20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

元気のバロメーター

2009年01月11日 | Weblog
 お客さまがリビングに足を踏み入れて、驚かれるのが、このポトスです。
 我が家のポトスはどれも、すでに20年以上一緒に暮らしている長年の家族です。
 ですから葉っぱはすっかりのびて、床を引きずっています。
 
 もちろんお引っ越しのときも一緒でした。
 そういうポトスがリビングやなにやらに、5つくらいあります。
 もともとポトスというのは育てやすく、長生きをする観葉植物のようです。
 でもポトスのみどりが元気がないとなにか不安な気分になり、栄養剤をあげたり、土を増やしてあげたり・・・。
 青々とした元気な葉っぱをひろげていると、こちらまで元気になれるという、いわば元気のバロメーター役をしてくれているのです。
 ですから日々、愛しんで大切に育てています。

 
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またしても三連休

2009年01月10日 | Weblog
 お正月休みがやっと終わったと思ったら、また三連休です。
 この連休はお休みモードにならずに、いまの執筆モードを維持するべく自分を律していくつもりです。

 そうそう、先日、産経新聞で、拙作『家庭教師りん子さん行く!』の紹介をしていただきました。
 ありがとうございました。
 それから、作家・高橋うららさんのサイトから見せていただいたのですが、「2008丸善ベスト本特集」の「2008年あなたのベスト本」の児童書部門、見事1位に高橋うららさんの『犬たちがくれた音 聴導犬誕生物語』(金の星社刊)が輝いていました。(うららさん、おめでとうございました!)
 そして『家庭教師りん子さんが行く!』もなんとベストテン入りしていました。驚きです!(ここに機能がついていないため、そのサイトが貼りつけられないのが残念です。)
 でもすごくうれしかったです。
 応援してくださった皆さま、ありがとうございました。
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「白赤だすき小丸の旗風」(後藤竜二著 新日本出版社刊)

2009年01月09日 | Weblog
 昨年の暮れにGさんから、今夜これから中野で行われる、新年会のお誘いをいただきました。
 なんどか行っているお店なのにいつもだれかと一緒なので、行き方を覚えようとしていません。ですからこんなとき「どこを曲がったらいいかわからない」ということになってしまうのです。
「じゃあ中野駅で待ってるから」とGさん。
 いっつもこうです。こうして行き慣れない場所に行くときは、必ずどなたかにご迷惑をおかけしてしまうことになってしまいます。ほんとうにごめんなさい。

 さて、その後藤竜二さんの、1976年講談社から出版された『白赤だすき小丸の旗風』が、このたび新日本出版社から復刊されました。装幀は当時のものとはすっかり様変わりしています。
 この作品は、岩手県の南部藩の農民一揆の話です。
 北海道生まれの後藤竜二さんの母方のふるさとが岩手だということを、後日、彼から伺いました。
 その思いの深さと、後藤竜二の筆の力が、このすばらしい人間群像を活写する見事な物語を生みだしたのです。
 とにかく歴史観が深いです。
 そして驚くべきはこの作品、後藤竜二33歳のときのものだということです。 
 
 1976年。
 当時、児童文学を勉強していた私たちは、岡野和さんの重厚な装幀の本を買い込み、高みを見上げるように夢中になって読み、あまりのすごさに深いため息をついたものでした。
 いまでも書棚の、いつでも読める場所を陣取っています。
 後藤竜二の文章のうまさと、文章の美しさ、そのセンスには昔から定評がありますが、それに加えてぞくぞくするような農民一揆の臨場感や緊迫感。権力への怒り。悲しみ。それが余すことなく活写されています。
 そして作品の底辺を流れる民衆のロマンティシズムは秀逸です。
 
 ところで、いま「白赤だずき・・・」が復刊されたというのは、もちろんこの作品が、名作中の名作ということは無論ですが、(後藤竜二はこの作品でその翌年、「日本児童文学者協会賞」を受賞しています)一方、「今」の時代性ということもあるような気がしています。
 法政大学教授・江戸学が専門である田中優子さんの『カムイ伝講義』(小学館)や、小林多喜二の『蟹工船』ブームなど、ワーキングプア。あるいは若者たちが働くことにさえたどりつけない困難な時代。
 そういった、「今」という状況と、この作品に描かれた民衆たちの置かれている状況との重ね合わせ・・・。
 
 まだお読みになっていらっしゃらない方は、お急ぎください。
 とにかく必読の名作です!
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『西遊記』の研究(小笠原ひろよし著)

2009年01月08日 | Weblog
 長年、北海道でずっと児童文学を書いていらして、児童文学者協会の評議員でもある大先輩の作家・小笠原さんが昨年、いままで書きためていらした「西遊記」についての論文をまとめられました。
 お名前の「ひろよし」さんは漢字です。よしは「嘉」と書きます。しかし「ひろ」の字が変換しません。
 ですから、ひらがなでお許しいただこうと思います。

 小笠原さんといえば、教育者「斎藤喜博」研究の第一人者です。
 長年、同人誌「まゆ」もご恵贈いただいておりますが、なかなか感想をお送りできず、たいへん不義理をいたしております。
 斎藤喜博にしても、中国にしても、この西遊記にしても、こうしてずっと何十年もこだわり続ける小笠原さんの姿勢には頭がさがります。励まされます。
 北の大地に根をはって生きてこられた作家の、根性を見せつけられるような気がします。
 機会がございましたらぜひお読みになってください。
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七草がゆ

2009年01月07日 | Weblog
 今日は七草がゆの朝でした。
 キッチンをIHにして、おおむね満足しているのですが(とにかくお掃除が簡単!機械音がすべて指示してくれるので操作も簡単です。慣れて操作音がうるさくなってきたら消すこともできます)でも、問題がひとつだけあります。
 土鍋が使えないことです。
 
 そんなわけで、今朝はわざわざ卓上コンロを出して炊くのも面倒なので、七草がゆをホーローのお鍋で炊きました。
 ホーローのお鍋のお粥だなんて、なんて味気ないこと!
 いままでは、土鍋のままテーブルに出して七草の鮮やかなみどりを楽しんでいたのですが・・・。
 
 お粥と土鍋。
 黒い土鍋に入った真っ白なお粥と、七草の鮮やかなみどりいろ。
 ああ、そのすべてが恋しい朝でした。
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『大阪国際児童文学館ー蔵書解題』(鳥越信著)

2009年01月06日 | Weblog
 昨年の12月に、児童文学評論家の鳥越信さんから『大阪国際児童文学館ー蔵書解題』という大阪国産児童文学館を育てる会で出版されたご本を、ご恵贈いただきました。
 そして先日、関西にお住いの作家INさんから「支援していますので」というお手紙付きで更にもう一冊ご恵贈いただきました。

 みなさんもご存じのように、いま大阪国際児童文学館がたいへんなことになっています。
 この大阪国際児童文学館は日本で唯一の世界的な調査研究と国際交流をしている機関です。70万点を超す資料のうち、12万点の資料は鳥越信さんが長年にわたって収集したものを寄贈されたものです。
 しかし昨年の2月、大阪の橋下知事が財政難を理由に、この国際児童文学館を大阪府立中央図書館に統合する方針を打ち出したのです。
 児童文学の関係団体では、すぐに反対の請願署名運動やさまざまな運動が繰り広げました。そしてこの国際児童文学館を守ろうという運動が展開されてきました。
 しかし残念ながら、現状はたいへん厳しいものだと、昨年12月の「国際子ども図書館を考える全国連絡会」の運営委員会などで、福音館の相談役であり現在の大阪国際児童文学館理事長である、松居直さんなどが発言されています。

 そういった状況のなか、鳥越さんが1986年から、そこの会報誌にお書きになった「蔵書解題」を一冊にまとめられたのがこのご本です。
 鳥越信さんといえば大先輩である児童文学史の専門家でいらっしゃいますが、ここにはそういった歴史的な事柄や様々な貴重な文献などが詰まっています。
 ぜひ広めていきたいご本です。
 ご興味のおありになる方はお申し出ください。
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仕事始め

2009年01月05日 | Weblog
 今日から仕事始めです。
 今日は暦の上の「小寒」です。まだ「大寒」ほど寒くはありませんが、寒さが日ごと募ってくる季節です。
(今年の東京は暖かいですが)
 今朝は、昨日までに作成しておいた、お年賀状をお送りいただいた皆さまへの「寒中お見舞い」の葉書を出しに郵便局まで出かけたり、いよいよ2009年が始動しています。
 リビングのチューリップの花びらも開き始めました。

 帰宅後早々に、パソコンに向かって原稿書きです。
 さて80枚の原稿。締め切りに間に合いますか・・・?。
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お正月休みも今日でおしまい。

2009年01月04日 | Weblog
 明日からは仕事始めです。
 結局、このお休み中には本を読むことぐらいしかできなくて、今月末締め切りの仕事がまったく出来ていません。
 気持ちばかり急いているのですが。
 
 頭の中ではだいぶまとまってきているのですが、それを文章にしたとき、また方向転換があるかもしれません。
 だいぶ充電できたので、明日からは性根を入れ替えて仕事です。
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ガレット・デ・ロア(今年の幸運は誰のところへ・・・)

2009年01月03日 | Weblog
 昨晩は、毎年恒例になっているガレット・デ・ロア(王様のお菓子)での新年占いをしました。
 毎年、息子夫婦が銀座三越に入っているジョアンで、サクサクのパイ生地の中にアーモンドパウダーを使ったクリームの入った焼き菓子の「ガレット・デ・ロア」を買ってきてくれます。
 その切り分けられたガレット・デ・ロアのどこかに、ひとつぶだけアーモンドが入っています。
 運良くそのアーモンドにあたった人が、その日は王様になることができ、王冠をかぶります。そして一年間の幸運を手に入れるというわけです。
 ガレット・デ・ロアの前に準備体操として、どのお味のマカロンをゲットするかじゃんけんゲームを。
 一番は夫でした。
 そして夫はガレット・デ・ロアの王冠も手にしたのです。

 ゲーム性のある遊びの好きな家族なので、毎年、このガレット・デ・ロアでのアーモンド占いには、みんな力が入ります。
 来年は、今年はまだ赤ちゃんの○くんも参戦してくるに違いありません。
 ちなみに、私はじゃんけんゲームでは二番になりました。・・・ってだからなんだって話ではありますが。 
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「サツマイモとかぼちゃのおまんじゅう、生姜あんかけ」

2009年01月02日 | Weblog
 今日はこれからお正月恒例の子どもたちの我が家集合です。

 ウチの近くに、砂町銀座商店街という東京ではちょっと有名な商店街があります。そこに薄利多売の、とっても品質のいいお魚を売っている有名なお魚屋さんがあります。そこのお魚はお刺身に限らずなにしろおいしいです。
 テレビなどでもちょくちょく紹介しているので、地元だけではなく遠くからわざわざ買いに来るお客さんがいるくらいです。ですからそのお店で買おうとしたら、並ばなくては買えません。それが難点です。
 普段、忙しい私にとっては、「えい!」と覚悟を決めないと行けないお店です。
 
 子どもたちみんなにおいしいお刺身を食べさせたい一心から、暮れに覚悟を決めた私は、長い行列を並びました。そして本マグロのトロや、ホタテや、カンパチや、イカや、明太子などお刺身用のお魚などあれこれを買って冷凍しておきました。
 今夜はそれを使って「手巻き寿司」をしようと思っています。
 箸休めは「サツマイモとかぼちゃのおまんじゅう、生姜あんかけ」と、「お豆腐のサラダ、豆板醤入り酢みそドレッシングかけ」「サーモンのマリネ」を作ります。
 
 この「サツマイモとかぼちゃのおまんじゅう」、作り方が簡単なのに、とってもおいしくて、見た目もちょっと料亭のお料理風なので、お正月なので(?)自慢しちゃいます。(blog写真用に、↑、ひとつだけ完成形を。撮影後はぺろり)
 皮を剥いてレンジでチンしてつぶしたサツマイモとかぼちゃに生クリームと胡椒とシナモンとめんつゆを入れ、混ぜあわせます。そしてお団子にまるめます。
 それを器にのせて、その上からだし汁とお醤油、お酒、お塩で作ったあんに、生姜の絞り汁を入れ片栗粉でとろみを。
 チンチン熱くなったとろみあんかけをお団子の上からかけ、飾りに白髪葱とユズの千切りを2~3本のせて完成。
 どうです?簡単でしょ?
 
 この、根菜と生姜・・・。
 児文芸の、作家であり薬膳研究家のMKさんに「冬は体をあたため、血行をよくする食材をとって「腎」の働きを強めることが大切」と以前教えていただいたことがあります。娘のつわりがひどかったときも、「どうしたらいいかしら?」と伺ったら、「生姜をしぼって、そこにハチミツをたらしてお湯を注ぐ生姜湯を、ゆっくり飲むといいみたい」と。
 そういった意味からもこのお料理は体を温める食材たっぷりで、冬にはもってこいのお料理です。
 お豆腐サラダにはざっくり千切りにしたレタスや青じそや、白髪葱や貝割れ大根などの上からナッツを粗みじんにしたものをふりかけるつもりです。ナッツ類に入っているビタミンEは頭をよくしてくれるそうです。「受験生向け」っておっしゃったのは、やはりMKさんからの伝授だと言いながら、たしか同じく児文芸のMSさんだったような・・・。
 何かの折りにお目にかかったときはいつも、専門家のMKさんにはためになる、ありがたいお得情報を教えていただいております。
 どうぞ一度、お試しになってみてください。
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