20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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紫陽花

2014年06月14日 | Weblog

           

 梅雨の花、紫陽花が咲いています。

 

 今夜は去る6月8日の日曜日の朝、享年86歳、心不全でお亡くなりになりました、児童文学者であり評論家でもある古田足日さんのお通夜です。

 明日は10時から、告別式です。

 

 古田足日さんといえば、いまでもロングセラーの『おしいれのぼうけん』などたくさんのご著書をお持ちです。『おしいれのぼうけん』は、1年ほど前、200万部を突破したと伺いました。

 私は『全集古田足日子どもの本・全14巻』(童心社)も、もっています。

 葬儀委員長は、『おしいれのぼうけん』でコンビを組まれた絵本作家の田畑精一さんです。

 古田足日さんは、戦後の児童文学の世界をリードしてこられた方です。

 日本児童文学者協会の会長も務められ、子どもの本・九条の会の代表団のおひとりでもありました。

 

 私も若い頃から、ずいぶんお世話になりました。

 40代後半に日本児童文学者協会の理事になったのも、古田さんが推薦して下さったと聞いています。

 古田さんとご一緒に『子どもと本の明日・魅力ある児童文学を探る』〔編集代表古田足日・新日本出版社〕という評論集を編集する仕事もしました。

 評論畑の人間ではない私に、第二章「おもしろさとは何か」を書かせてくださったのも、古田さんです。

 編集会議のため、編集委員4名と、編集者のTさんとで、何度も何度も花小金井に通い、一冊の本にまとめていきました。

 私にとっては、宝物とも言える一冊です。

 

 これまでのお礼を申し上げつつ、お通夜・告別式、精いっぱいのお手伝いをして、最期のご恩がえしをしたいと思っています。

        

コメント
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