ウッドなベースのギター弾き

ウッドベースとギター使いのJAZZCATの、音楽どっぷりの雑話。プレイヤー受けを狙っている。

フェビアンレザパネからボサノバを学ぶ

2010-07-12 20:56:44 | ボサノバ
世に数え切れないピアニストがいるけど、
このひとほど、ボサノバの世界を理解し、ピアノでボサノバを美しく表現できるピアニストはいないんじゃあないかなー。
誰だってピアニストであれば、キラキラと輝くような流麗なフレーズを
フォルテシッモからピアニッシモまで息をのむようなダイナミクスで自由に弾きたいはず。
そうだよなあー。
それがピアノの醍醐味のはず。
特にJAZZバンドの中のピアノプレイヤーはそうありたいもの。

でも、ピアノでボサノバを表現するとしたらプレイスタイルは大きく変わってくる。
音量は必ずしも必要でなく、逆にソフトタッチ、音色もどちらかといえば丸い音が合う。
シンプルなボイシングであまり厚みの感じないハーモニー。

テクニカルスキルがあるプレイヤーにはかえって難しかったりするんだが、
フェビアンにはそれらが全てある。
普通のひとが聞くと逆に展開に面白みがなく、あるいは初心者にさえ聞こえるかもしれない。
でも、
それがボサのサウダージ感というか
心地いいのよね。
ボサをピアノで表現できる数すくないピアニストだと思う。
いわゆるギターがボサノバをやる際には一番適した楽器なんだが、
ゆえに彼はギターの音・奏法もかなり研究しているように思う。
オススメですよ。

またどっかでナマでフェビアンをみてみたいもんだー。