恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

8/20(日)SKIPシティ落語会 三遊亭白鳥・桃月庵白酒二人会

2017年08月20日 | 噺とか
埼玉県川口市にあるSKIPシティ映像ホールでの落語会です。
過去に2度ほど足を運んでいます。
交通の便があまりよくないところなので、地元のお客さんがメインでしょうか。
にもかかわらず、開場時間の30分前には30人近く行列ができていました。

あおもり「子ほめ」
白 酒「喧嘩長屋」
白 鳥「恋する蛇女」
-仲入り-
白 鳥「千葉棒鱈」
白 酒「青菜」

・白酒師匠は先日まで高熱で休んでいて、今日も全身が痛むのだそうで。
 なんでも、年明けに歯の治療、5月に肺炎にかかりというあんばいで、
 体があちこち大変なんだそうです。忙しいでしょうからねぇ。
 いろいろなマクラを振って手短に「喧嘩長屋」でした。

・白鳥師匠の1席目は予告通り「恋する蛇女」でした。
 初めて聞いたのですが、これも面白いですねぇ。
 途中、サゲにつながる部分をすっかり抜いてしまっていたことに気づき、
 あとから強引に回収するというハプニングも。
 「三題噺なんかをやってるから、こういうこともできるんだ!」
 と、豪語されていましたがそれはそうだろうなぁ。
 もう2度と聞けないでしょう。

・白鳥師匠2席目は「千葉棒鱈」。
 埼玉県での公演なので、千葉ネタが通じにくかったのかなっていうのがありましたが、
 千葉に近い東京に住んでいる私からすると、あるあるネタの宝庫でした。
 埼玉県の自虐ネタをあちこちにちりばめていましたが、それはそれでいい感じ。

・白酒師匠、トリで「青菜」でした。
 一昨日、大阪で上方版のこれを聞いていたので、
 ここで白酒師匠の「青菜」が聞けてよかった。
 独特の間の取り方とか、ちょいちょい入れてくるくすぐりがたまらなく面白い。

ダブルホワイトの二人会でしたが、存分に楽しませてもらいました。

恐懼謹言。
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8/18(金)天満天神繁昌亭 昼席

2017年08月20日 | 噺とか
大阪へ行ってまいりました。たまには上方落語を、と。
2年前のこの時期にも観光できたことがあったのですが、
今回で2回目になります。
大阪唯一の定席ということで、事前に前売りを買っていってきました。

二 葉「つる」
三四郎「YとN」
文 華「落語講座+小噺」
いわみせいじ「似顔絵」
恭 瓶「大安売」
松 枝「七度狐」
-仲入り-
あさ吉「鯉盗人」
三 風「桃太郎」
福 矢「青菜」
鶴 笑「あたま山」

夏休み親子ウィークということもあって、お子さんも多く来場。
ほとんどの座席が埋まっている盛況ぶりでした。
しかし、こうしてみると多くの落語の噺は上方のものが江戸に移植されて、
というのが多いんですねぇ。
普段は江戸落語で慣れているので、知っている噺も少し印象が変わります。
いや、本来はこっちが元祖なわけなんですが。

・二葉さん「つる」、は江戸の噺と大して変わりません。
 ただ、登場人物がやっぱり違うんですね。

・三四郎さん「YとN」は新作落語。
 この方は笑点の若手大喜利で何度か見ていましたので、知ってるなーと。
 寺の跡取り息子と病院の跡取り娘が結婚して、業務提携・・・みたいな噺。
 いやいや、これは面白かった。

・文華さんは子供向けに落語の所作やストーリーの解説などを中心に。
 江戸落語と共通するところもあればそうでないところもあり。 
 聞いていて、へーと思うこと多々。

・いわみせいじさんは漫画家で、唯一2年前にもここで拝見していました。
 漫画家さんが寄席に出るというのも驚きなのですが、
 驚きの方法で次々と似顔絵を仕上げていくのはまさに名人芸。

・恭瓶さんの「大安売」、東京でもよく聞く噺ですが大枠は一緒。
 細かいところの描写が違うのはなるほどなーと。

・松枝さん「七度狐」は、上方落語らしく三味線を入れた「はめもの入り」でたっぷり。
 下座さんと演者さんの息がしっかりあってないとできない芸当ですよね。
 こういうのはすごいなぁと改めて感心します。
 本題に入る前のフリップを使った怖い話も大うけでした。

・あさ吉さんの「鯉盗人」は小噺ですが、それをゆっくりと。

・三風さん「桃太郎」も大筋は同じ。関西弁でやるとまた印象も違うもの。
 マクラで東京の子供は上品だ、とおっしゃってましたが本当かなぁ。

・福矢さんは「青菜」でした。イワシじゃなくておからなんですね。

・笑鶴さん「あたま山」これがすごかった。
 ザーッと大筋を話してしまって、最後の最後に人形を使って「あたま山」の描写を演じる。
 しかも森山直太朗「さくら」の歌にのせて。
 こういうのって東京じゃ見られないですよねぇ。
 驚きました。

やはりいろんな文化の違いのある上方落語。
楽しませてもらったひと時した。

恐懼謹言。
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