20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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植物に語らせるもの

2010年11月26日 | Weblog
   
 今日は、友人が参加している草月流の「洸華会」展を拝見に草月会館にうかがいます。

 「洸華会」主宰の日向洋一さんの門下である友人たちのグループが、草月会館のイサム・ノグチの石庭「天国」(写真↑)を舞台に第15回目の展覧会を開くのです。

 私は昔から、草月的なるお花に惹かれていました。
 前衛的なもの。あるいは千利休のことばのとおり「花は野にあるように」といった無駄を削ぎ落としたシャープでモダンな生け方。

 今年の夏。その友人と、もうひとりの友人の3人で、銀座和光の本館ホールで行われた、河上恭一郎さんの「ガラスの世界」展を見てきました。ガラスの器は高価で、それはそれは見事なものばかりでした。
 そのホールの片隅で、草月流の家元と3名のいけばな作家たちの生けたお花と、河上さんのガラスの器のコラボレーションをやっていました。 
 枯れた花をガラスの器に生けたり、まさに前衛芸術でした。
 これが現代のお花におけるコンテンポラリーなのかもしれませんが、勅使河原蒼風さんの時代は、そこにもうすこし素朴さとダイナミズムがあったような気がします。
 私は,その場に立ちつくし、かなり戸惑いの表情をうかべて見ていたような気がします。
 現代のお花は、オブジェ的な技巧性がかなり高度のところまでいっているようです。

 さて、今日の展覧会。
 おいしいお菓子でも陣中見舞いに持参して、思いきり草月の世界に浸り、楽しく拝見して参りたいと思っております。
 お近くにお越しの折りには、会期は短いですが、ぜひお立ち寄りください。

 2010年11月26日~28日まで。10:00~18:00
 草月会館1階・草月プラザ(地下鉄青山一丁目下車 青山通り徒歩5分) 
 
コメント (2)
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