連日の低温で諏訪湖で見られる氷の亀裂現象、御神渡りが四年ぶりに出現の可能性がある。
上諏訪大社から下社に氷が盛り上がり、神の道のように見える。どの経路を通過するかで年の吉凶を占う。
極寒の北海道の屈斜路湖では数キロと国内最大のスケールを誇り、釧路湿原の塘路湖、達古武湖では毎年必ず現れるが宗教性は薄い。珍しくないからである。
緯度の低い温暖な善光寺のある信州の内陸部の特異な自然現象がゆえに恐れ . . . 本文を読む
絆、という日本中に流通した言葉を踏まえたわけではない。もしこの小説の中に絆があるとすれば、断ち切りたくても断ち切れないもの、やっかいなものとして描いてあると思う。
芥川賞の共喰いの作者の言葉である。
柵(しがらみ)なる言葉がある。現代では絆の対義語で罪と同様に扱われる。
家族の柵、村の柵、国の柵、規則規制で雁字搦めだから自由が無いと解釈する。
敗戦による欧米文化の強制は自由の名の下に柵を撤 . . . 本文を読む