風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

喜怒と哀楽の盆踊り 621号

2009年08月16日 20時35分39秒 | 随想
徳島界隈を旅する予定だったが、諸般の事情で来年以降に順延することにした。南国四国の陽性な気質の発露の阿波踊りは灼熱の夏の風物詩で、陽気に派手に騒々しく踊り明かすのが似合っている。 富山にはおわら風の盆がある。風の盆恋歌で有名な、秋風の吹く頃の夕暮れから深夜まで、ほろ酔い気分で越中おわら節の哀愁の踊りを追い越中八尾の町を彷徨う。裏日本の陰気な冬の気候の残像がある。 四国の空海さんは現世利益で底抜 . . . 本文を読む

三方一両損の大岡裁き 620号

2009年08月15日 03時51分11秒 | 随想
動物の一個の雌の卵細胞に雄が作用すると、細胞分裂の連鎖で生命体となる動物は、一時停止が困難で、どうにも止らない。 雄雌が合体した結果の植物の種子は保存が可能である。大賀ハスは、弥生時代以前のハスの実から発芽・開花した。 遊牧民は、決断した事を、ガムチャラに遂行する性癖となり闘争的に成る。農耕民は、様々な可能性の種子を温存し、時節・状況を観察し、結論を躊躇する優柔不断が国際社会に嫌われる。 左 . . . 本文を読む

保険金の人間模様 619号

2009年08月14日 05時40分27秒 | 随想
生命保険料を支払い続けると、遺族にそれなりの金額が支払われる。濡れ落葉、粗大ゴミの友人は、死を催促されると寂しく語るのである。 心の平安を見失い、浪費して相当額を消費しようと借金をして、今を懸命に無茶苦茶、遊ぶ。保険金で相殺できず、負債が残り悲劇的な結末が見える。 包丁一本、さらしに巻いた板前だった仕事仲間の友人は、糖尿病と診断されると奥さんが生命保険を増額したことに腹を立て、離婚した。 . . . 本文を読む

天は手加減してくれる 618号

2009年08月13日 11時15分58秒 | 随想
駿河湾で地震が発生し、東名高速道路の上りが牧の原台地で崩落、通行止めになった。お盆の帰省ラッシュで大渋滞である。 しかし自然の警告は優しい。混雑する下りは無傷で、今日は通行可能である。そしてETC割引で千円の通行料だから、安かろう悪かろうの経済原則に慣らされた国民は暴動を起こさない。 この区間に第2東名が完成していれば、政治の勝利だったが、チャンスを逃した。 民営化された営利企業の道路会社は . . . 本文を読む

カラスの葬式 617号

2009年08月12日 00時34分55秒 | 随想
野口雨情の七つの子は「カラスなぜ啼くの カラスは山に 可愛い七つの子があるからよ」 カラスの仕事の流儀が、人間から嫌悪される。グルメで熟したブドウを失敬する狡猾さがある。 怒り心頭の農園主は、魚釣りの方法を試みる。竹竿2本の間に延縄を設置する。3日後に盗賊カラスが釣り針に掛かる。羽根を折り、首を絞め、見せしめの為に逆さに吊るす。 喪服を着たカラスが多数、送電線に止る。葬式をしているのだろう。 . . . 本文を読む

制約は楽しい 616号

2009年08月11日 07時19分22秒 | 随想
文章を記述することは難しいことではない。心の趣くまま文字を並べべるだけである。制約が加わると途端に思案が必要となる。 「やれ打つな 蝿が手をする 足をする」は小林一茶の俳句で17文字。 「春眠不覚暁 処処聞啼鳥 夜来風雨声 花落知多少」の孟浩然の五言絶句は20字。 朝日新聞の天声人語は原稿用紙2枚。般若心経は3百文字程度。 中日新聞の300文字小説を愛読している。読者からの投稿文を作家が選 . . . 本文を読む

天然鮎は縄張りを守る 615号

2009年08月10日 06時54分17秒 | 随想
再来年春、九州新幹線開通時に新大阪と鹿児島中央を直通で結ぶ新幹線の名称を「さくら」にすると発表した。 大勲位中曽根総理は日本国有鉄道を分割民営化したなら、JR東海は新大阪まで「ひかり」、JR西日本は博多まで「さくら」、JR九州は「つばめ」と規制が必要である。 城山の長野市営球場で公式戦を興行し、高校先輩の町田行彦がホームランを打ち、金田正一投手が完投して勝利する年一回の行事があった。球団名は国 . . . 本文を読む

職人回帰が保守の日本 614号

2009年08月09日 02時13分16秒 | 随想
国民が選挙した議員が法律を創造し、遵守する法治国家。非凡な高学歴人間が司法試験で選抜される職人集団が法曹界で、法の番人である。 被害者の立場の検察、加害者に味方する弁護士、審判する裁判官の法廷。そして傍聴人が見守る。判決は妥当で平和だった保守の日本。 凶悪犯罪のみ裁判官3人と6人の国民で評決を下す裁判員制度にチェンジ。量刑は以前と変らない結果だった。傍聴人に感想を聞き、裁判長が参考にすれば事足 . . . 本文を読む

諸法は皆是れ因縁生 613号

2009年08月08日 06時29分33秒 | 随想
きっかけから関係が出来、連鎖する因縁を実感している。信州善光寺の門前町で少年時代を過した。就職した洋菓子屋の社長が禅坊主だった。妻を娶り自宅を構えたのが岡崎市である。 転勤した琵琶湖の畔に天台宗延暦寺があり、西塔の居士林の参禅会に行き、岡崎出身の僧侶から回峰地獄なる荒行を紹介される。役行者の山岳修験を伝承している。そして食事作法を学んだ。食事は神饌である。 定年退職して受講したハローワークの職 . . . 本文を読む

海を飛ぶ韓国旅行 612号

2009年08月07日 05時57分01秒 | 随想
冬のソナタが起爆剤となり、韓国文化を研究する為に、濁流のように仁川空港に押し寄せる事を韓流熱風と言う。セントレアからはボーイング767や747で2時間のフライトで、往復で4万円程である。 飛行機恐怖症の人は、海の飛行機・ボーイング929の水中翼船・JR九州のビートルがある。博多港から釜山港まで3時間程度の船旅で、片道13000円である。 名古屋から博多まで新幹線で17730円、釜山からソウルま . . . 本文を読む

住職になった大泥棒 611号

2009年08月06日 06時36分52秒 | 随想
仏像が盗難に遭い、富豪が買い取り、居間の飾り物にする。聖徳太子以来の仏教の魂を無視し、モノとして扱う。購入価格を自慢するが、仏教思想の実践は皆無である。 大泥棒が仏像を盗む計画を立て、偵察に行く。法話を聞くが、難解だから頻繁に通い耳を傾けるので、和尚も熱意に驚愕する。 目的は仏像を盗むことで、夜に忍び込む。大接心の座禅中で呼び止められ座ることになる。 住職に誘われ僧侶の修行を始める。悲願を覚 . . . 本文を読む

寒暖は相対論 610号

2009年08月05日 06時47分17秒 | 随想
盛夏到来で暑い。冷房を作動させるが、時間が経過すると暑く感じるので温度設定を下方修正する。 用足しに部屋を出る。猛烈に暑い。部屋に戻ると寒く感じ、温度設定を上方修正する。寒暖はオイラが決める様である。 長袖シャツ、長ズボン、長靴の農作業の定番の服装に着替えた老人は、夏の暑さを満喫する行動に出る。 垣根のカイズカイブキの剪定をする。電動の鋏で刈るが、暑さと重労働の為に休憩時間が多くなる。10時 . . . 本文を読む

竹島も色々 609号

2009年08月04日 08時21分25秒 | 随想
ようやく梅雨前線が消滅し、海水浴を思いたち、蒲郡の竹島界隈の海岸をドライブし、太陽の輝く砂浜で暫しの間、自然と同化する。 竹島は暖地性の植生で、400mの対岸の植物相とは異なる環境だから天然記念物に指定される三河湾国定公園の目玉の島で弁財天を祀る。 琵琶湖の彦根の沖に多景島(竹島)がある。日蓮宗の寺の境内で所有権の争いは起こっていない。 韓国と島根県の日本海にある竹島はその領有権の主張で国家 . . . 本文を読む

医師の散歩 608号

2009年08月03日 08時38分06秒 | 随想
近所に世話になる内科の開業医がいる。息子に医院を譲り、悠々自適の毎日である。ドクターが最近、決まった時間に散歩をする。健康の専門家の行為だから体に良いのだろう。ストーカーになろうと思う。 人・ミスターが大学を卒業すると学士・バチャラーの称号が与えられる。医学科は6年間だから修士・マスターである。大学院で学問に励むと博士・ドクターになる。 医師は、国家試験に合格、厚生労働大臣の免許がいる。博士で . . . 本文を読む

変革の時期の花火大会 607号

2009年08月02日 01時27分23秒 | 随想
ローマの政治家、ユリウス・カエサルにちなむ文月の土用丑の日はうなぎを食べ、うっとうしい梅雨が明け、夏到来のローマ皇帝アウグストゥスに由来する葉月最初の土曜日は恒例の岡崎花火大会である。 ブランドうなぎの養殖場が密集する矢作川の河口が三河一色で、上流の乙川との合流点に岡崎城があり、観覧桟敷が夏の風物詩を48万人に提供する。 人の強欲の活動が地球サイクルを狂わせる。チリ沖の海水温度が上昇し、小笠原 . . . 本文を読む