恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

言葉無き闘い

2005年08月03日 | 日記とか
昼に食べた勢得のつけ麺が夜まで胃に影響を与え、
何となく今もまだ食欲が湧かないというか何というか。
勢得のつけ麺はうまいんだけど、何と言っても量が多いので、
今度から行く時はある程度覚悟しておかないと。

話は変わってバイト帰りの電車内での出来事。
途中の駅から席に座ることの出来た私はいつものように読書。
私の横には僅かにスペースがあり、詰めれば一人座れる、
といった感じで、次に着いた駅に乗ってきた乗客の一人が、
私の横のスペースに目をつけて着席を試みました。
もちろん私もちょっと反対側に詰めてスペースを確保しますが、
この横に座った男がちょっとした曲者でありました。

年のころはおそらく20代前半で、服装は秋葉原近辺でよく目にする、
チェックの半袖シャツにハーフのパンツを着用+メガネ装備。
トレードマークともいえるでっかい鞄を所持しており、
自分でいうのもなんですが、その男、いささか挙動が不審。
落ち着きがないというか何というか、常にキョロキョロ。
電車に乗ってきたときにはやはり目につきましたが、
まぁこういう人も珍しいもんでもないし、と思った矢先でした。
で、この男の何が曲者って、一人がギリギリ座るスペースにめがけて、
思いっきりドカッと勢いよく腰掛けてきたんです。
そりゃもう周りの人の事なんか無視して本当に思いっきり。
座った後もキツキツの座席を気にすることもなく足を広げ、
後から座ったにもかかわらず周りの人に窮屈な思いをさせて、
堂々とマンガを広げて鑑賞を開始。

こんな隣の男にまったくもって無礼な行ないをされ、
私としてもいい気がするはずがありません。
こっちが先に座ってたのになんで窮屈な思いしなきゃならんのだ、と、
にわかに腹立たしさを覚え、男の広げてくる足に屈することなく、
男の足の侵攻を自らの足をもって食い止めます。
ここで不快なのは、この男がハーフパンツを着用していたのと同様、
私もハーフパンツを着用していたので、この攻防を行う上で、
生足と生足が直に触れ合うという、
なんとも気色の悪い状況になってしまいましたが、
そんなことでこの男の無礼に屈するわけにはいかず、
私も堪え難きを堪え、忍び難きを忍んで応戦します。
まさにこれは私の男としてのプライドをかけた闘いなのです。

いい加減この反抗に気付いたのか、男はふと私の方へ目線をやります。
それに気付いた私もひるむことなく舌打を交えて目線を合わせます。
目は口ほどにものを言う、とはよく言ったもので、
この男、合わせていた目を咄嗟に別方向へ。
相手がひるんだ隙を狙って私は元のスペースを確保すべく、
足を元あった位置まで広げなおすことに成功しました。
しかし、それで相手が縮こまるかといえばそういうわけでもなく、
彼にもプライドというものがあるのか、最低限の場所を確保しようと、
ある位置から頑強に足を動かそうとはしませんでした。
結局私が降りる駅までこの座るスペースを巡った攻防が続き、
この男の生足と私の生足が離れることはありませんでした。
その触れ合っていた箇所にうっすらと汗が残り、
気持ち悪い思いをしたことは言うまでもありません。

少々大人気なかったような行動ではありましたが、
私としては自衛の闘いをしたまでであり、
無礼な行いには断固として立ち向かったつもりであります。
車内でこの光景を見ていて一番呆れていたのは、
我々の目の前に立ってこの攻防を見ていたサラリーマンかもしれませんが。

恐懼謹言。
コメント (1)
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