20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

カタツムリの名前は「おまえ」

2011年06月10日 | Weblog
              

 娘夫婦の息子の○くんがいま、可愛がって飼っているのがカタツムリ。
 ときどき、カゴから這い出したりするそうです。
 葉っぱ以外には、卵の殻や、石や、コンクリートなどを食べるとか。
 カタツムリ、意外と野生児です。
 
 おまけに、名前だってあるのだそうです。
「おまえ」
「じつはね、おまえ、いまお昼寝中なの」
 なんて、チャットで彼がいうと、ついおかしくて、クスクス。

 雨と紫陽花とカタツムリ。
 梅雨の、この季節。
 2歳8ヶ月の男の子はいままさに、おもいっきりその季節を謳歌しているようです。
 大人たちの頭にのっかっているのは、雨がふっても、葉っぱにたまった雫を見ても、放射能のことばかりですが。

(写真は、カタツムリの画像サイトからお借りしました)
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新刊2冊ご紹介

2011年06月09日 | Weblog
         

『秘密のゴンズイクラブ』(広瀬寿子・国土社)

 友人の作家、広瀬寿子さんの新刊です。
 広瀬さんの作品はいつ拝読しても、その端正な文体に、唸らされます。
 この作品もやはり期待を裏切らず、無駄のない文体に、ぐいぐい引き込まれて読まされてしまいました。

 秀逸だったのが、主人公の少年が夏の間、預けられる宮野一郎さんという父さんの、子どもの頃の親友の描出。
 小柄な宮野さんは、古ぼけた家に一人で暮らしているひとです。宮野さんは、となり町の研究所に毎日かよって考古学の研究をしているのです。
 二千五百年から三千年くらい前の人が、土器で煮た、キビのオコゲの研究のために。
 その設定だけでも度肝を抜かれますが、広瀬さんという作家は、奇をてらったところで勝負をかける人ではありません。
 
 物語は、宮野さんの子ども時代。父さんの子ども時代。そして、霧の深い町で知り合った、「キツネ」と「小ブネ」、そしてふたりの少年が作っている秘密結社に加わり、「トール」が名乗ることになった「野ガラス」、その三人の不思議な冒険です。
 霧の深い町。秘密結社。
 そして、日々の暮らしを共に生きる、誠実で実直な大人の宮野さん。宮野さんの部屋にあった、「キツネ」と「小ブネ」の写真。
 なにより、宮野さんの存在そのものが、この物語に光と影を放っています。
 また、ゴンズイの木も、とても効果的に使われています。
 それらが、この物語のなかで、どう絡んでいくのか・・・。
 ぜひお読みになってご確認ください。

 ラスト、泣きました。
 やっぱり広瀬さんって、すごい!


          

『一年一組ミウの絵日記』(吉田純子・PHP研究所)

『大ドロボー五十五えもん』シリーズの吉田さんのはじめての幼年童話です。
 五十五えもんの、発想の豊かさにも唸らされましたが、この作品でも、吉田さんは、実にユニークなキャラクターを作り上げています。

 とにかく、ぴちぴちと物語がはじけています。
 このはじけ感が、吉田純子さんだと思います。

 なにに対しても、感謝の歌を作る子ども。
 大根踊りをするおとな。
 犬になってわんわんダイエットをしているおとな。
 ユニークな人間をかかせたら、吉田純子さんの右にでる人はいないかもしれません。

 とにかく、読むとちょっぴり元気になって、うれしい気持ちになれるご本です。
 元気のお裾分けをいただきたい人は、ぜひお読みになってください。
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椋鳩十児童文学賞

2011年06月08日 | Weblog
             

 今年度の椋鳩十児童文学賞は、にしがきようこさんの『ピアチェーレ』(小峰書店)が受賞されました。
 授賞式はすでに鹿児島市で盛大にすませていらして、今夜は東京で交流会が行われます。

 椋鳩十児童文学賞は、昨年までは第一作のみが受賞の対象でしたが、今年からは第二作までになったそうです。
 新人にとっては名誉ある、歴史のある賞です。

 今夜は、その交流会の席にお邪魔してきます。
 にしがきようこさん、ほんとうにおめでとう!
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包帯がとれました。

2011年06月07日 | Weblog
            

 昨日、整形外科に行きましたら、
「すごくいいですね」と、レントゲンをみて、先生が固定していた器具をはずしてくれました。

 やっと鬱陶しさから解放されました。
 じゃぶじゃぶお水も使えるし、洗顔も丁寧に出来ます。
 でもどことなく、小指がまだ不安。
 どこかにぶつかって、また脱臼したらどうしようかしらなんて。

