今年の運用状況を調べたら下記の通りで此処数年は不甲斐ない実績に終わっている。
モード 国内交信数 DX交信数 総数 比率
SSB 774 284 1058 47.8%
C W 107 941 1048 47.4%
RTTY 0 91 91 4.1%
PSK 0 18 18 0.7%
計 881 1334 2215 100%
DX,市、郡、区,町、村 交信状況
モード DX 市 郡 区 町 村
CW 174 33 50 6 40 20
SSB 94 250 83 59 83 21
その他 40 0 0 0 0 0
MIX 188 276 121 65 119 39
2015年度に続き今年も移動運用を全くしなく成ったので総交信数や国内の市区町村の達成割合が非常に悪い状況だが固定局でも国内QSOに全く重きを置かなかったので当然の結果だがDXの方は各周波数帯のアンテナが有りながら200Eを割る状態では情けない。原因としてはドル箱の14MHz帯と21MHz帯を殆ど運用せずに10,18,24MHz帯等の比較的に実績が上がり難い周波数帯を重点的に取り組んだので其処が原因かと思う。其の結果として18MHz帯と24MHz帯は過去からの実績を合わせて300Eを越えたし特に新しくビームアンテナを導入した10MHz帯は43Eアップし結果を残せた周波数帯も有った。全体を通じてCWモードの運用比率が可成りアップしたと自分では思って居たが全体を見ると半々の比率で此の比率はもう少し上げねばと思って居る。
当局にはタワーが二基しか無く7MHz帯から50MHz帯までの全ての周波数帯のアンテナのビーム化をはかるとすれば如何してもマルチバンダーのアンテナを多段積みをする事に成るがマルチバンダーの八木の欠点として問題になる事は
1、 如何しても使用出来る周波数帯域が狭くなり使用出来るバンド数が多く成る程にその傾向は強くなる。
2、 マルチバンダー同士を同じタワー上に多段積みをした場合、アンテナ相互間の干渉の可能性が強く成り其の影響は使用する周波数が低
い方に影響が出やすい傾向が有る。
1、の問題は設置した段階でエレメント長を調整し周波数帯域内の中央部分に共振点を移動させる事に寄り有る程度解消出来るが実際として全帯域内をSWRを1.5以内に維持するのは至難の技と成るので最終的にCWかSSBモードか?どちらかを選んで調整する様に成る。
2、此の問題が実は一番厄介で一筋縄には行かず頭を悩ますことに成る。双方のアンテナ間隔を2m以上離して設置すると干渉は可成り減少するがそ れ以外に双方の指向性方向をずらして使用する方法が有るが一番効果の有るのは多段積みのアンテナを全てモノバンダーアンテナにする事、
2、各アンテナを其々モノバンダーすれば私の経験上アンテナ間隔を1.5m以上離すと殆ど問題が無い事は解って居るが7~50MHz帯をモノバンダーにすると成ると7本のアンテナが必要に成り2基のタワーだとモノバンダーの3段積みを行なっても全ては乗せ切れない事に成り如何してもタワーは3基が必要と成る。当局も敷地のスペースさえ有れば迷う事無くタワーを3基にしたが立ち上げる場所が無いので如何にも成らなかった。
当局の場合は7,14,21MHzはクリエート社の714Xを使用、18,24MHz帯はナガラ社のT2-3VXを使用し50MHz帯はクリエート社のCL-6DXX使用して居たが10MHz帯と28MHzのビームアンテナが上がって居なかったので余り重要で無いWARC BandはT3-3VXに入替て10、18、24MHz帯の3エレ・トライバンダー八木に変更し28MHz帯は廃材使用の6エレ八木として第一タワーは下からT3-3VX,真ん中が21MHz帯のCL15(5エレモノバンダー)最上段が28MHz帯の6エレ八木として御互いの干渉を出来るだけ少なくした。第二タワーには下に714Xを其の上にクリエート社のCL6DXX(7エレモノバンダー)としてマルチバンダー八木とモノバンダー八木の組合せで出来るだけ干渉を避けて7,10,14,18,21,24,28,50MHz帯のビーム化を行った。全体的に見て14MHzと21MHz帯が非力なので21MHz帯を2本立てとして非力さをカバーしたが14MHz帯はDXペディションの追撃にしか使用しないので714Xで辛抱した。(14と21MHz帯は全カントリーと交信済み)その後はコンディションの関係で28MHz帯を使用する事は殆ど無いので此のアンテナを24MHz帯の5エレモノバンダーに現在は変更している。しかし今年の後半には南太平洋方面のDXペディションが相次ぎ28MHz帯での交信に苦労したので3エレクラスのモノバンダーにサイズダウンして714XとCL6DXXの間に入れて7~50MHz帯のアンテナシステムを考えて居るが実現には至って居ない。
どのアンテナを取っても今一の感は否めないが先ずは何処でも出られる様にする事が一番重要で現状に甘んじて居るが宝くじが当れば「あっと驚く為五郎!」のアンテナファームする希望は無くしては居ない。