今日の午前中にゆっくり無線を楽しんで居たら突然知人が訪れて開口一番「家の台所の照明が時々点灯したりしなかったりするので蛍光丸管は交換したが駄目なので見てくれないか?」と言われた。現役を退いて長いしメーカーが私の勤めていたメーカーとは違うので(現物は三菱製)余り気が乗らなかったが態々拙宅まで押し掛けられれば「帰れ」とも言えずに「故障原因は解ると思うが?部品の関係も有るので買換えに成る可能性が高いよ」と了解を貰ってから商品を分解した。
セードを外してみると内部にはプリント基板が3枚連なったインバーター方式の蛍光灯で赤外線リモコンで調光できる高級タイプの照明器具であった。ラッキーな事に電源供給部は普通の平型プラグで有ったので其の侭に電源供給が出来るので早速電気を供給したら丸管は矢張り点灯しない。実はインバータータイプの点灯基板を見た時に時々症状の故障から私にはある程度其の原因は解っていた。
念の為に基板をドライバーの柄の部分でコンコンと叩き衝撃を与えたら蛍光管が点灯したり消えたりしたので更に確信を持った。プリント基板の裏側のプリント箔部分の機械半田付けのピンホールが原因である事は間違えない。其処でプリント基板を外しプリントパターンの半田付けを徹底的にチェックしたらインバーター出力トランジスターの足と同トランス部分の足の部分が数箇所ピンホール状態で熱膨張時に接触不良が発生して居る事が解った。其処で手半田で確り半田を盛って修正したら症状はピタリと止まって修理が無事完了した。
此の照明器具はセードに寄る密閉型で有ったので電子回路の発熱に寄るプリント基板の熱膨張に寄る反復運動で部品足の強い(太い丈夫な足)出力トランジスターやトランスの足はCR部品の足の様に柔軟性が無い為に機械半田の薄い半田層では足の部分が丸く切れて接触不良が起こる。此れは商品内で可也温度が上がるテレビやエアコンの室外機のプリント基板内では良くある故障原因で経験が有ればす直ぐに解る簡単な修理作業で知人に恥をかかずに喜んで帰って貰う事が出来て良かった。