作家の楠章子さんの新刊です。
『はなよめさん』(楠章子・ポプラ社)の続編とも思える一冊です。
お嫁にいった「まいねえちゃん」から届いた段ボールには、ゆずがいっぱい。
石井勉さんの絵とあわせながら読んでいると、ゆずの香りが部屋いっぱいにひろがるような気がします。
クリスマスパーティを楽しみにしていた「ゆら」は、今年はおじいちゃんの介護でおかあさんが忙しくて、パーティをひらけないことを聞かされます。
がっかりしている「ゆら」に、なんと、おとうさんがとびきりのプレゼントを!
楠章子さんのあたたかさと、他者への細やかな思いやりが、伝わってくるような一冊です。
読み終えて気がつくと、とってもゆたかな気持ちになっています。
今夜は、ゆず湯にでもしましょうか。
皆さま、ぜひ、お読みになってください。