公園に、赤い実を見つけました。
赤い実、だいすきです。
ざっくりした肌ざわりの花器に、赤い実を生ける。
どんなお花を生けるより、すきです。
赤い実に、こころがざわざわ、ゆさぶられるのです。
空気が少しずつつめたくなる、秋から冬にむかう季節。
色のなくなる季節に赤い色が、あでやかに、そして一抹の寂しさを漂わせながら実をつけている。
なぜか切なく、そしてとても粋に見えるのです。
でもお花屋さんには、まだ赤い実が出ていないので、しばらくは、こうして公園の赤い実をながめながら、ほーっとため息をつくだけです。