが、多くの方々の努力によってできあがったこと、そしてこれからも多くの方々の協力を得ながらより良いウポポイへと成長していくことを願ってこの名称にしました。
 本展は大きく分けるとウポポイの「歴史」と「ことば」から成っていますが、ここでは第1章の「歴史」の部分を中心に展覧会についてご紹介します。第1章「ポロトの歴史と、ウポポイができるまで」は、まずウポポイが所在する白老町のポロト湖畔の歴史です。
 とくに1965年のポロトコタンの設立をひとつのきっかけとして、アイヌ文化の公開や伝承の場としてのみならず、レクリエーション機能をもった施設ができたことや、さまざまなイベントが開催されることで、人が集う「場」が形成されてきました。入り口を入ったところに大きなコタンコロクル像があったポロトコタンを覚えている方も多くいることと思います。
 後半では、2007年の国連における「先住民族の権利に関する国際連合宣言」を直接的な契機とする、「ウポポイができるまで」の経緯を紹介します。
 半世紀以上をかけて形成されてきた場と、そこに新たに誕生したウポポイについて、年表形式で資料とグラフィックを交えて展示しています。こうした展示を通して、ウポポイに対する理解をより一層深めていただけると幸いです。(文・立石信一=国立アイヌ民族博物館学芸主査)
◆「ウアイヌコロ コタン アカラ」の「ロ」と「ラ」、「コタンコロクル」の「ロ」と「ル」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/778948/
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