黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

当局の無線設備の変遷 アンテナ編 第11回  GPアンテナ

2016年12月20日 | アマチュア無線


    



 私がHF帯で垂直系のアンテナを使用したのは2回ほど有るが何れも動作的には上手くいかなかった。一番最初は未だ7MHz帯のビームアンテナが無い時代に如何にかして海外の局と交信がしたくて打ち上げ角度の低いアンテナが有利との考えでクリエート社のCD48を購入し3m位の単管を地面に打ち込み地上から40~50cm位の所にアンテナを取付け無調整の状態で7MHz帯の中央でSWRを計ったら殆ど表示の針が振れない状態で完璧に近いSWRが1の状態で驚いた。


 其れでは実際に電波を出して性能を確認しようとしたが幾等CQを連発しようと全く応答が無く仕方が無い状態に今度は呼掛け側に廻ったが今度も「QRZ,QRZ」と言われるだけでピックアップして貰えず此のアンテナでの国内QSOをした記憶が殆ど無い。最初は「打ち上げ角が低い関係でスキップゾーンが広く成ったのかなぁ~」等と都合の良い考え方をして居たがDXの方はUゾーン辺りと数局は交信したが全くの期待外れで其のアンテナは暫くは我家の敷地の外れに立って居たが其の次にチャレンジした23mHの上から吊り下げた三角形のループアンテナ(最上部からの給電)の調整の段階で如何してもSWRが下がらない原因を追究して居たらループアンテナのエレメントの下側の線がCV48の直ぐ傍を通って居たので「ひょっとしたら同じ周波数帯に共振する此のアンテに原因が有るのでは?」考えCV48を横に倒した状態で調整したら今度はハッキリした共振点が現れ其れを基準にカット&トライでSWRの最良点を見付け出した。

 

 此のアンテナは国内外に対してある程度の実績は残したが三角形の底辺に当るエレメントの一部が1.5mHより低く家内から「暗い時に歩いたら首を吊りそうなアンテナは止めて頂戴!」とクレームが入り「其れならタワーの上に取付けるビームアンテナしか方法は無い」とAFA40の購入の了解を得た。其の後は草叢に横倒しにしたCV48の存在を忘れたまま近くの草叢を刈り取った枯れ草に火を付けて焼いていたら思わぬ大火に成り「仕舞ったあの中にはCV48が横たわっている」と気付いたが既に時遅しCV48のトラップ外装部分は見事に焼け落ちて無残な姿に変身して居た。


 次にGPアンテナを使用したのは2008年頃に始めたHF帯の移動運用で同一の場所から手間取らずに簡単に設置出来て出来るだけ沢山の周波数帯で運用する為にコメット社のブロードバンド・アンテナとふれ込みの有ったCHA250Bの中古アンテナを仕入れ徳島県那賀郡那賀町の「霧越え峠」(約800mH)から逸る気持ちを抑えながらCQを連発したが殆ど呼掛けてくれる局が居らず此のアンテナでの交信数は3局程で終了した。此の時に同時に144MHz帯の移動運用に出掛けていた兄に横でゲラゲラ笑われて屈辱のQRT、次の週にリベンジで同じ場所からフルサイズの逆V、給電点5mHアンテナで運用すると400局以上の実績を上げた。


 此の二つの惨めな結果から私はHF帯に於ける垂直系のアンテナは使用する事は無くなった。此れはアンテナ本体に問題が有った訳では無くGPタイプのアンテナにはアース状態や設置面での諸条件が整わないと本来の性能を発揮させる事は難しいと言う事の様である。CV48は良好なアースとして地面の中にラジアル線を20~30本張り詰めればDXに対し可成り良く飛ぶアンテナに成るらしいし、CHA250Bは給電点を7mH位に上げると飛びは良くなるらしいが全長7m近い重いアンテナを7mHに上げて運用するスタイルが移動局にとって如何に不安定で困難であるか?と言う事でアンテナの使用方法や目的が合って居なかった事の様だ。


 然し此の二度に渡る無残な結果は私には強いインパクトとして残り固定局や移動運用で使用する事は全く無くなった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 今更 頑張っても遅きの感じだが?

2016年12月20日 | アマチュア無線


 今朝も目覚めたのは4時前の時間帯、今の早朝のLow Bandのコンディションの事を考えると此の様な早い時間帯に起きる必要は無いのだが歳の性か?不思議に目覚めてしまう。此の時間から2時間後のコンディションが開けだす時間帯に成ると段々と睡魔が押し寄せて先日の様に此れからと云う時間帯にヘッドホーンを掛けた侭にウトウトして肝心な時間帯を聞き逃す悪いパターンを繰り返してしまう。


 1.8MHzや3.5MHz帯の早朝の海外からの信号を聞き始めて間も無く1ヶ月に成るが最初の内はノイズの中でアップアップ状態の信号を聞き分ける事が出来ずに本当に苦労したが最近は其れ等の信号が徐々に判読出来る様に成って来た。此の1ヵ月間のDXコンディションは決して良い状態では無かったと思うのだが其れでもポツポツと低い周波数帯で交信が出来る様に成ったのは矢張り無駄とは思いながらも此の1ヶ月間少ない成果の中で飽きもせずにノイズの中の微弱な信号を聞き続けた時間帯の延長線上で徐々に自分の耳が慣らされて来た事が一番の要因と思われる。

 

 7MHz帯から上の周波数帯では余程の事が無い限りは他の局に聞こえて自局には全く聞こえない様な(了解度の良い悪いは別にして)海外からの信号は無いので交信の可否は電波の飛びぐわいに左右される事が大きいが?Low Band DXに於いては相手の信号が聞き取れるか如何かが勝負の分かれ目と成る。然もハイバンドの様にビームアンテナを振り回す様な局は少なくアンテナ関係は皆さん似たり寄ったりの状況に思うので個々の受信力の差が交信の可否に大きく影響する様に感じる。

 

 相手が聞こえない事には呼掛けられないので先ず此の段階で可成り競合が振り落とされ呼掛けて居ると段々と早い段階で順番が廻って来て且つ1.8MHz帯や3.5MHz帯でDXingを遣る様な海外局は其々に海千山千の強者ばかりで何回かコールサインの再送を要求されても必ず聞き取って貰えるので交信が成立する。


 其の意味からアンテナは非常に大切だが敷地の制約の中で馬鹿でかいアンテナを設営する事が出来ない当局としては一番苦手なCWの受信力をアップするしか方法が無いので現時点では ただ只管に聞いて経験を積むしか無い。然し今朝の1.8MHz帯では当局に聞こえるDX局は無し、3.5MHz帯は数局、EW8RR,LY7M,YL3CW,UA3KM,K2RRなどの局が459~579程度で聞こえたが全て以前に交信済みで呼掛けられずに最終的に7MHz帯に上り今日の日の出時間07:04JSTを可成り過ぎた時間帯の07:21~07:52JSTに漸く2局と交信する事が出来て今日の実績と成った。


         今朝の交信


   ES3AX(7,CW)        6W/UA4WHX/P(7、CW)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする