20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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『アナザー修学旅行』(有沢佳映・講談社)

2010年11月17日 | Weblog
   
 今夜は、仲間うちの読書会「Be-子どもと本」です。
 今月のテキストは、『アナザー修学旅行』
 作者は昨年、講談社児童文学新人賞を受賞し、それが出版されたのがこの本です。

 おもしろいところに目をつけたな。
 これがまず、第一印象です。
 修学旅行の話なら、どこかにあるかもしれません。
 でも、それぞれなんらかの理由で(貧困であったり、怪我をしていたり・・・)修学旅行に行けなかった子どもたちが、ひとつの教室に集められ、自習をするところからはじまる数日間のお話なんて、いままでなかったな、と。

 クラスも違うし、話したこともなかった6人の子どもたちがいつの間にか、ゆるやかにコミットしていきます。
 現代をおもいきりつかまえながら、この新人作家の筆は潔いです。
 とにかく、おもしろい!
 年明けからの、新人賞レースを騒がすこと、受け合いです。
 さて、今夜はどんな議論になるでしょう。

 勉強会の一時間前から、有志で作品合評会があるそうです。
 ほんとうにBe のお仲間たちは、あきれるくらい書くことにひたむきです。
 そのひたむきさに突き動かされ、励まされ、私も今夜、一時間前から参加します。
コメント (2)
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