 外用のゲルを日に数回塗って、指を曲げる練習をしています。
 整形外科に、リハビリにも通わなくてはなりません。
 でも、包帯のとれた解放感と、夏のような爽やかなお天気に、昨日は上機嫌な一日でした。
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防災グッズ

2011年06月06日 | Weblog
            

 仲間うちの研究会の日、友人たちが、防災に備え、準備万端であったことに驚きました。

 そういえば、毎年、今ごろにはお会いしている友人から先日メールが来ました。
 3・11の大震災の日。
 外出先で地震にあい、一緒にいた人たちと5人ほどで、タクシーで6時間かけて自宅にかえってきたということでした。それ以来、怖くて地下鉄にのれないというのです。
 だからお会いしたいけれど、もう少し待ってというメールが。
 私などあの日の怖さを忘れるかのように、無防備に地下鉄に年がら年中乗っています。

 そんな警戒したメールを見るとさすがに私も怖くなり、友人たちが揃えていた防災グッズを私も買おうと思い立ちました。
 携帯用のライトと、小型Radio。
 これならちょうどお化粧ポーチくらいの大きさの袋に入るので、ハンドバッグにしまえます。
 
 あるとき、別の友人にお食事をしながらそのお話をしましたら、彼女はバッグから小物入れを取り出すと「あと笛がいるわね。倒壊した建物に埋もれてしまったとき、この笛をふくといいのよ」と。
 笛は、失念しておりました。
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Radio

2011年06月05日 | Weblog
           

 ベッドわきに置いてあったラジカセの調子が悪く、音楽がここちよく聴けません。
 やさしく睡眠を誘い、気持ちよく目覚めるために音楽をつけているのに、雑音がしたり、ときに無音になったり・・・・。

 どうせ音楽専門のFMチャンネルしかつけないのです。そこでラジオを買おうとおもって、夫とヨドバシ@アキバに行きました。

 Radioって安い!
 写真のもので1980円。
 音も、かなりクリアです。
 いままでのストレスが、なんだったのかしらと思うくらいです。
 今夜も、またRadioからは、さまざまな眠りを誘う音楽が流れてきます。
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結婚記念日

2011年06月04日 | Weblog
          

 6月4日。今日はもう気が遠くなるくらいの回を重ねた、私たち夫婦の結婚記念日です。

 私は、こういうセレモニーが大好きなので、夫に「なにが食べたい?」と聞いて、ずいぶん前に銀座のフレンチのお店に予約を入れました。
 今日は、夫とフレンチをいただきながら、結婚記念日をお祝いします。
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100万アクセス突破

2011年06月03日 | Weblog
           

 昨日、拙blogをご覧くださる方のトータルアクセス数が、100万を越えました。
 正確には、1000553アクセス。
 
 開設して3年になります。
 3年で、アクセス数100万。
 気の遠くなるような数字です。
 これもすべて、毎日たくさんの皆さまにお越しいただいているおかげです。
 ありがとうございます。

 これからも、日々を生きていて気づいたことや、見つけ出したささやかな喜び。
 さまざまな情報や、ご本のご紹介などをこちらでお伝えしていけたらと思っております。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

(写真は、薔薇の画像サイトからお借りしました)
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アザ

2011年06月02日 | Weblog
 一週間前に転んだ足の青あざ、赤あざが、いままっさかりです。
 ちょっと短めのスカートをはいて、肌のうすい色のストッキングをはいて地下鉄に乗っていると、そのあざが丸見えです。

 先日、地下鉄に乗っていたら、前にすわっている人たちが、私の足をじろじろ見ています。
 脱臼して包帯で固定してある手も、じろじろ。

 その目がまるでDV にでも遭った、悲しい女を見ているような、同情と恐怖の入り交じったフクザツな表情で。

 うすい肌色のストッキングは、しばらくはけそうにありません。
 包帯の手をみただけで、同情して、席を譲ってくれたりするのですから。
 
 それにしても、見事に転んだものです。
 運動神経の鈍さに、我ながら呆れて笑ってしまうだけです。
 
 アザの写真は、さすがに恥ずかしくて写せませんでした。こんな姿をお見せしたら、ぎょぎょっと、引かれそうです。
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風待月

2011年06月01日 | Weblog
        

 今日から6月。
 6月の異名は、水無月ですが、またの名を、風待月というそうです。
 旧暦の六月は夏の盛り。
 ですから、すずやかな風の恋しい季節でもあったわけです。

 今日は午後から神楽坂の出版クラブで、国際子ども図書館を考える全国連絡会の総会と、記念講演です。
 今年の記念講演は、国会図書館館長・長尾真氏。
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