20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

『荻野吟子』伝記

2016年03月18日 | Weblog

           

 この度、あかね書房より「伝記を読もう」全10巻が刊行されました。

 企画・編集は野上暁さんです。

  私が書いた荻野吟子というのは、日本で初めて女医になった人です。

 荻野吟子の伝記は、1970年に渡辺淳一の筆により『花埋め』(河出書房新社、のち新潮社)と言うタイトルで発表されベストセラーになりました。

 しかし子ども向けの本としては、これが初めてです。

 

 ちょうどNHKの朝の連ドラ『あさが来た』と同じ時代が舞台です。

 吟子とあさは同年代です。

 まだ女性が入れる医学校も、医師になる資格さえ許されていなかった時代、吟子は日本で初めての医師になります。

 女性が自覚的にがんばっていかないと、自らの道を選び取ることなどできない時代でした。

 吟子はそのために、女医としてだけではなく、社会変革の道にも突き進んでいきます。

 

 晩年、ずっと一緒だった養女の「トミ」と吟子の関係を、書きながらもずっとひきづっていました。

 ですからあとがきには、その「トミ」のことを書かせていただきました。

 お読みいただけましたら幸いです。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする