東京はコロナが蔓延中。東京人は嫌われるので6年前に行った「貴州省の棚田の旅」をご案内します。
ここは貴州省の従江県・丙妹鎮・高増村です。
高増村は鼓楼で有名な村です。
全村約400戸、1900人弱の村民はすべてトン族です。
村の入口には寨門がありました。
「万物に霊が宿る」と信じている村人たちは、寨門の内側は人々が、生活する場であるが、その外側は神霊や悪鬼が支配する世界が広がり、山々の樹木のみならず、枯れ枝さえも神霊や悪鬼が所有していると考えています。
高増村には二つの鼓楼(ころう)が建っています。トン族独自の建築である鼓楼は、釘を使わずに杉材で建て、
集会場や祭りの場として使われています。
鼓楼には龍の彫刻が飾られています。龍が村の守り神です。
鼓楼の中は村人の憩いの場になっています。お爺ちゃんがたき火の周りに集まり、お話しをしています。鼓楼はトン族の村人たちが集会し、村の指導者が討議する場所であるだけでなく、歌好きなトン族の人々が子供たちに歌を教えたり、若者たちが歌を歌う舞台となります。