20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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八重桜

2017年04月15日 | Weblog

          

 ソメイヨシノが、いつの間にか散り落ちて、葉桜になっています。

 代わりに花びらを開いたのは、八重桜。

 濃いピンク色の、八重の桜は、ソメイヨシノの儚さとは真逆なイメージです。

 

 ソメイヨシノの清楚なうつくしさをみたあとの、八重桜はお気の毒な気がします。

 だって、八重桜だけが咲いていれば、きっとたくさんの人たちは

「華やかで、きれいね」と、愛でてくれます。

 でもソメイヨシノの印象が、まだ脳裏に焼き付いている、同じ季節に、ちょっと遅れて咲く八重桜は、インパクトが強すぎます。

 

 八重桜も、写真で写すととてもキュートで、コケティッシュな愛らしさを身にまとっています。

 悪いのは、葉っぱ?

 ソメイヨシノは、花が咲いているときは、葉っぱは遠慮しています。

 主役がだれかということを、葉っぱはよくわきまえています。

 でも八重桜の葉っぱは、一緒に出てきます。

 それも若葉の季節の、あの目の覚めるような鮮やかな緑ではなく、ちょっと茶色の葉っぱで。

 

 花のスタンス、葉っぱのスタンス。

 そこを見事に連携プレーをしているのが、ソメイヨシノなのかもしれません。

コメント
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